【ポケモンGO】「POKEVISION」などの追跡ツール不具合は運営の意向か。一方で感じる「探しづらさ」

2019年8月23日

ポケモンGOがスタートしてから、ネット上では「◯◯公園にピカチュウが出た」だの、「世田谷公園ではミニリュウが出やすい」などの情報が交流されていますね。
そんな中、今どこで特定のポケモンが捕まえやすいのかを示す、「POKEVISION」などのツールが物議をかもしています。

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Niantic、ポケモン追跡ツールは規約違反と断言

ポケモン追跡ツールとは

「POKEVISION」のようなポケモン追跡ツールは、ポケモンGOのシステムからデータを取得し、今の時間帯どこにポケモンが出現しているかを表示するツールです。
いわゆる「ポケモンの巣」のような、一定のエリアに一定時間とどまるポケモンだけではなく、特定の地点に10分だけいるようなポケモンも知ることができるため、一部で高い人気を集めていました。

その一方では「これはずるだ」「ポケモンGOのシステムを利用しているのはまずいのでは」などの声もありましたが、7月31日のアップデート以降、人気のあった追跡ツールは稼働しなくなっています。(2016年8月1日現在)

pokevision
▲稼働していないことを示す「POKEVISION」のサイト

運営の意志として追跡ツールを排除か

これらのツールは、単にアップデートによって非対応になったというわけではなく、NianticのCEOハンケ氏の発言により、運営の意志としてこれらのツールに対策を施したものと思われます。

こちらが該当部分です。

People are only hurting themselves because it takes some fun out of the game. People are hacking around trying to take data out of our system and that’s against our terms of service.

ざっくり訳すと、
「これらのシステムを使うことは、自分で自分を傷つけることだ。システムをハッキングしてデータを持ち出すことは、利用規約に違反する」
と語っています。(YAHOO! FINANCEより)

ツールがはやる原因にはアプリ側の問題も

あしあと機能はいまだ復旧せず

ポケモンを探す楽しみがなくなるというハンケ氏の指摘はよく分かります。とはいえ、これらのツールが流行した原因のひとつは、「あしあと機能が作動していないこと」でしょう。あしあと機能とは、「近くにいるポケモン」として表示されているポケモンがどれくらいの距離にいるのかを教えてくれる機能です。
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あしあと機能は日本でのリリース後から不具合が発生しており、7月31日のアップデートにおいてあしあと機能は削除されました。ただ、記事によるとこれは永久的な措置ではなく、問題が解決し次第復活するとのことです。

地方格差解消に一役買っていた側面も

プレイヤーを「違反した」追跡機能に駆り立てる理由はほかにもあります。各種攻略サイトを見ていただければ分かると思いますが、都市部においては、特定の公園や施設などで出現しやすいポケモンの情報が盛んに交流されています。

一方、地方部では人口が少ないこともあり、それらの情報が交流されることはあまりありません。地方部ではポケストップが少なくモンスターボールをゲットしづらいこともあり(こちらの記事参照:地方格差問題について井上トシユキ氏がとある解決法を予想)、都市部のプレイヤーと比べて明らかに不利な状況にあるのです。

そのような「情報格差」を解消する一面を追跡ツールが担っていたところがありますので、使用してきた人を一概に責める気にはならないんですよね。もちろん、運営元が規約違反だと言えば従うしかないのですけど。なんだかなあという感じです。

【最後に】規約違反は仕方ないが

今回の措置により、追跡ツールはアウトであるということが明確に示されました。有益であろうがなかろうが、システムをそのまま利用することが好ましくないことは確かです。

ただし、特に地方部のプレイヤーが感じている「探しづらさ」は、早めに解決すべき問題ではないでしょうか。

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