Dicey Dungeonsレビュー。戦略で運を制御するカジュアルテイストなローグライトゲーム

2023年9月4日

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突然ですが、最近ふと気づいたことがあります。そういえば自分は「一定の運要素がありつつも、それをうまく制御して勝利に近づくゲーム」が好きなのではないかと。

例えば「桃鉄」がそうで、一見するとサイコロの出目次第な運ゲーのように見えて、カードの使い方や止まるべき駅の把握など明確にテクニックが表れるんですよね。トランプゲームの多くもそんな感じではないでしょうか。

最近プレイした「Dicey Dungeons(ダイシーダンジョンズ)」はまさにそんなゲームで、しっかりはまってクリアまでやりこんでしまいました。ゲーム内容を紹介しつつ感想をお話します。

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ローグライトの入門的な、戦略性のあるゲーム

ポップな作風で遊びやすい

本作の制作には、インディーズゲームファンなら聞いたことがあるかもしれない「Super Hexagon」や「VVVVVV」の開発者が関わっています。

イラストやBGMはポップな雰囲気。TVショーでダンジョンに挑み、クリアすると豪華賞品がもらえるという設定です。ダンジョンに挑むサイコロたちは人間で、ここではこの姿に変えられています。(ネタバレ防止のため一部黒塗り)

このゲームの主催者であるレディラック。彼女がでかいのか、サイコロが小さいのかは不明。

サイコロとカードをどう組み合わせるか

本作をジャンル分けするならば、「ローグライト」や「デッキ構築」に該当するでしょう。ダンジョンを移動し、敵を倒しながら次の階層へ向かいます。

バトルはターン制で進行します。サイコロを転がし、手持ちのカードから行動を選択します。例えば「剣」なら、当てはめた数字分のダメージを与えます。最終的に相手のHPを削りきれば勝利となります。

カードによっては特殊効果のあるものもあり、毒ならターンごとのダメージ、炎上なら燃えたサイコロを使うたびにダメージを受けるといった効果が付与されます。

カジュアルながら甘くない戦略性

手持ちのカードとサイコロの出目を見ながら、どのカードにどのサイコロを当てはめていくのか考えるのがこのゲームの面白さ。単純に大きい数字を出せばいいというものではなく、偶数か奇数か、最大3までというような指定があるカードもあり、意外と考えることが多くて面白いんです。

階層ごとに追加カードがあったり、レベルアップでHPやサイコロが増えたり、カードが強化できたり。ちなみに編成できるカードのスペースは決まっていて、必要に応じて入れ替えながら戦います。

最奥にいるボスを倒せばエピソードクリア。1エピソードは長くても30分程度ですので、サクッと遊べます。

職業やルールがもたらすバリエーション

プレイヤーが使える職業はいくつかあり、それによって戦い方も変わります。例えば盗賊なら相手のスキルを奪って使えますし、発明家ならカードをガジェットに変えて戦います。

ルールも複数用意されており、スタンダードなものから特殊効果の変化、敵の強化、使えるスキルの変化や制限など、ちょっとした変化で戦い方がガラッと変わる面白さがあります。

各エピソードをクリアしていくとラスボスとの戦いやエンディングも用意されていますので、ぜひ最後までプレイしてみてください。それまでの戦いとは一味違うものが楽しめてやりごたえがありました。

HP運用がゲーム攻略のカギ

攻略法は職業によってもルールによっても異なりますが、ひとつ挙げるのならば「HPをうまく運用する」という点でしょうか。

HPはレベルアップ時、もしくはマップ上のリンゴを食べたときのみに回復しますので、進路にいる敵の強さやリンゴの位置、レベルアップまでの必要経験値を頭に入れながら戦ってみてください。

敵やダンジョンの形状は固定ではないため、ときにどうしようもないこともあります。そんなときは素直に諦め、次の戦いに挑みましょう。

【追記】後日、通常ステージの全クリを果たしました。各キャラクターの4つ目のエピソードは敵の体力と技が強化されているためかなりきついです。とはいえ、やりようはあるのでぜひ挑戦してください。私は火力で押し切りました。

終わりに

私たちのリアル生活でも運に左右されることは少なくないですけど、本人次第で成功率を上げることはできると思うんですよね。たまに「詰む」こともありますが、それも含めて人生の教訓を再認識させてくれるゲームなのかもしれません。

堅い話は抜きにしても、単純に面白いゲームですので、ちょっと頭を使ってゲームをしたいという方におすすめしたいと思います。

「Dicey Dungeons(ダイシーダンジョンズ)」は、PCやNintendo Switch、Xbox、スマートフォン向けに発売中です。XboxGamePassにも入ってます。

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Posted by hiro