【DQM3】ドラクエモンスターズ3のストーリーネタバレなしレビュー。これでいいんだよこれで
2023年12月1日に発売されたNintendo Switchソフト「ドラゴンクエストモンスターズ3」。
シリーズとしては7年ぶり、ナンバリング作品としては22年ぶりとなった待望の最新作は、屈指の人気キャラクター「ピサロ」を主人公に描かれます。
私はここまでに20時間ほどプレイしましたが、その中で感じたのは、「ドラクエモンスターズはこれでいいんだよ」ということでした。
ストーリー的な部分はネタバレにつながるので省略しつつ、配合やバトル、フィールド探索について私が感じたことをまとめました。
配合を繰り返す楽しさは健在
とにかく配合!ストーリーは二の次(個人的な感想です)
ドラクエモンスターズシリーズの肝と言えば、モンスターを仲間にしたり配合したりする要素です。
新しいモンスターを仲間にして育て、一定のレベルになったら配合する。配合によって新しいモンスターが産まれたら、まだ育てて新しい配合の組み合わせを試す。
この無限ループがたまらなく楽しくて、私は正直、これまでプレイした3作品のストーリーはほとんど覚えていません。配合はそれくらい印象深い要素なんですよね。
強くなっていく喜び
本作の配合システムはとても分かりやすく、親となる組み合わせを選ぶと子供として産まれるモンスターの一覧が表示され、その中から選ぶシステムになっています。
子どもはレベル1からのスタートですが、親からは選んだスキルとステータスの一部が継承されるため、基本的には配合を繰り返せば繰り返すほどモンスターは強くなっていきます。
同じモンスターであっても、どんなスキルを受け継ぐかによってその特徴は変わってくるため、プレイヤーの個性が表れる部分でもあります。
もちろん、モンスターには種族ごとの固有の強さがあるので、より上位ランクのモンスターの配合を見つけることができれば、パーティは格段に強くなります。
作業的なところは残しているのもよい
配合は作業といえば作業なんですけど、こういうのがたまらなく好きというゲーマーは、たぶん私以外にも結構いるんじゃないですかね。
私は仕事柄、さまざまなゲームのメディアレビューを読むのですが、作業的な要素をやたら叩くレビュワーもいるんです。
もちろんそれはその人の考えですから別にいいのですが、そこに楽しみを見出すプレイヤーの存在が頭から抜け落ちてしまっているような書き方に違和感を覚えることは多々あります。
ちなみに、性別は前作「ジョーカー3」で廃止されていたんですね。配合で性別を合わせるのは地味にめんどくさい作業だったのでこれはよい変更だと思います。
また、メインパーティで戦う4体(ラージサイズなら2体分)のほか、サブメンバーや牧場のモンスターにも経験値は入るので、「配合したらパーティが一気に弱体化してしまった!」ということはありません。
改善すべき点は改善しつつ、人によってはめんどくさいと感じられるであろうシステムもしっかり残してくれたことに、私は感謝したいところです。
フィールドやバトルについて
グラフィックはもう一声
本作のフィールドは、6つの魔界が難易度ごとに3段階に分かれている形となっています。それぞれに個性豊かなフィールドではあるものの、グラフィック的なところで言うと「もうちょっと頑張れたんじゃないか」と思ったりもします。
私自身は、グラフィックはそこまで重視しなくて面白ければそれでいいタイプなのであれですけど、気になる人は気になるでしょうねという感じです。
また、フィールドには春夏秋冬の季節があり、季節によって出現するモンスターが変わったり、通れる場所が変わったりといった要素があります。
フィールドの変化についてはおまけ程度という感じで、狙ったモンスターが出るのに季節の変化を待つのは地味に面倒でした。
バトルはモンスター任せで十分
バトルは闘技場を除き、「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに」などおおまかな作戦を指定してモンスターに任せる方法と、使う技や魔法を毎回指定する方法を使い分けることができます。
基本的にはモンスター任せでいいと思いますが、ボスなどここぞという戦いでは行動を指定して確実に勝利していくのもいいでしょう。
スキルのセットと作戦を上手に合わせていけば、かなりいい感じで戦ってくれます。
さらに、特定の技の使用頻度を上げたり下げたりといった指示も可能ですので、プレイヤーが指示しなくてもこれで十分な感じはあります。
スカウトと肉の二刀流で仲間に
本作でモンスターを仲間にしやすくする方法として、「スカウト」と「肉」のふたつが用意されています。
ナンバリング作品の肉で好感度を上げる方式と、ジョーカーシリーズのスカウトの両取りをした形ですね。
スカウトはパーティモンスターの攻撃力とかしこさによって成功確率が変動します。成功すれば最後まで戦わなくていいため、さくさく仲間にしたい場合はこちらが便利です。
肉を与えることでスカウト率が上昇したり、戦闘終了後に起き上がる確率が上がったりしますが、肉を用意するにもお金がかかりますので、基本はスカウト一本で勝負するほうが多くなるでしょう。
終わりに
「ドラゴンクエストモンスターズ3」のレビューでした。久しぶりのナンバリング作品となった本作も、配合というシリーズの核がしっかり楽しい要素に仕上がっていてよかったです。
ストーリーは二の次と言いつつも、ピサロを主人公に据えたお話がどう展開していくかも気になりますし、年末にかけてじっくり楽しんでいくつもりです。
オンラインバトルはまだまだ先行組に勝てませんが、こちらもちょこちょこ頑張っていこうと思います。報酬もありますしね。
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