「Balatro」レビュー。やめられないと評判のポーカーゲームで味わう「いいインフレ」
「Balatro」は、ポーカーをベースにしたトランプゲームです。単にCPU相手にポーカーをするのではなく、デッキや役を強化して得点を稼ぎ、どんどん上がっていく設定スコアのクリアを目指すのがこのゲームの面白さ。
開発者やパブリッシャーも想定外のヒットを記録したという「Balatro」について、実際にプレイしてレビューします。
基本情報
対応機種 | PC/PlayStation/Xbox |
価格 | 1,700円(Steam) |
開発元/パブリッシャー | LocalThunk/Playstack |
日本語対応 | ○(ベータ版) |
当初はNintendo Switchでも発売されていましたが、発売後にIARCレーティングが引き上げられたことを受け、執筆時点で販売停止の状態となっています。
なお、執筆したタイミングで日本語に正式対応し、当初見られた誤訳は修正されました。翻訳の改善は引き続き受け付けていますので、もし気になる点があればゲーム内の投稿フォームより連絡しましょう。
やめられないトランプゲーム
基本ルール
手札として配られるのは8枚。この中から最大5枚を使ってポーカーの役を作り得点を獲得していきます。5枚以下でもOKなのはこのゲームの特徴ですね。
一度の勝負で作れる役は「ハンド」の数字で決まっています。また、手札の交換も可能ですがこちらも「ディスカード」の数字が上限となっています。
役ごとにベースとなる得点はチップ×倍率で決まっており、例えば同じ数字のペアを2つ作る「ツーペア」なら20×2。これに役を構成する各カードの数字をチップとして加算して得点を計算します。
目標得点に達したらその時点でクリア。プレイ内容に応じて賞金を獲得し、これを使って本作の肝であるカード購入によってデッキを強化します。
3戦を1セット(アンティ)とし、一般的なルールで2戦こなしてから制約ルールのあるボス戦に挑むという流れです。クリアに必要なスコアはだんだん高くなっていきます。
最初の2戦はスキップも可能。勝利報酬が得られなかったり、ショップもスキップされたりするデメリットはあるものの、無料パックをもらえるなどの特典があります。どちらが有利に働くか考えて活用しましょう。
8つのアンティに勝利するとクリアとなりゲーム勝利です。ここで一区切りとしてもいいですし、エンドレスモードでさらに難しくなる課題にチャンレジするのもありです。
ジョーカーの組み合わせが肝
デッキを強化する手段は多彩ですが、特に影響を与えるのはジョーカーです。ジョーカーは場に直接配置するカードで、デフォルトでは5枚まで配置できます。
一般的なトランプのジョーカーとは異なり、さまざまな効果をもったジョーカーが用意されています。特定のスート(トランプのマーク)で役ができたときにチップや倍率を上げたり、4枚でストレートが作れたりするなど効果は多彩です。
さらに、ジョーカーは条件を満たしさえすれば同じカードに重ねがけも可能。それぞれの効果がうまく重なるようジョーカーを選んでいく作業は、スコアをインフレさせるうえで非常に大切です。
特殊カードでトランプを強化
ジョーカー以外にも、トランプカードや役に直接働きかけるカードもあります。
惑星カードは、特定の役のチップと倍率のベースをアップします。タロットカード、スペクトルカードは、トランプカード自体のチップや倍率を上げたり、スートを変えたりして「改造」します。
これらのカードは、主に1戦終了後のショップで購入します。有料でリロール(入れ替え)は可能ですが、基本的にはランダムで選ばれたカードから選び、より効率よくチップと倍率が稼げるデッキを組み上げていくことになります。
ジョーカーの効果とカードの効果、役の効果。これらはもちろん重なりますので、序盤は数百だった得点が、中盤以降は1万超えるのが当たり前になっていきます。このインフレ具合こそ、Balatroが多くの人を虜にする部分なのでしょう。
基本攻略記事書きました
初心者やスコアが伸び悩んでいる人に向けて、アンティ8まではクリアできる攻略記事を書きました。よかったら参考にしてください。
【終わりに】独自性があるから面白い
ゲーム内でさまざまな条件をクリアしていくと、新たなジョーカーが開放されたり、異なる初期ルールで遊べたりといった要素もあり、やりこみ具合も十分。
プレイごとに戦い方も変わってくるので、デッキをうまくコントロールしながら得点を稼ぐ方法を探っていくことになります。
Windowsに付属しているソリティア、フリーセル、スパイダーなどのトランプゲームがなぜか止められなくなってしまう経験をした人も多いかと思いますが、感覚としてはそれに似ているのかなと。
ポーカー、デッキ構築、インフレ系。どれもありふれたジャンルではあるものの、それらをうまく組み合わせつつ独自性を追加して中毒性のあるゲームに仕上げた開発者さんのセンスは、本当に見事であると言わざるを得ません。
こういうインフレなら大歓迎なんですけどね。