任天堂のパルワールド訴訟、モンスターの捕獲システムなどの特許侵害を主張していることが明らかに
「パルワールド」を展開するポケットペアは11月8日、同作について任天堂および株式会社ポケモンより提起されている訴訟の内容を明らかにしました。
モンスターの捕獲などが対象
任天堂および株式会社ポケモンが、パルワールドによって侵害されているとした特許は以下のとおりです。
・特許第7545191号 特許出願日: 2024年7月30日 特許登録日: 2024年8月27日
・特許第7493117号 特許出願日: 2024年2月26日 特許登録日: 2024年5月22日
・特許第7528390号 特許出願日: 2024年3月5日 特許登録日: 2024年7月26日
具体的には、捕獲アイテムを放ってモンスターに当て、成功判定を行って捕獲する仕組み、およびモンスターに乗って滑空する仕組みを対象としています。
また、裁判において以下の請求を行っています。
・『Palworld / パルワールド』の差止め
・株式会社ポケモンに対する500万円及び遅延損害金の支払い
・任天堂株式会社に対する500万円及び遅延損害金の支払い
なお、日付を見るとあたかも最近特許を取得したかのような印象を受けるかもしれませんが、これは分割出願を行っているためであり、もととなる特許はパルワールドのリリース前に任天堂が取得しています。(あえてこういう書き方をしたのかは不明です。)
法的判断は別として、似ているのは確か
今回、ポケットペア側の発表により裁判の争点が明らかになりました。今後は法律に基づいて審理が行われていくわけですので、素人が安易にどちらが有利かなどと結論づけることはできません。
とはいえ、法的にどうなのかという観点は脇に置いたとしても、パルワールドでスフィアと称するボール状のアイテムを使ってパル(モンスター)を捕まえる仕組みを見て、ポケモンが頭をよぎらなかった人はどれだけいたでしょうか。(思わず「ゲットだぜ」と発した動画配信者もたくさんいましたね)
裁判においてどのような判断が下されるかは分かりませんが、強力な特許群を抱えながらその権利を主張することはほとんどない任天堂が裁判を起こしたわけですから、なにか許しがたい部分があったのだろうなとは想像できます。