【レビュー】「Foundation」中世街作りシミュレーションゲーム。ゆったりとした雰囲気の中にあるシビアな資源管理が面白い

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「Foundation」は、2025年2月に正式リリースを迎えた街作りシミュレーションゲームです。お金を稼ぎながら人々の要求を満たして満足度を上げ、決められた目標の達成を目指します。対応機種はPC(Steam)です。

この記事は、「Foundation」のひとつのシナリオを通常難易度でクリアした時点でのレビューです。プレイ時間は、検証に使った時間も含めて20時間ほどです。

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雰囲気まったり、バランスはシビア

むやみな拡張は事故のもと

「Foundation」において、街の目指す方向として「労働者」「教団」「王国」の3つがあり、それによってクリア条件が変わるほか、建設可能な施設や交易以外の収入手段も異なります。

今回のレビューは基本となる労働者でのプレイ。労働者シナリオでは、税務署を立てて住民から税金を徴収したり、領主の家を中心に街作りを進めたりする特徴があります。

序盤の基本的な収入は交易です。交易先によって買い取ってくれる商品は異なる上、一度に取引できる量は決まっています。そのため、生産施設をたくさん作ればそのまま収益につながるというわけではありません。

あらゆる施設は、建設時の費用や材料のほか、毎月の維持費がかかります。このバランスが崩れると、みるみるうちにお金はなくなっていくのです。

住民の要求とのバランス

街の満足度が上がると、外から移住希望の人々がやってきます。労働力を確保するためにも迎え入れたいところですが、人口を増やせば食料が多く必要になります。ここでもバランスが大切で、食料が不足したり、家がなかったりすると満足度が低下し、街から人が出ていってしまいます。

住民には階級があります。階級が上がると仕事の効率が良くなったり、労働者ならより多くの税金を収めてくれるようになったりしますが、その分要求も多くなります。今までは木の実で満足していたものが、加工したパンや肉を食べないと満足できなくなったり食器などの雑貨が欲しいと言い出したり。

とにかく大切なのは発展のバランスで、急ぎすぎてもだめですが、どこかで前に進めないとクリアは見えてこない難しさがあります。そこの見極めが難しくも面白いと感じました。

人々の営みで街ができていく

さまざまな施設は建設場所を指定しますが、住民の家に関しては居住エリアを指定するとその中に勝手に建設されます。そのため、向きやサイズがバラバラだったりしてもどかしい面もありつつ、そこまでは口を出さないのがリーダーというものでしょうか。

面白いのは、道もプレイヤーが引くのではなく、人々の歩いたところに道ができていく点です。始めはうっすらとした線が見える程度だったところが、人々の営みによって道が形成されていく。道って本来はこうやってできていったんだよなと思わせてくれます。

Manor loadsより街作り重視

直近の作品で似ているものといえば、早期アクセス中の「Manor loads」になるでしょう。ゲーム性で言えば近いものがありますが、先輩である「Foundation」はより柔らかい雰囲気が特徴です。

また、戦闘成分が多めな「Manor loads」に対して、「Foundation」は街作りにより重点が置かれている印象を受けました。王国シナリオでは兵を派遣する要素がありますが、自分で兵を指揮するわけではなく、戦闘要素はほぼ意識する必要はありません。

ではぬるいかと言われるとまったくそんなことはなくて、無計画に人口を増やして食料がなくなったり、家や施設の配置がぐちゃぐちゃで動線がひどくなったり、街作りの難しさが身にしみる作品となっています。

以下はクリア直前の街の様子。初回ということでぐちゃぐちゃな街並みになっているのは後悔ではあるものの、やっぱり愛着が芽生えるものです。

まとめ

Foundationのレビューでした。街づくりシミュレーションゲームは大好きなジャンルですが、最近は他のジャンルをプレイすることも多かったので、久しぶりにプレイできてやっぱり好きだなと実感しました。王国や教団のシナリオも、時間を開けてプレイしたいところです。

正式リリース時点ではクラッシュ報告が多かった本作ですが、アップデートを重ねてそれも改善しつつあります。当面はシステムの安定や遊びやすさを重視したアップデートを行うとの発表も出ていますので、ほどよいタイミングで購入を検討してみてはいかがでしょうか。

PCゲーム

Posted by hiro