「バックパック・バトル」初心者攻略。バックパックづくりの基本的な考え方とは
2025年6月に正式リリースを迎えた「バックパック・バトル」は、バトルとアイテム購入を繰り返してバックパック内にアイテムを並べ、一つでも多く勝利することを目指す非同期対戦型のローグライトゲームです。(レビュー記事)
バトル自体にプレイヤースキルは介在しないため、いかに強力なバックパックを構築するかのみが勝敗を左右します。とはいえ、大量にあるアイテムを適切に選択して組み合わせていくのは簡単なことではありません。
この記事では、主にバックパック・バトル初心者向けに、どのような考え方でバックパックを構築したり、アイテムを選んだりすればいいのかをお話します。
ちなみに、筆者のランクは、正式リリース前の4クラスでダイヤ~マスター帯でした(正式リリース時にリセット)。
尖ったビルドをつくろう
ショップで売られているアイテムには、吸血や毒、強化などバフやデバフを付与できるもの、最大体力が増えるもの、攻撃力が上がるものなどさまざまなタイプがあります。
あれもこれもと追いかけるのではなく、ひとつメインで使っていきたい効果、あるいはアイテムを決めることで、アイテムの配置に迷いが少なくなり、シナジーが大きくなって勝ちやすくなります。
それぞれのクラスには、得意とする戦い方があります。固有アイテムや固有バッグを見て、パイロマンサーならヒート、リーパーなら毒など、使用するクラスでどんな効果が得やすいのかを理解しておきましょう。
特に、8ラウンドで購入できる、10ゴールドのユニークアイテム(サブクラスアイテム)は、効果がかなり強力で今後の方向性を大きく左右するものになりますので、それ以前のラウンドでいずれかとシナジーがあるアイテムを集めておくとよいでしょう。
なお、特定のアイテムを購入すると別のクラスの固有アイテムがショップに並びますが、ゲームに慣れないうちにチャレンジすると中途半端なビルドになりやすいので、あまりおすすめはしません。ゲーム理解が進んでから利用しましょう。
ビルド:テーマに沿ったデッキ構築のこと。
ラウンドごとのアイテムレアリティを意識
ショップに並ぶアイテムの種類はランダムですが、ラウンドが進むたびに、よりレアリティの高いアイテムが並びやすくなっていきます。現在の確率は、画面右上の「ショップ」にカーソルを合わせると確認できます。
例えば、英雄の剣やその先の英雄のロングソードなどを作る際に必要となる、砥石のレアリティはコモンです。コモンはラウンド1では90%の確率で出現しますが、ラウンド5では45%、ラウンド7以降は20%といった具合に確率が落ちていきます。
こうなると合成は難しくなってしまいますので、レアリティの低いアイテムで必要なものは、早めに集めておくことをおすすめします。
逆に、レアリティの高いアイテムは序盤に出にくく、終盤ほど出やすくなっていくため、ラウンドの浅いうちからリセマラ(アイテムの入れ替え)で粘るのは効率がよくありません。貴重なゴールドを浪費するだけに終わる可能性が高いでしょう。
セール品はとりあえず買っていい
ショップで販売される商品は、10%の確率でセールが行われます。セールは通常価格の半額で、奇数の場合は切り上げです。(9ゴールドならセール価格は5ゴールドなど)
セールにこだわりすぎてコンセプトがぶれるのはよくありませんが、少しでも使えそうだなと思ったら、とりあえず買ってみるのはありです。仮に使えなかったとしても、売却する価格は購入価格と同じですので損をすることはありません。
なお、「招き猫」など、セール確率を上げてくれるアイテムもあります。高額アイテムがセール価格で買えればかなりのアドバンテージになりますので、余裕があれば編成してみてもよいでしょう。
カバンを広げすぎない
カバン(バックパック)を広げなければアイテムを配置できないため、ショップにバックパックが並ぶとつい手が伸びてしまうものです。
収まりきらないアイテムがあったり、セールだったりしたら優先して買うべきですが、アイテムを置かないバックパックを配置しても、スピアなど一部アイテムを除いては、戦力にならないことを覚えておきましょう。
手持ちのアイテムの数に合わせて、段階的にバックパックを拡張していくのが賢いやり方です。繰り返しプレイする中で、ほどよいバランスをつかんでください。
相手のバックパックやログで学ぶ
このゲームのいいところは、対戦の後にログを振り返ったり、対戦相手のバックパックを見たりして振り返ることができる点です。
特に負けた試合では、相手がどのようにアイテムを配置してシナジーを高めているのかよく観察し、次回以降の戦いに活かしていきましょう。
膨大な数のアイテムが存在しているため、何をどう組むか自分だけで考えるのはほぼ無理です。強い人が何をしているのか見て、それを真似していくのは、上達するためのまっとうなプロセスです。
臨機応変に対応する
本作はバランス調整が爆速で行われます。特定のビルドが一時的に高い勝率を残すことがありますが、すぐに調整が行われるため、圧倒的に強いビルドが長期間のさばることはありません。
そもそも、ショップに並ぶアイテムはランダム性があるため、いつも同じビルドを組むことはできません。ひとつのビルドに頼るのではなく、いくつかの形に対応できるような柔軟な戦い方を身につけましょう。
終わりに
バックパック・バトルの初心者が、どういう心構えでこのゲームに向き合えばいいかというお話をしてきました。具体的な攻略というより考え方に近い内容になりましたが、どれも大切なことです。
始めのうちは、そう簡単に勝てるものではありません。正式リリースでランクがリセットされた今のタイミングで、元マスターランクの人とまったくのビギナーでは、圧倒的な経験値の差があります。
ただ、プレイを重ねていくことで今のラウンドで集めるべきアイテム、バックパック内の配置方法、合成の進め方などの感覚は確実につかめるようになっていきます。負けがこんでも諦めずチャレンジしてほしいというのが、早期アクセスから遊んできた筆者の願いです。
狙ったとおりにシナジーが発揮されて圧倒的に勝利したときの快感は、本当に素晴らしいものですので。