「歴史の終わり」はギリギリのバランスで世界の崩壊を止める、自由度の高いシミュレーションRPG

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2025年内のリリースを予定している「歴史の終わり」は、中世風の世界を舞台にしたサンドボックス型ストラテジーRPGです。執筆時点で、Steamにてウィッシュリスト登録が可能です。

個人的に楽しく遊べそうなゲームだなと思いつつ、どう説明していいか分からず紹介を避けていましたが、ゲームの概要がうっすらと見えてきましたので、記事にまとめておきます。

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世界の崩壊を止めるシミュレーションRPG

何をするゲーム?

「歴史の終わり」は、架空の中世を舞台にしたストラテジーRPGです。主人公は無名の浪人として、多数のNPCと関わりながら世界の一部となって自由に過ごしていきます。

そんなプレイヤーの目的は「世界の崩壊を止める」こと。名もなき存在のままいるもよし、盗賊や騎士、王を目指すのもよし、自身の行動で世界の憎悪と分断を抑え、崩壊を止めることを目指すゲームのようです。

Steamのストアページから読み取れるのはこんなところなのですが、「結局何をするゲームなんだ?」というのが多くの人が抱く思いでしょう。私としては「太閤立志伝」のようなものかと捉えていたのですが、先日、制作者のインタビュー記事が4gamerに掲載されました。

[インタビュー]崩壊ギリギリのバランスで世界が動くSLG「歴史の終わり」の制作者である畳部屋氏に,ゲーム内容や個人制作の苦労を聞いた(4gamer)

プレイヤーの行動でバランスを取る

記事によると、何百時間と遊ぶことに耐えられるストラテジーゲームを目指して制作されているとのこと。特にバランス調整に気を配っており、プレイヤーが苦労するギリギリのところを狙っているようです。

また、サンドボックス型ではあるもののプレイヤーを放り出すのではなく、目的を提示しつつも他の方法を取ることもできるという形になっているとのことです。

ゲームの目的である世界の崩壊を食い止めるには、「崩壊度」と「憎悪度」を下げる必要があります。戦争をして領土拡張に踏み切れば崩壊度が高まる一方、図書館など文化的な施設を作って崩壊度を下げれば戦争に弱くなるといったジレンマもあります。

こうした数値はグラフの形で確認できるようになっているため、どんな行動が数値を上げる、あるいは下げるのかは分かりますし、ギリギリのラインを突いていけるのも面白さの一つになりそうです。


NPCも紡ぐ歴史

一応のゴールとしての世界征服という目標はあるものの、どちらかというと歴史の過程を楽しむゲームとして設計されているとのこと。

NPCのさまざまな行動が記録されているため、そこにドラマを見いだせるのも特徴的な部分です。Rimworldなどのコロニー構築系のゲームで、NPCの生き様に感情移入できるタイプのプレイヤーには刺さりそうな要素と感じました。

主人公は120歳まで生きられる設定で、その中でNPCの世代交代を見つめていくことになります。世界に同時に存在する武将は100人程度と、一般的なストラテジーゲームと比べると少ないものの、その分より濃密な人間関係が見られるようになっているそうです。

NPCもそれぞれの思考で動いており、家族の仇討ちに戦争を求める家臣をなだめたり、一方で提案を拒否し続けると独立されたりと、こちらもバランスを意識して付き合う必要があるのです。


開発の背景も興味深い

「歴史の終わり」を製作するのは畳部屋氏。イラストのみを外注し、それ以外は個人で担当しているという意欲作です。以前は「サイバーパンク」で知られるCD PROJEKT REDに所属し、3D背景を手掛けていたそうです。

3作目となる本作は、「昔から作りたかった,こういうゲームが世の中にあればいいのにと思っていたもの」とのこと。インタビュー記事の中では、日本のインディーズ開発におけるシミュレーションゲームの少なさを嘆いている部分もあり、相当に思い入れのあるジャンルなのだろうと感じました。

近年では、海外産の良質なシミュレーションゲームが日本語対応するケースも増えており、需要としては確実に存在するジャンルではあるものの、確かにインディーズレベルで国産の作品は多くありません。

私自身はただ楽しむだけの立場ではありますが、KOEIやカイロソフトでシミュレーションゲームが好きになった身としては、やや寂しさを感じていた部分でもあります。

この作品をきっかけに、国内のシミュレーションゲーム開発もまた盛り上がってくれればいいなと思いました。

終わりに

PC向けのサンドボックス型ストラテジーRPGとして制作されている「歴史の終わり」を紹介しました。

正直、これでもまだ分からない部分が多いのですが、個人的にはギリギリの判断が迫られるシミュレーションゲームはとても好きなので、今後も期待して見ていこうと思います。

シネマティックトレーラー

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PCゲーム

Posted by hiro