Switch2版「Factorio」は12月発売目標。アップグレード内容やDLC「スペースエイジ」対応が明らかに
「Factorio」を開発するWube Softwareは、Nintendo Switch2版について、2025年12月までの発売を目指して準備を進めていることを明らかにしました。
無料アップグレードで遊びやすく
「Factorio」は、昨今の工場自動化ゲームに大きな影響を与えた名作シミュレーションゲームです。未知の惑星に降り立ち、敵対生物を撃退しながら工場自動化を進めていきます。
マインクラフト(マイクラ)の工業化MODに影響を受けたというのは有名な話でです。2020年に正式リリースされて以降着実にファンを増やし、2024年に新作レベルのDLCが発売された際には大きな盛り上がりを見せました。
「Factorio」はすでにSwitch版が発売されていますが、Switch2版では以下のアップグレードが行われる予定です。
- 画面のネイティブ解像度である1080pで動作します。ドック接続時には、2160p(4K)を含むすべての解像度をサポート
- コンソール画面での可変リフレッシュレート(VRR)に対応
- より高品質なアニメーション
- より高解像度のスプライト
- その他のビジュアル改善
- ロード時間の短縮
- はるかに大規模な工場を構築可能に
- マウスモードのサポート
ざっくり言えば、スペックを活かしてより快適に遊べるようになるということです。また、シミュレーションゲームとしてはマウスを使えるのはうれしい点ですね。
そして、このアップグレード自体は無料で行われるとのこと。技術的なアップグレードに料金を払わせるのは合理的ではないとの考えだそうです。

新作レベルのDLC「スペースエイジ」にも対応
そして、Switch版ではスペックの都合上対応していなかった有料DLC「スペースエイジ」も、Switch2版では遊べるようになります。
PC版と同一のコンテンツを収録しており、削除や内容の削減は一切ないとのこと。価格は35ドルとのことで、円換算でいくらになるかは不明ですが、Steamでは4,000円で販売されています。
「スペースエイジ」では、本編で工場作りを進めた惑星に加え、火山の惑星、農業の惑星など、さまざまな性質の惑星でも工場づくりを楽しむことができます。
単に取れる資源が違うというレベルではなく、発電方法から使う機械、技術まで何もかもが違うため、惑星ごとに新鮮な気持ちで楽しめるDLCとなっています。
スペースエイジは、この手の作品のDLCとしてはおそらく異例の、100万本の売上を1年弱で達成しています。
Switch2版開発の裏話も
開発ブログでは、Switch2版の開発に至るまでの経緯も記されています。
Switch2の発売の噂が流れたときから、その新機能や処理能力に興味を持ち、発売直後に開発環境へのアクセスを申請したとのこと。
ただその時点では承認が降りず、7月になってアクセス権を得、そこから作業を開始したとのことです。
移植作業はそれほど難しくなく、またDLCも合理的な構成であれば60UPS(シミュレーション速度)と60FPSを維持できることが確認できたそうです。(※内部の処理速度と表示速度の両方とも問題なく行けるという意味)
マウス操作については、PCのようにキーボードがあるわけではないため、基本的にはコントローラーでの通常プレイを維持しつつ、建物の配置やUI操作など、必要に応じてマウスカーソルを使用できる形になるようです。
マウス機能は設定メニューで有効にする形を採用しています。これは、自動でモードを切り替える方法は信頼性が低かったためとのこと。また、RとA、LとBを入れ替えるオプションを追加し、自然なクリック操作を実現したそうです。
開発の最終盤では、4K表示で問題が発生したものの、最適化でほとんど見た目を変えることなく乗り越えたとのこと。この最適化はPC版にも恩恵があり、中程度のグラフィックカードであれば4K環境でプレイ可能になるようです。
Friday Facts #439 – Factorio and Space Age on Nintendo Switch 2
終わりに
10月24日に発表された、「Factorio」のSwitch2版について紹介しました。
シミュレーションゲームは基本的にはPCがプレイしやすく、それゆえ「マニア向け」という評価を受けがちなジャンルだとファンである私自身も認識しているところではあるのですが、こうやってゲーム機向けに最適化されてリリースされるのはとてもうれしい話です。
これをきっかけに、少しでもシミュレーションゲームのファンが増えてくれたらいいなと思っています。




