【ドラクエウォーク】「海賊イベント」酷評の理由を整理する。バランスの悪さが最大の問題か
「ドラゴンクエストウォーク」はまもなく1周年半を迎えます。
「ドラクエ7」イベントの予告があり楽しみにしているわけですが、その前に行われていた「海賊アロン航海記」(海賊イベント)が過去一ひどいバランスだったので、勝手に黒歴史としてとどめておこうと思います。
過去一入手が難しいなファッションアイテム
このイベントでは、フィールド上に落ちている「財宝の地図」を集め、それを消費して洞窟に潜って財宝を集めるという流れになっていました。
1章から3章までそれぞれ4つの財宝が用意されており、各章の財宝を4つをすべて10個以上集めると、ファッションアイテムがもらえる仕組みでした。
これまでの常識からすると、ファッションアイテムなんてのは普通にプレイすれば一通り揃うものでした。が、今回は何を思ったのか、コンプリートがやたらとめんどくさい仕組みに改変されたのです。
財宝をドロップしない地図がある
この苦行はまず、財宝をドロップする可能性がある地図を集めるところから始まります。
地図のうち3分の1程度は、財宝をドロップしない「まものの巣」となっています。ポイント稼ぎやこころ集めには重宝しますが、財宝集めを進める中では妨げにしかなりません。
(多めに見積もって)一日に10枚程度の地図を集めるとして、そのうちの7枚程度しか財宝集めに使えないわけですから、まずその時点でイラッとさせられるわけです。
財宝集めが終わった時点で「まものの巣」に切り替わるみたいな仕様にできなかったのでしょうかね。後述しますが、財宝を余分に集めても完全なる無駄ですので。
救いがあるとすれば、初級固定で財宝ドロップチャンスが3回ある地図も、1割程度は用意されていたことでしょうか。これの割合がもう少し多くてもよかったかな。
外れ宝箱が多すぎ。今さら10,000Gもらっても…
地図のうち6割程度を占める一般的な財宝の地図は、難易度が「初級/中級/上級」から選択可能であり、高難易度を選択すると、財宝の抽選回数が増加します。
しかしこれ、財宝(金の宝箱)が確定でドロップするわけではないのです。体感では4割以下の感じで、外れ宝箱(赤の宝箱)は「10,000G」がもらえます。
いや、今さらゴールドなんているかよという話で。なんなら、同時開催の「ゴールドマン」イベントの1バトルで稼げる額です。
めんどくさい上級を周回して、3回の宝箱チャンスで3回とも外れ宝箱で、「バ○じゃないの?」とつぶやいたことは数知れず。
さらに、財宝確定の金の宝箱が落ちたとしても、喜ぶのはまだ早い。
すでに10個持っている財宝であれば、ただのゴミと化してしまいます。10個目以降の財宝は、獲得個数のカウントが増えるだけでなんの意味もないんですよね。心珠ポイントや有益なアイテムに変換されるなどの心遣いがなかったのでしょうか。
いらない財宝はどんどんドロップし、欲しい財宝はまったくドロップしない。そんなイライラばかりが募りました。
ここまでの話をまとめるとこんな感じ。
- 財宝の地図が拾えるかどうか(確率6.5割程度)
- 金箱がドロップするか(確率4割程度)
- ほしい財宝がドロップするか(3種から抽選、初級限定なら4種)
目的の1つの財宝を集めることがいかに困難か、計算するまでもなく理解かと思います。
気軽な周回を許さないダンジョン構成
上級はMP枯渇との戦い
先ほどもお話したとおり、難易度が高い地図であれば財宝ゲットの確率も高まります。「じゃあ上級を周回すればええやん?」と思うじゃないですか。私もそう思って、上級を周回していたんです。最初は。
敵のレベル自体は、そこまで強いものではなかったのです。しかし問題は、やたらMPを消費してしまうことでした。最終戦にたどり着くころにのMP切れは当たり前で、まほうのせいすいを数個は使わないと最終戦を戦い抜くことはできません。
なぜこうなってしまうかといえば、「タコメット」のマホトラおどりのせい。ほぼすべてのバトルで登場するこいつが、20程度のMPを全員から頻繁に吸い取っていくんです。
一日10枚程度の財宝の地図に挑戦するとして、仮に毎回4個のまほうのせいすいを使うとしたら… 言うまでもないでしょう。やってられませんね。
そういうわけで、私も含めて多くのプレイヤーが、中級をたくさん周回することで財宝のコンプリートを目指す方針に切り替えたのではないでしょうか。パーティがある程度育っていれば、完全放置で洞窟をクリアできますしね。
ヘルギフト「中級で気軽に周回? 残念でしたw」
しかしそこに立ちはだかったのが、3章で登場した「ヘルギフト」でした。3章の洞窟のラストに待ち受けるこいつは、「完全放置なんて絶対許さない」といわんばかりの技構成でした。
特に厄介だったのが、1~2ターンあたりで使ってくる、全体に魅了をかける呼吸でした。魅了状態になると味方に攻撃してしまうばかりか、敵にダメージを与えたときにそのキャラクターもダメージを受けてしまうのです。
上級レベル45が推奨とされていながら、魅了のせいで平均が上級レベル60を超えていてもあっさり全滅してしまう可能性すらあります。「まもりのたて」を使えば防ぐことはできるのですが、周回前提の中級設定ダンジョンでこれをやらされることで、じわじわとストレスが溜まっていくのです。
さらには、「つうこんのいちげき」を頻発したり、先に倒すとお供のタコメットがメガザルで復活させたりと、とにかくめんどくさい相手でした。
【終わりに】もっと気軽に楽しませてほしい
今回のイベントの評判が悪かったのは結局、最初に戻って「なぜにファッションアイテムの獲得にここまでの苦行を化してしまったのか」ということ。
「新しいタイプのイベントをやってみるか… でもバランスが分からないから、強さに関係ないファッションアイテムを報酬にしておくか。」
そう運営が考えたかは定かではありませんが、面倒くささと報酬があまりにも釣り合わず、モヤモヤっとした感じばかりが残りました。
ガチ勢向けとエンジョイ勢向けの要素をもう一度整理していただき、多くのプレイヤーに愛されるゲームとして長続きすることを切に願っております。