【迷惑メール】「重要:(三菱UFJ銀行)お取引目的等のご確認のお願いのお知らせ」に注意
多くの迷惑メールは一目でスルーできますが、中には少し考えないといけないほど巧みに偽装したものもあります。
今回は、三菱UFJ銀行をかたる迷惑メールを紹介します。もし同様、または類似するメールが届いても決してURLをタップしないようにしてください。
迷惑メール本文
no:555…(※不自然な英数字の羅列)
平素より、三菱UFJ銀行をご利用いただきありがとうございます。
現在当行では、金融サービスを悪用するマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与への対策に取り組んでいます。
犯罪で得られた資金が、金融機関等を通じてマネー・ローンダリングされると、将来の犯罪活動の資金源となります。
三菱UFJ銀行では2024年8月より金融庁の「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」に基づき、お客さま情報やお取引の目的等を定期的に確認させていただいております
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申しあげます。
※なお、確認させていただく時期はお客さまごとに異なります。
※2024年08月26日までに「お取引目的等のご確認へ」より、お取引の目的等のご確認をお願いいたします。
▼ご取引目的確認(※URLへのリンク)
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
▽お客さま情報等の定期的なご確認にご協力ください
【ご注意】
・お客さま個別の事由で口座のお取引が制限されている場合、本件のお手続きを完了しても制限は解除されません。
・その他重要なお手続きのご案内が表示される場合があります。ご案内を確認後、回答画面が表示されます。
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何とぞご理解、ご協力のほどお願いいたします。
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インターネットバンキングヘルプデスク
0120-895-610(フリーダイヤル)
050-3786-7018(通話料有料)
※21:00~9:00の時間帯はご照会のみ承ります。
お手続等は改めてお時間を頂戴する場合がありますのでご了承ください。
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■編集・発行:株式会社三菱UFJ銀行
[登録金融機関]関東財務局長(登金)第5号
[加入協会]日本証券業協会
一般社団法人 金融先物取引業協会
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
■本メールの送信アドレスは送信専用となっております。返信メールでのお問い合わせは承りかねますので、あらかじめご了承願います。
――Copyright(C) MUFG Bank,Ltd.All rights reserved.――
no:555….(※不自然な英数字の羅列)
見分けるポイント
文章やアドレスを巧妙に偽装
実際に存在する金融庁、および銀行のマネーロンダリング対策を装う迷惑メールです。
文章の日本語はやや不自然さもありながらも受け入れられるレベルに仕上がっており、なかなか巧妙と言えるでしょう。
メールの送信元も、三菱UFJ銀行が実際に使用するメールアドレスのように見えるのですが、こちらは送信者名に設定しているためであり、実際はまったく別のドメインを使用しています。(こちらのドメインで検索するとあるサイトにたどり着きますが、実際に送信者かは分かりません。)
不自然なリンク先と期限の短さ
そして、本文中のリンクを確認してみると、ロシアで管理されているIPアドレスが分かりました。さらに、「非営利団体SPAMHAUSプロジェクト」によるブラックリストにも含まれており、要注意サイトであることが分かりました。
ついでに、目的は不明ながら、no:555676614792480の後に白文字が隠されており、反転すると英数字が羅列されています。
また、迷惑メールによくあるパターンなのですが、期限をやたら短く区切りがちです。このメールも、送信が8月24日で、8月26日までの対応を求めています。実際の銀行の手続きにおいて、ここまで短期間での対応を求められることはまずありません。
公式の注意喚起あり
三菱UFJ銀行から、以下のような注意喚起が行われています。今回紹介したメールとほぼ同じパターンのものが事例として公開されています。