「パズドラ」最新作はガチャなし。「パズル&ドラゴンズ ゼロ」が2025年5月下旬リリース決定
日本におけるスマホ向けソーシャルゲームの一つの形を作ったと言っても過言ではないのが、パズルRPG「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」です。
そのパズドラの最新作となる「パズル&ドラゴンズ ゼロ」が、2025年5月下旬にリリースされることになりました。なんとこの作品、ガチャを廃止しているのです。
パズドラが変えてきたソーシャルゲームの歴史
日本におけるソーシャルゲームは、スマホの時代に入ってもしばらくは、モバゲーやグリーに代表される、ガラケーの時代から続くポチポチ系が主流でした。
そこにさっそうと現れたのがパズドラでした。3マッチパズルをベースとしたシンプルなゲーム性ながら、ドロップの動かし方でコンボを組み大ダメージを叩き出すスキル性、モンスターの組み合わせで戦い方が変わる戦略性も重なり大ヒットを記録。ガンホーの株価は一時、任天堂の時価総額を抜くほどにまで急騰しました。
メディアとゲーム会社の関わり方も変えました。パズドラ初期からタッグを組んで公式攻略サイトを運営してきたのがAppBankでした。創業者「マックスむらい」氏の圧倒的なキャラクター性も相まって、AppBankはパズドラとともに大きく成長。後にリリースされたソーシャルゲームも、多くがメディアと積極的なコラボを行うようになりました。
そんなパズドラと切っても切り離せないのがガチャです。ガチャはパズドラに限らず、ソーシャルゲームにおいて収益を挙げる大きな柱に、今も昔もなっています。ガチャに対してはさまざまな意見があるものの、少なくともモバイルゲームのプレイヤーにおいては、あって当たり前の存在と言えるでしょう。
カジュアルゲーム的なビジネスモデルを採用
そんなパズドラの最新作「パズル&ドラゴンズ ゼロ」では、ガチャを外すという大きな決断を行ったことが明らかにされています。
基本無料の形態を取りつつも、課金要素は広告削除と高速プレイの解放のみ。また、広告視聴でスタミナ回復やリザルトボーナスが発生するという形態を取っているのです。ビジネスモデルとしては、カジュアルゲームのやり方に近いイメージです。
新しいモンスターは、ダンジョンで集めたクリスタルを使ってクリエイト。マナを使ってモンスターをレベルアップし、さらに強力なダンジョンに挑戦します。
パズルは、パズドラプレイヤーならおなじみの形式ですが、縦画面でも横画面でもプレイできるのが本作の大きな特徴です。
終わりに
近年の日本では、モバイルゲーム市場の伸び悩みが指摘されています。その中で東アジア勢の進出も激しく、国産のソーシャルゲーム業界にかつてほどの勢いはありません。
一時代を築いたパズドラの新たな試みは、モバイルゲームのユーザーにどう評価されるのか、あるいは新規勢や復帰勢を呼び込むことはできるのか、その動向に注目が集まります。
私もいにしえのパズドラプレイヤーとして、ちょっとは触ってみるかもしれません。