Switch2パッケージ版のキーカードとは?ゲームカードとの違いや登場した理由を解説
Nintendo Switch2では、パッケージ版に「ゲームカード」と「キーカード」の2種類があることが明らかになっています。
この記事では、キーカードとはなにか、ゲームカードとの違いやキーカードが登場した背景について解説しています。
初回ダウンロード必要なカード
従来通り、Switch2に挿したらすぐにプレイできるのがゲームカードです。一方のキーカードは、ゲームのデータそのものではなく、プレイするためのキー(鍵)のみを保存したカードです。
キーカードも本体に挿す必要があるのは同じですが、初回にダウンロードが発生します。2回目以降はインターネット環境がなくてもプレイできますが、プレイ時にはキーカードを差し込んでおく必要があります。
キーカードでも、他のSwitch2本体に挿し込んでダウンロードを行えば、そのまま遊ぶことができます。ニンテンドーアカウントも必要ありません。この点は、アカウントごとに制限されるダウンロード版との大きな違いです。
その意味で、キーカードはゲームカードとダウンロード版の中間的な存在と言えます。
パッケージに明記
ゲームカード、キーカードともに、パッケージに入った形で販売されます。
キーカードの場合、パッケージにキーカードであることやインターネット接続環境が必要であること、ダウンロードに必要な空き容量などの記載があります。
キーカードはコスト面や大容量化が理由か
Switch2でキーカードが導入されたのは、コストの削減が主な理由とされています。
ゲームカードでは、容量が大きくなるほど、製造コストが増大することが示唆されています。キーカードであれば、プレイに必要なキーのみを保存する形のため、製造にかかるコストを安く抑えることができます。
また、ゲームカードの最大容量は64GBとされています。この容量を超える場合、これまでであればダウンロードという選択肢を取るしかありませんでしたが、キーカードであれば物理メディアの形で販売することも可能です。
アメリカ任天堂の社長は、IGNのインタビューに「小売店との関係も大切にしたい」と語っており、キーカードという形でパッケージ版の選択肢を広げたのも、そのあたりが狙いだと言えそうです。
現在明らかになっている範囲では、パッケージ版をキーカード形式で販売するメーカーが多数を占めている一方、重量級の「サイバーパンク2077 アルティメットエディション」は、挿せばすぐ遊べる利点を取ってゲームカードを採用しています。
任天堂タイトルでは採用予定なし
サードパーティー向けにはキーカードの利用が進む一方、任天堂自身は、「現時点で、任天堂が開発したタイトルに関してキーカードを利用する予定はない」と語っています(Nintendo life)。
ユーザー側からすると、実際に利用するうえでキーカードのメリットはないと言えますが、製造コストが抑えられるということはパッケージ版の価格が抑えられることにつながります。
他のプラットフォームと比べるとパッケージ版が強かった任天堂でも、ダウンロード販売の割合が増えつつある中で、パッケー版の新たな選択肢であるキーカードは、パッケージ派の人たちにも受け入れられていくのでしょうか。