WELQ炎上の余波収まらず。ついに「本丸」NAVERまとめも改革へ

WELQ問題はDeNA以外のキュレーションサイトにも波及し、リクルート、ヤフーなどの運営するキュレーションメディアでも一部記事が取り下げられているようです。

そんな中、キュレーションメディアの元祖とも元凶とも言えるNAVERまとめが新たな方針を打ち出しました。

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NAVERまとめは問題なし?

WELQ問題を追ってきたBuzzfeedさんの記事から。

NAVERまとめのこれまでについて、LINE上級執行役員の島村武志氏がコメントしています。

「いままで、ガイドラインに従って作られたコンテンツをモニタリングしてきた。基準が甘かったということはない。いまになって見直すことはない。しかし課題がないわけではない。法令とガイドラインには沿っているが、まだ課題は残っている。『新方針』を軸に、まだ解決できていない部分に対応していきたい」

法令違反じゃないから問題ないですかそうですか。

私がNAVERまとめに苛立つ点は3つあって、

  1. 役に立たないまとめが検索上位に来る
  2. 他サイトの引用(と言う名の実質パクリ)だけで記事が構成されている事が多い
  3. 引用元より検索上位に来る

ことです。最近これは酷いと思ったのが、ポケモンサンムーンのバトルツリー攻略ポケモンの情報を探していたとき。各サイトさんがそれぞれのおすすめポケモンを解説とともに載せていたのですが、それをつまみ食いしたようなNAVERまとめ記事があったんですよね。しかも、独自の観点から考察した内容はなく丸パクリ。

まとめと言えば聞こえはいいかもしれませんが、こんなのアイデアの盗用でしょう。ガイドラインはしっかり守っていたということらしいですが、そもそもガイドラインが甘いという考え方に思い至らないようで残念ですね。

非難される引用と、そうでない引用。その違いは、「引用をもとに独自の観点からの考察が加わっているか」という点だと思います。引用だけで成り立つNAVERまとめに、独自考察なんてほとんどありません。だから引用ではなくパクリだと批判されるのでしょう。

検索順位に関しては、Googleさんの問題ではありますが。

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今日も引用だらけの記事が量産されています。

NAVERまとめの改革とは

「問題はないが課題はある」というスタンスのNAVERまとめさんですが、システムの改善に乗り出すようです。BuzzFeed記者さんのツイートから。

まとめ作成者の責任を明確にすることと、引用元サイトにしっかり還元することがポイントになるようです。

ここで疑問となってくるのが、そもそもどうやって還元するのかという点です。「受け取りたいなら口座番号差し出せ」とかなったら、それこそ傲慢だと非難を浴びそうな気もしますが、著者登録をしろというのはそういうことですよね、おそらく。

ITmediaさんの記事では、報酬の具体的な内容についても言及されています。

 コンテンツがまとめで紹介された場合、貢献の指標に応じて1次コンテンツの著者にインセンティブを還元する。その割合は未定だが、「まとめ作成者よりも多くを還元する必要があるかもしれない」

「引用すると報酬が下がるから、他のサイトの文章ちょっといじって自分で書いたことにしたろ!」という輩が増えませんかね?

反省はしていなさそうなNAVERまとめ

今までパクラレっぱなしだった作成者にインセンティブが入るという仕組みは画期的ではあると思いますが、それならそもそも元の記事読んでくれやというのが正直なところ。

これはGoogleさんサイドに検索順位の改善などの対策をお願いするしかないのでしょうが、今回の件で気になったのは、NAVERまとめサイドの「わいは悪くないで」という姿勢がにじみ出ている点でした。

WELQ問題のさらなる延焼を期待したいところです。

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