ニュースキュレーションアプリを試したら、結局Googleニュースに戻ってきた
ヤフーニュースやsmartnews、gunosyなど、スマホ向けのニュースキュレーションアプリはたくさんあります。
メジャーどころをすべて使ってみた私が結局落ち着いたのは、アプリではない「Googleニュース」でした。その理由をお話しします。
ニュースキュレーションアプリの問題点
ニュースキュレーションアプリは、その名の通りニュースを選別して配信してくれます。過去にその人が閲覧したニュースを元に、趣味趣向に合うであろうジャンルのニュースを表示する仕組みになっています。
ただし、問題もあります。それは、メディアによってその信用性には天と地ほどの差があることです。例えばスポーツ関連の記事を選んでみていると、おすすめされる中に「日刊ゲンダイ」だとか、「東スポweb」など極めて信憑性の低いメディアがあります。
芸能ネタなんてもっとひどいですよね。どこかのメディアから引用してきてそれにネットの反応をくっつけるだけの記事とか、もはやニュースとして配信すべきではないとすら思います。
キュレーションアプリの問題点として、こうした信用し難いメディアの記事が配信されてきたときに、それを排除するすべがないことです。不快になるだけならまだしも、恐ろしいのは、こういったニュースが現実に影響力を及ぼしつつあるという現実です。
アメリカでは、大統領選を機に「嘘ニュース(偽ニュース)」が話題になっていますが、これはなにも新しい概念ではなく、いわゆるまとめサイトなどの形で、すでに日本社会に根づいてしまっているのです。
そういったサイトはもともと倫理観に欠けていますから、いくら糾弾したところで改善することはありません。考えられる対策としてはやはり、検索順位を落としたり、キュレーションアプリに表示されないようにしたりして、なるべく人目に触れないようにすることでしょう。
「表現の自由」との兼ね合いもあり難しいところではありますが、嘘や噂で他者を攻撃するような輩に、自由を主張する権利などないと、個人的には思います。
奴らはメディアではなく、時事ニュースをネタにPVや売上を稼ぐ詐欺師ですからね。
Googleニュースの素晴らしさとは
ちょっと話がそれました。
Googleニュース最大の魅力は、不要だと思うメディアを排除できる点です。この機能を使うには、Googleアカウントをログイン状態にしておく必要があります。
web版のGoogleニュースから「カスタマイズ」を開くと、ジャンルごとの興味の度合いに応じて、表示量を4段階で選ぶことができます。
また、「ニュース提供元を調整」のメニューでは、例えば「サイゾーとか読まねえよ」などと思ったときに、そのメディアをほぼ非表示にすることも可能なのです。
あまりやりすぎて自分の考えに沿ったメディアしか見ないというのはオススメしませんが、ゴシップ、あるいは主義主張に偏りがあるサイトを排除するには、非常に優れた機能でしょう。
トランプ次期大統領の横にある「エキサイトニュース」を消すと・・・
ほらこの通り。
スマホ版では直接カスタマイズができませんので、ページ下までスクロールして、パソコン版に切り替えてから作業をします。
アプリはありませんが、ウェブブラウザ版でもほかのニュースアプリと遜色ない操作性で、ニュースを快適に閲覧することができます。
色々便利なサービスを試して見るけど、結局元のところに戻るってよくある話ですよね。