ポチポチゲーが軽蔑される時代は終わった。FGOなどストーリーを楽しむソシャゲの人気に思う
みなさんはポチポチゲーについてどう思いますか?私は正直好きではありませんでしたが、最近その考え方が変わりました。
かつては単調さが軽蔑の対象に
パズドラの登場以来、ガラケー時代の流れを引き継いだポチポチゲーは厳しい時代を過ごしてきました。ポチポチゲーに対して向けられていた主な批判はこんな感じでしょうか。
- カードバトルと言いつつ、レベルを上げて殴り合うだけ
- 結局ガチャ次第
- プレイヤーのテクニックを必要としない
などなど。まあ私もこれらの意見にほぼ賛同していたんですけどね。コンプガチャ騒動が勃発したのもこの頃だったでしょうか。
スマホが進化し表現の幅が広がってきたことも、ポチポチゲーの単調さを際立たせることに貢献しました。
アクションすら結局作業
ただし、あるときふと思いました。
アクションなりパズルなり、同じことを繰り返していると結局作業なんですよね。だったらポチポチゲーと変わらないじゃないかと。
もちろん、ステージギミックなどを工夫することはもちろんできますし、それを上手にやっているゲームは長続きしています。ただ、そういうゲームでも結局、レベル上げなりスキル上げなり、一定の作業が必要となるのが現実です。
確かにパズドラもモンストも、ものすごくインパクトのあるゲームです。
パズドラが3マッチパズルをあそこまで進化させたのは賞賛に値しますし、マルチプレイを広めたモンストの貢献もものすごいものがあります。
ただし、最近のソシャゲの一つの傾向として、ストーリーを大切にするゲームが増えてきたように思います。
ストーリー、あるいはキャラクターに十分な魅力があれば、ゲーム部分はそこまで充実していなくても受け入れられる現実が、確かにそこにあります。
ノベルゲームは決して単調ではない
もちろん、パズドラやモンスト、あるいはパワプロアプリなどのように、ゲーム部分でしっかり楽しませるのも、必ず存在していて欲しい流れです。
その一方で、ノベルゲームとかビジュアルノベルなどと言われる、ストーリーをメインで楽しむゲームは、実は伝統的にファンの多いジャンルです。
ストーリーを楽しみたいのに、ゲームの実力がないと先に進めないのは、かえってわずらわしいですよね。そうなると、ポチポチゲー方式が最適解なのかもしれません。
テキストやビジュアルの価値って軽く見られがちなのですが、そこにクリエイターの思い、創意工夫が詰まっている点では、決してアクションやパズルに劣るものではありません。
ポチポチゲーも、本当にポチポチだけしていた時代は脱しました。ストーリーを楽しませる今のポチポチゲーは、これからさらに広がりを見せていくに違いないと思っています。
何と言っても、アニメ・コンテンツ大国の日本。まだまだ開拓の余地はあるのではないでしょうか。
最後に一応補足しておくと、ストーリーのないポチポチゲーは今でも苦手です。
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