フリーライターの支払いにおける時給制のメリット・デメリット。本当に文字単価よりいい?

2019年8月13日

最近は副業でライターの仕事をする人も増えているようです。その際にもっとも大切になるのは、「いくらもらえるか」ですよね。

ライターのお仕事の支払いには、「文字単価」と「時給制」の2通りがあります。

時給制のメリット・デメリットを中心に、どちらの働き方がいいのか考えてみましょう。

スポンサーリンク

文字単価、時給制の基礎知識

文字単価が一般的

クラウドワークスやランサーズ、直接受注などさまざまな方法があります。

その多くは「1,500字で2,000円」といったいわゆる「文字単価」で支払いをしています。「1文字あたり◯円」という方式です。

私もライター生活が長くなってきましたが、これまでの案件を振り返ると、文字単価方式が圧倒的に多いですね。

こちらのほうがクライアント側も管理しやすいというのはあるでしょう。

時給制の働き方

一方で「時間あたりいくら」と、アルバイトのような形で支払いをする案件もあります。これはそんなに数が多くないのですが、募集がかかると多くの人が集まります。

例えばクラウドワークスで時給制の仕事を請け負った場合、作業を記録するためのソフトをインストールすることになります。

そのソフトでは時間管理のほか、タイピング頻度の計測、定期的なPC画面の記録を行い、言ってしまえば「サボり防止機能」を備えています。

以下のリンクはクラウドワークスの同機能の公式解説ですので、チェックしてみるとよいでしょう。

時給制のデメリット

バツ×を出している人

働きが監視される

先ほど紹介したようなソフトを利用するので、在宅で作業をしていたとしてもその様子は監視されているに等しい状態です。

中にはこれが息苦しく感じてしまう人もいることでしょう。

時間には一時停止の機能もありますが、こまめに停止してもそれがいちいち記録され、クライアント側も把握できます。

一番やっかいなのは画面記録機能で、予測変換のリストやブラウザのブックマーク、PCに入れているソフトなどが見えてしまう可能性もあります。

在宅で作業をする場合、ほとんどがプライベートと共用のPCを使っているでしょうから、人によってはかなり困る機能です。

執筆速度が速い人は損

同じ1,000字の文章を書くにしても、15分くらいで書けてしまう人もいれば、1時間くらいかかる人もいます。

ライティングのスピードは、タイピングの技量もあるでしょうし、文章構成力にも左右されます。その分野について熟知しているか否かもあるでしょう。

いずれにしろ時給制では、仕事を速く仕上げたところで大したメリットはありません。先ほどの例で言えば、1,000字書いたという事実よりも、「15分しか働いていない」ことが評価の対象となります。

お褒めの言葉はいただけるかもしれませんが、給料に反映されることはまずありません。

時給制のメリット

OKサイン、グッドサインを出す人

執筆速度の遅い人は有利

執筆速度の速い人に不利ということは、逆に遅い人にとっては時給制のメリットは大きいものとなるでしょう。

あまりに遅い場合はクライアントに切られてしまう可能性もありますが、一般的なレベル程度であれば、まず問題なく続けられると思います。

調査時間が含まれる場合も

例えばゲームの攻略記事を書くとします。

文字単価で支払いをする案件の場合、ゲームをプレイしている時間は支払いに反映されません。

時給制の場合、クライアントによってはゲームをプレイしている時間も含めて、支払の対象としている場合があります。

このあたりはクライアントによって異なりますので、事前によく確認するようにしましょう。

優良案件が比較的多い

クラウドワークスなんかをチェックしている方は分かると思うのですが、文字単価の案件には文字あたり0.5円とかそれ以下とか、そんな案件がゴロゴロしています。

その中からいい案件を探すのは、結構骨の折れる作業になります。

一方で時給制の案件は、それなりに見栄えのする条件を提示している案件が多い印象があります。

文字単価がいいか時給制がいいか見分ける目安

自分の執筆速度を把握する

自分にとってどちらが合うかは、やってみないと分かりません。

まずは自分の実力を知るために、文字単価の案件を受注してみましょう。ひとつの案件を仕上げるのにかかる時間を計測し、それを時給換算します。

もちろん要求される記事の質によっても異なるでしょうが、おおよその基準にはなるでしょう。

後はクライアントから提示される諸条件や自分の執筆スタイルを考慮した上で、文字単価にすべきか時給制にすべきか判断してください。

クライアントの要求水準を知る

いくら時給制とはいえ、クライアント側には「1時間でこれくらいの作業はこなしてほしいなあ」という目安はあります。

その目安が自分の中で納得できるものなのか、あるいは割に合わないものなのか判断しましょう。

時給制の場合は一定期間の試用期間が置かれることも多いのですが、ライターの側からしてもそのクライアントを見極める大切な期間であることを知っておきましょう。

要求が過剰なクライアントには、きっぱり伝えるなり契約を終了するなりの対応を取ることが重要です。

「作業が遅いから時間外でやる」なんてのは絶対やめましょうね。

【終わりに】少ないながら優良案件も多い時給制

ライターにおける時給制を中心に考えてきました。

時給制の仕事は秘書やオペレーター業務、あるいはWEBページの制作など、文字単価ベースで判断するのは難しい仕事に採用されています。

文字単価のほうが評価しやすいライター業務での採用例は少ないのですが、おいしい案件もちょいちょいあるので、見つけた際にはよく検討してみましょう。

スポンサーリンク