ファイナルファンタジーデジタルカードゲームの事前登録がスタート。異色システムに注目が集まるTCG
ファイナルファンタジーを題材としたカードゲーム、「FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME」の事前登録がスタートしました。
デジタルTCGは人気ジャンルの一つになっていますが、本作はそれと比べてもかなりオリジナリティがある作品です。
その特徴を、CBT情報や公式情報から整理します。
人気デジタルTCGに戦いを挑む
現在のスマホゲームはバトルロイヤル系が人気ですが、その前にブームとなったのが、デッキ構築型のカードゲームです。
TCG(トレーディングカードゲーム)をスマホで楽しめるというもので、「ハースストーン」「シャドウバース」あたりが流れを作って、その後も多くのアプリがリリースされました。
その中にはすでにサービスが終了したものや、厳しい戦いを強いられているものもありますが、ジャンル自体は一つの定番として定着した感があります。
そんな中でリリースされるのが、「FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME」です。2019年2月25日から事前登録が始まっており、1ヶ月程度の間でリリースされると見られます。
ブラウザゲームとして提供
本作はスマホアプリではなく、「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」にて提供されます。
PCでもスマホでも、インターネット環境さえあればプレイ可能です。ただしそれぞれに特化しているわけではないため、安定した動作をしてくれるのかという不安はあります。
ブラウザゲームはHTML5の絡みで注目を集めてはいるものの、現状ではアプリと比べて、そこまで評価が高いわけではないのも懸念材料です。
同時ターン制などオリジナリティに注目
画像引用:FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME公式サイト
本作のデッキは、リーダーキャラクター+最大12枚のカードで構成されます。
カードにはコストが設定されており、同属性で揃えるとコストが1.5倍になるといったオリジナル要素があります。
そして一番の特徴は、「同時ターン制カードバトル」という仕組みです。
一般的なカードゲームでは、先行後攻を決めて順にカードを出していくルールを採用しています。
それが本作では、ターン毎に同時にカードを出して、スピード値の高いカードから順に行動するというルールとなっています。
これはFFのATB(アクティブタイムバトル)を取り入れたものと推測されますが、これがあることで他のカードゲームにないテンポ感が出そうです。
これらのオリジナル要素は、競合する作品が多いデジタルTCGの中でも、存在感を示す作品になりうるものとなるでしょう。
カードに成長要素?TCGでは異例のシステムを採用
画像引用:FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME公式サイト
一方で大きな懸念もあります。それはカードに成長要素があることです。
例えば「ターンの終わりまで攻撃力が+1」というカードがあったとき、レベルが上がると「+2」に上がるといった具合です。
TCGでこれをやっていいのかという発想で、よくあるソシャゲの延長線上で作られた作品なのかなと思ってしまいます。
TCGというとデッキ構成やバトル戦略が肝となるものだと思うのですが、果たして成長要素はなじむのでしょうか?私的には違和感がある部分です。
【終わりに】良くも悪くもオリジナリティのある作品になりそう
CBTでは成長要素のほか、演出が入ることによるテンポの悪さも指摘されていました。
成長要素についてはそのまま実装されるようですが、それがどう評価されるのか見守りたいところです。
そしてこの記事を書いていて思ったのですが、FF7のリメイクはどうなってしまったのでしょうか?ほかのリメイクは続々と発売されるのに…。