バトルロイヤルゲーム人気の理由を考察。ついでに今後進出を期待したいゲームを勝手に選出する

2019年7月29日

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近年のゲーム界で大きなムーブメントになっているのが、バトルロイヤル(バトロワ)系ゲームです。

ざっくり解説をすれば、「たくさんのプレイヤーで戦い、最後の一人になったプレイヤーの勝ち」というタイプのゲームです。

実際にプレイしたことはなくても、聞いたことくらいはある人がほとんどでしょう。

バトロワゲームはなぜここまでの人気を獲得したのか考察するのと合わせて、バトロワ化を期待したいゲームを勝手に選出しました。

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バトロワの現状

バトロワ系に基礎を築いたと言われる「PUBG」に、日本の若者に受けた「荒野行動」、世界的人気を獲得した「フォートナイト」に、今勢いがある「Apex Legends」。

厳密に言えばバトロワ系のゲームはPUBG以前にもありましたが、このジャンルを世間に広める上で、PUBGが大きな貢献を果たしたことは間違いありません。

これらはいずれもFPS/TPS系で、武器で相手を攻撃し合うタイプのゲームです。

しかしそこに別路線で参戦してきたのが任天堂。Nintendo Switch Online加入者向けの特典として、「テトリス99」の配信をスタートさせました。

おなじみのテトリスをバトロワにアレンジし、相手にお邪魔ブロックを送りながら最後の1人を目指すゲームです。

FPS/TPSはなかなか好きになれない、でもバトロワには興味があるという人は、少なくないのではないでしょうか。

テトリス99の登場は、バトロワの新たな可能性を見せてくれました。

バトロワはなぜ人気になった?

課金が勝敗に関係しない

バトロワは基本無料のリリース形態を取るものがほとんどです。

基本無料のゲームと言うと、ガチャであったり装備課金であったり、課金額が強さを左右する「Pay to Win」の形態が多く見られます。特に国産では。

しかし基本無料のバトロワゲームにある課金要素は、見た目を変える「スキン」が中心であり、強さに影響するものではありません。

今後バトロワに参入するゲーム会社は多くなるでしょうが、安易に課金者を優遇する仕組みを作ってしまうと、失敗する可能性が高そうです。

勝ちづらい、だがそれがいい

プレイヤーに楽しさを感じさせるアプローチはいくつかあります。勝ちやすくすることでゲームの楽しさを実感させるものが多い中で、バトロワが取っているのはその反対。

100人など大人数の中で、勝利できるのはたった1人なのです。

勝てないことがストレスになるんじゃないかと考えがちなのですが、そうなってはいないことを今のブームが証明しています。

これだけのプレイヤーがいれば「勝てないことが当たり前」ですから、負けることはそれほどストレスにはなりません。

でも勝てば「100人の中のトップ」になれるわけですから、それは心地よい体験ですよね。

今までは序盤でやられていたような人が、安定して50位以内に入れるようになった。それでも十分に満足感を得られるのです。

一定の運要素

シューティング系のバトロワでは、まず広大なフィールドのどこかに降り立つところから始まります。

「ここは人がいなさそうだな」と安全な場所を選んだつもりであっても、同じことを考える人がいれば、比較的早い段階で戦闘が発生してしまいます。

またアイテムの引きも運が大きく絡むところで、立ち回りがそこまで上手ではない人であっても、強力なアイテムさえ手に入れてしまえば、ある程度健闘することができます。

もちろん最後には、プレイスキルの高いプレイヤーが有利なことは言うまでもありません。

しかしこの適度な運要素がゲーム性を高め、シューティングに親しみをもてていなかったプレイヤーをひきつけているのではないでしょうか。

1プレイの時間が案外長い

シューティング系のバトロワゲームは、「短時間でサクッと終わるゲーム」とは対極にあります。

100人のプレイヤーがいたとしても、そのフィールドはあまりに広大であり、また裸一貫で戦場に放り出されるため、開始数分でやられるような展開になることは、ほぼありません。

初心者であっても、じっくり装備を整えてその時を待つ余裕があるんですよね。

時間の経過とともに装備が整い、そしてフィールドは狭くなっていきます。序盤ののんびりムードから、終盤にかけて加速度的に緊迫感が増していく設計は、バトロワならではです。

スマホゲームの台頭で、「人は短時間で終わるカジュアルなものを求めている」みたいな論調が広がりました。

もちろんそういう人もいるのでしょうが、やはりそれに物足りなさを感じていた人もたくさんいたということなのでしょう。

近年ゲーム機市場が盛り返しているのも、そうした流れの中にあるのかもしれません。

バトロワ化を期待したいゲーム・ジャンル

さてここからは、私がバトロワ化を期待しているゲームを挙げていきます。

【やりそう】ぷよぷよ

同じ色の「ぷよ」を4つ以上揃えて消すパズルゲームで、テトリスと並んで落ち物パズルの代表格です。

テトリスができるならぷよぷよも問題なくできるでしょう。というより普通に検討されている気がします。

ゲーム性がテトリス99と似てしまいがちという課題さえ乗り越えられれば、リリースされるのではないでしょうか。

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【やり方次第】マリオカート

マリオカートもできないことはないでしょう。100台が一斉にスタートし、アイテムをぶつけ合いながら一位を目指します。

実力もクソもない展開になりそうな気しかしませんけど。レースだったら普通に8人くらいで対戦したほうが楽しそうです。

ただバトルモードなら話は別です。スダンダードな風船バトルだと、一定回数アイテムをぶつけられたプレイヤーが順次退場します。

大きめのコースを用意すれば、100台いても問題なさそうです。

この夏に出るスマホ版「マリオカートツアー」あたりで実現しませんかね?

【一押し!】逃走中

TV番組でやってる「逃走中」、みなさんは見たことがありますか?

10人ぐらいの芸能人が出演して、ハンター(鬼ごっこで言うところの鬼)からエリア内を一定時間逃げ切れたら賞金がもらえるという番組です。

これバトルロイヤルとぴったりマッチすると思うんですよね。時間によってハンターの数を増やしたり、エリアを狭めたり。

多彩なステージやミッションイベントなども、バトロワにマッチするような気がします。

一定時間スピードアップするアイテムや、索敵能力が上がるアイテムを配置したりして、ゲーム性を高めることもできます。

プレイヤー同士がやり合う要素もあったら面白いので、動きを止めてハンターに捕獲させたりとか。

Apex Legendsみたいに、特徴づけしたキャラクターを出すのもいいですよね。

逃走中はSwitchでも発売されていますし(3DS作品のリメイク)、バトロワ化もそこまで難しくないと思います。

スマホゲームの「青鬼オンライン」はそれに近いゲーム性ではありますが、逃走中なら本家の意地でより高いレベルに仕上げられるはず。

フジテレビさん、ぜひご検討ください。今がチャンスです。

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【終わりに】ゲームをしっかり楽しむ流れは続く

ここ数年のゲーム業界は、スマホの台頭でゲームがカジュアルになりすぎたことへの反動が見え隠れしている気がします。

バトロワの流行、ガチャゲーの伸び悩み、Nintendo Switchの人気。これらはいずれも、その流れの中にある現象だと考えています。

今年はPS5やGoogleのゲームストリーミングサービスの登場も噂されていますし、ますます「ゲームをしっかり楽しみたい」という声に応える流れが強くなっていきそうです。

ガチャゲーがすべて面白くないと言う気はありませんが、課金の依存性に頼るのはやはり正常ではないですし、ゲーム好きとしてはさみしい部分でもありますので、今の流れを歓迎したいと思います。