ドラクエ12がアクションRPGになるのではと話題になったスタッフ募集、ダイの大冒険のゲーム化作品のものだった可能性を提唱したい。
スクウェア・エニックスは、2019年12月21日に開催された「ジャンプフェスタ2020」において、人気漫画「ダイの大冒険」の新作アニメを2020年秋に放映すること、およびゲーム制作が進行していることを発表しました。
ゲームに関して詳細は未定ですが、いくつかの状況証拠から据え置き機のアクションRPGが有力ではないかと考えています。その根拠とドラクエ12の話もちょっとだけ。
ダイの大冒険とは
ダイの大冒険は、週刊少年ジャンプで1989年から1996年の間連載された漫画で、後にアニメ化も果たした人気作品です。
ドラゴンクエストの世界観をモチーフにしており、ゲーム作品との直接の関係はありません。
主人公「ダイ」と魔王「ハドラー」の戦いを中心にを描きますが、必ずしも「人間=善」「魔物=悪」の構図で描かれているわけではない点は、本作ならではの特徴と言えるでしょう。
対応機種は未定も据え置きが有力か?
ゲーム化と聞いてまず気になるのが、「ソシャゲなのか、そうではないのか」という点でしょう。
今回の発表では、それについて明かされることはありませんでした。ただし以下のような会話がなされています。
DAIGO「アプリ?」
堀井「ハードは言っちゃっていいんだっけ?」
サイトーブイ「アプリとハードは別物だよね?」
ステージイベントに参加していたタレントのDAIGOさんはおそらく、指示通りにこの質問を振ったのでしょう。それに対してドラクエ生みの親である堀井雄二さんははぐらかしている風ですが、「ハード」というのは大きなヒントとなりそうです。
コンピューターゲームの世界において、スマホを「ハード」と呼ぶことはまずありません。もちろん開発現場ではそう呼ぶ可能性もありますが…
状況を知っているであろう、Vジャンプ編集部のサイトーブイさんの発言からしても、据え置き機が有力だと考えられます。
ダイの大冒険のゲームは、Nintendo SwitchあるいはPlayStation4で発売されることが濃厚ではないでしょうか。
星ドラPの市村龍太郎さんがプロデューサー
本作の開発体制では、プロデューサーが市村龍太郎さん、監修に堀井雄二さんつくことが発表されています。市村龍太郎さんというと、スマホアプリ「星のドラゴンクエスト」のプロデューサーを務めていることで知られます。
ただし過去には「ドラクエ9」、およびリメイク作のプロデューサーを務めた経験もあり、映画やアーケードにも携わるなど、活動は多岐にわたります。
ですので、「星ドラのプロデューサーだからスマホ!」と単純に考えることはできません。
アクションRPGのスタッフ募集はドラクエ12ではなくこっちの話だった?
本作がどんなゲームになるのか、ジャンルを含めて一切の情報は明かされていません。
さまざまな可能性がある中で私が思い出したのは、2019年6月にスクウェア・エニックスの公式サイトに掲載されていた、ドラゴンクエストの新作スタッフの募集です。
「ドラゴンクエスト」新規HDタイトルのスタッフ募集が開始!「12」の開発が本格的に始動か(IGN Japan)
すでにスタッフ募集のページへのリンクは切れていますが、同様の内容はいくつかのメディアが報じていますので間違いないでしょう。
リンク先の記事にある通り、ドラクエ11のチームで制作するとあったことから、掲載当時は2019年6月に開発が進行中であると発表された「ドラクエ12」を指すのではないかと言われていました。
その中では、アクションゲームのプレイ経験や制作経験があるスタッフを募集していました。このことから、「ドラクエ12はアクションRPGになるのか?」と話題になりました。
とはいえ御存知の通り、ドラクエナンバリングシリーズは、MMORPGである10も含めてすべてターン制コマンドバトル形式です。ナンバリング以外では、「ヒーローズ」や「ビルダーズ」など、アクション性のある作品もありますけどね。
アクションRPGが全盛のこの時代、あえてターン制を採用していることがドラクエナンバリングシリーズの特徴でもあり魅力でもありますから、それを覆すのではという憶測には疑問もありました。
もし当時の募集がドラクエ12ではなく、ダイの大冒険に関する募集であったとするならば、比較的スムーズに納得することができます。
そして本作がかなり大掛かりなプロジェクトとして動いていることも想定されますが、果たしてどうなのでしょうか。
ダイの大冒険には、「アバンストラッシュ」のようなアクション映えする技がたくさんありますしね。オープンワールドなんて期待も膨らみます。
【終わりに】ナンバリング並みのスケール感を期待!
当時アニメに夢中になった者の一人として、ダイの大冒険の復活は喜ばしい限りです。
どのような形でゲーム化されるのかは分かりませんが、いい感じに仕上げてくれることを期待したいものです。
期待と不安を抱きつつ、続報を待ちたいところです。