今週話しておきたいゲームなどのこと(2020年11月28日号)~届きそうで届かないものってなーんだ~

一週間で気になったゲームの話題と、それ以外で日々私が感じていることを書き連ねていく連載コーナーです。

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オンラインクレーンゲーム「トレバ」で不正があったとの報道に思うこと

ゲームセンターの定番ゲームと言えばクレーンゲームです。「UFOキャッチャー」と言ったりもしますが、こちらはSEGAの登録商標なのです。

みなさんもクレーンゲームをやっていて、「アームが弱いんじゃないか」とか「アームが届かないように設定されている」だとか感じたことはあるのではないでしょうか。

大きいゲームセンターであれば露骨な不正はないでしょうが、中小のゲームセンターではかなり怪しいところもあって、私もボタンを動かすたびにグラングラン揺れるアームに遭遇した経験は、一度や二度ではありません。

さて最近では、日本のどこかにあるクレーンゲーム機をオンライン上から操作する「オンラインクレーンゲーム」が流行しています。手軽に楽しめること、コロナ禍で外出が控えられたことも影響しているようですね。

その中で大手として知られているのが「トレバ」で、TVCMをやるなどしてかなり積極的に展開しているようです。そんな「トレバ」を揺るがしかねない不正報道がありました。

オンラインクレーンゲーム「トレバ」、景品獲得されそうになると“スタッフが裏操作”していたと発覚 被害者と運営会社を取材(ねとらぼ)

オンラインクレーンゲーム「トレバ」運営会社、“スタッフが裏操作”の報道について不正を否定(ねとらぼ)

明らかに取れないような設定にしているのであればこれは詐欺行為ですので、今後話がどのように推移していくのか見守っていきたいところです。アームが届かないどころか、取れても届かないとは。

両社の言い分を見比べる限りにおいては、「トレバ」側がかなり苦しい気がしますね。「操作ミス」が多くのユーザーに気づかれるレベルで発生しているなら、それはそれでまずいですし。

「本当は和解なのに勝ち取ったと書くのはおかしい!」なんて、ユーザーからすれば黙っていたら返金されなかった事実はあるわけですから、会社本位の言い分だという印象です。

SNSでも怒りの声が上がる一方で、「クレーンゲームなんてこんなもん」という反応もあったりして、長年に渡って植え付けられたクレーンゲームの闇みたいなものを感じてしまいます。

それにしても、ねとらぼさんは定期的にいい仕事をしますね。芸能人のSNSばかり追いかけたり、特定のネタを露骨に避けたりといった疑問を感じることもありますが、こういうキレのある記事には今後も期待したいと思います。

【続報】アサシンクリードヴァルハラ、流血表現なしは「不具合」と主張を変える。規制解除パッチを配信へ

先週のこのコーナーでもお伝えしたUbisoft「アサシンクリードヴァルハラ」の日本・アジア版における流血表現がなかった問題。

発売前には流血表現がないことに対して説明がなく、プレイヤーからそれについて問われると「CEROで規制が入った」とし、それをCEROが否定すると社内問題とひどい対応を晒してきました。

そんないざこざから一週間、ようやく「社内調査」とやらが終わったようで、流血表現がなかったのは「不具合」とすることで話がまとまったようです。誰が信じるんだ…

12月には流血表現を可能にするアップデートが実施されるとのことですが、この一件を通して日本(アジア)軽視のようなものが見え隠れする気がしました。

普段はゲームメーカーの批判をほとんどしない日本のゲームメディアも、抑えめな表現ながら批判的に報道しているのは印象的でした。(本当はもう一歩踏み込んでほしいですけど)

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【今週のコラム】ネットだと汚い言葉を使う大人たち

世の中のあらゆることに賛成意見、反対意見、どちらでもない意見があるのは当たり前のことです。

それぞれの意見が気軽に表明できるようになったことはいいことだと思います。それで世の中が動く事例も増えてきました。

ただ気になるのは、特に反対意見を表明するときに、非常に汚い言葉を使う人がいること。「バ○」だの「○ホ」だの、いくらネット上だからといってまともな大人が使うべき言葉でしょうか。

このような強い言葉から、まともな議論に発展することはまずありません。はじめから相手を叩くことありきだからです。

たとえそれが個人や団体に対する誹謗中傷ではないにしても、単純にそういうワードを見るだけで気分が悪くなるんですよね。

普段我慢しているうさを匿名の場で発散しているということなのでしょうが、その発言はネット上にいつまでも残り、なんなら個人を特定するのは難しいことではないと、理解しておくべきでしょう。

ネット上をもっと優しい言葉を投げ合う空間にしませんか? もし私がSNSや掲示板の運営者であれば、そういう言葉は徹底的にブロックすると思います。

例えばYoutubeやTwitterでも、ネガティブなコメントが多いアカウントはブロックするような対応を、個人的には希望しています。一人の憂さ晴らしが動画投稿者も他の視聴者も不快にするのは、全体の利益を考えると決して幸せなこととは思えないんですよね。

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