ウイイレが衣替え。「eFootball」に改名し基本無料のサッカーゲームに衣替え(ソロモードは有料)
日本ではウイイレ(海外ではPES)の相性で親しまれている「ウイニングイレブン」シリーズ。ゲームエンジンの刷新を理由に、2020年は新作の発売を見送りシーズンアップデートで対応していました。
そして2021年7月21日、最新作に関する重大な発表がなされました。作品名を「eFootball」に変更するとともに、基本プレイ無料としてこの秋にリリースすることが明らかになったのです。
対応デバイスや作品展開の方法も含め、「ウイイレシリーズの続編」と呼ぶべきか迷うレベルで変わっていますので、情報を整理しましょう。
驚きの基本無料化
タイトルの変更に続いての驚きが、基本プレイ無料モデルを採用したことです。その代わり、追加される一部のコンテンツやモードは購入する必要があるとのことで、現状ではなんともいいようがありません。
基本無料ということはどこかで集金する必要があるわけで、それがおそらく、後ほど紹介する「チームビルドモード」や有料DLCになるのでしょう。
対応デバイス
対応デバイスは、「PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One、 Windows10、Steam、モバイル(Android、iOS)など」となっています。
「など」となっている点を鑑みるに、将来的にはNintendo Switchも入るかもしれません。(モバイルが入っている時点でスペックの問題ではないので。)それと、日本でも最初からPC版がリリースされるのはなにげに初めてとなります。
単にそのデバイスで楽しめると言うだけではなく、対応するすべてのデバイス同士でのオンライン対戦が可能になるとのことで、これは非常に画期的ですね。
とはいえ、PS5とモバイルが同じ条件で対戦できるのかと言われると疑問がありますし、「モバイルの方に合わせて劣化するのでは」という懸念もなきにしもあらずで、このあたりは懸念材料として残ります。
ゲームエンジンの刷新
本来の目玉であったゲームエンジンの刷新では、「モーションマッチング」という技術の採用により、従来の4倍を越えるアニメーションを搭載することが可能になったとのこと。
このシステムは家庭用ゲーム機だけではなく、PC、モバイルにも共通で導入されます。ということは、そこまでのハイスペックを要求される技術ではないということになりますが、評価は見てからということでしょう。
「1vs1」の攻防に焦点を当てた、ゲームプレーの進化やゲーム仕様の詳細は、8月下旬に発表されるとのことです。
リリース以降のロードマップを公開
初秋(リリース当初)
- 新ゲームエンジン搭載
- クロスジェネレーションマッチ(PS、Xboxの同系統デバイス同士でのオンライン対戦)
- ローカルマッチ
ローカルマッチでは、「FC バルセロナ、マンチェスター ユナイテッド、ユヴェントス、FC バイエルン ミュンヘン」などのビッグクラブによる対戦が可能です。
秋
- クロスプラットフォーム(家庭用ゲーム機・PC)
- チームビルドモード搭載
- オンラインリーグ開幕
- 「マッチパス」登場
「チームビルドモード」は、トレーニングで選手を育成し、強力な選手やレジェンドをチームに加えて、チームを強化できるモードです。「オンラインリーグ」は、チームビルドでつくったチームで参加できます。
チームビルドモードでは、自分の好きなフォーメーションと戦術に合ったお気に入りの選手・監督を集めてオリジナルチームを作成できるとのことです。「myclub」の衣替えくさい点を考慮すると、ガチャ方式が有力だと思っています。
「マッチパス」は、試合プレーの数に応じて好きな選手を指名して獲得できるアイテム等がもらえる新仕様。バトロワゲームでよく見られるバトルパスのようなものでしょう。
冬
- 公式のeスポーツ大会開幕
- クロスプラットフォーム(家庭用ゲーム機・PC・モバイル)
- モバイルのコントローラ対応
冬にはすべてのデバイスでクロスプラットフォームが可能になるほか、モバイル端末ではゲーム用コントローラーを接続してプレイできるようになります。
マスターズリーグモードなどは有料で提供【追記:7月23日】
当初発表ではオンラインモード中心の内容となっていましたが、公式ツイッターより補足情報が公開されました。
それによると、マスターリーグなどのオフラインモードは、すべての対応デバイスにて、追加DLCとして販売されるとのことです。
そのほか、クロスプラットフォームではどのプラットフォームでも快適に遊べるよう調整されるほか、モバイル版は現行アプリ(eFootball ウイニングイレブン 2021)からのアップデート配信となり、各種資産は引き継がれるとのことです。
おおむね、当初発表時点で出ていた多くの反応に対処する内容となっており、ひとまずは多くの懸念が排除される形となりました。(予想以上の反応で慌てて出した感はありますが。)
とはいえ、どの程度のチーム/選手が実装されるのか、モバイルとのクロスプラットフォーム化によりゲーム体験は劣化しないのかなど、気になることはまだまだ多いので、続報が待たれることに変わりはありません。
【eFootball™ 追加情報①】
クロスプラットフォームによるオンラインマッチは、新エンジンにより更にクオリティを上げ、どのデバイスでも快適に遊べるように調整して参ります。
また、「マスターリーグ」などのオフラインモードは、すべての対応デバイスにて、追加DLCとして販売予定です。#eFootball— eFootball™公式 (@we_konami) July 22, 2021
【終わりに】ウイイレからeFootballへ
ウイイレから衣替えする「eFootball」は、オンラインモード中心のサッカーゲームへと生まれ変わりました。
最後に私のウイイレの思い出を語っておくと、主に学生時代、膨大な時間をかけて仮名選手やチームをリネームし、仲間内でエディット選手を作って楽しみ、マスターリーグで自由気ままなチーム作りをしたものです。
今回はソロモードをを有料DLCとすることにより、基本プレイ無料のゲームへと生まれ変わったウイイレ。8月下旬にも公開されるであろうゲームプレイの進化に注目が集まります。まずは見守りましょう。