DNA合体で新種の動物も!はちゃめちゃ動物園シム「Let’s Build a Zoo」は気軽に楽しめる経営ゲームでした【レビュー】

2023年9月4日

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PC向け動物園シミュレーション「Let’s Build a Zoo」が、2021年11月5日にリリースされました。Steam/EpicGamesStoreで配信されており、通常価格は2,500円(Steam)/2,080円(Epic)です。日本語対応。

本作の最大の売りは、DNAの組み合わせにより30万種類以上の動物の作成が行えること。実際にプレイして感じたことを、ゲームの簡単な解説も交えて紹介します。

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難易度は低め。スタンダードな経営シミュレーション

やるべきことは丁寧に解説される

経営シミュレーションゲームとしての難易度は低め。タスクに沿って進めればなんとかなりますし、不十分なところがあると警告が発せられますので、シミュレーションゲームに不慣れでもそこまで戸惑うことはないでしょう。

流れとしては、動物用の囲いを用意し、世界の動物園、もしくは保護シェルターから動物を購入して展示。お客さんを満足させるよう、店舗や装飾を作っていきます。

動物を購入したら、水や餌を与えたり、掃除したりする必要があります。これは飼育員を雇って対応します。おもちゃを設置して満足度を上げることも忘れずに。

エサはその都度購入する必要があります(最初は一週間ごと)。これはめんどくさい要素でした。オートで購入してくれれば事足りるのにな。

繁殖は楽しみでもあり恐怖でもある

動物は、同じ種類の動物で繁殖可能な年齢のオスとメスを同じ囲いに入れておくと、一定確率で繁殖します。ペアによって生まれる子供の品種が決まっており、各動物につき10品種が用意されています。

単純にこれを埋めていくのもコレクション感覚で面白いですし、5品種以上集めると、このゲームのお楽しみである交雑が可能になります。(当初は10品種埋めることが条件でしたがアップデートで緩和されました。)

動物園内だけで品種を増やすのは時間がかかりますので、他の動物園とのトレードやシェルターからの購入も積極的に活用しながら、まずは5品種を目指しましょう。

動物たちは、油断すると恐ろしいペースで増えていきます。そうなると、囲いも広げる必要がありますし、エサ代や飼育員の給料負担も大きくなります。ある時点では妊娠を止めて増殖を防ぐことも検討しましょう。寄付もありですが、その都度25ドル取られますので、避妊を使って個体数を計画的に管理しましょう。

モラルが動物園の行方を左右する

開園当初はできることが少ないものの、研究員を雇って研究を進めると、スキルパネルのような形で施設や装飾などを開放することができます。どこに何があるかはほとんど隠されていますので、初見では効率の良い順番で開放していくのは難しいでしょう。

このゲームでは「モラル」の数値があり、これは「動物に優しいか」「環境に優しいか」などを点数化したものです。モラル値に影響するイベントが発生することもあります。例えば、闇商人と動物の売買をすると、モラルがマイナスに振れていきます。

モラルがプラス、あるいはマイナスに一定数以上たまらないと開放できない施設もあります。基本的にはどちらかに振り切ったほうがいいでしょう。

どちらに振り切るにしても、パネルの下の方にある「研究員2人」(2人が肩を組んでいるようなアイコン)を開放して研究のスピードアップを目指すのは良い選択です。

交雑は面白い。特にメリットはないけれど

交雑は、ある程度ゲームを進めると開放される施設を設置すると可能になります。5種以上集めた動物の遺伝子を取り出し、新たな生き物を作り出します。

新しい生き物を作ったからと言って特段のメリットがあるわけでもありませんが、ちょっと変わった生き物がいる動物園というのは面白いですよね。ちなみに、新しい生き物を作り出してもモラル値に影響はありません。そういう世界観なのでしょう。

このゲーム、動物や施設のコンプリート状況を示す「コレクション」の要素があります。一種のやりこみ要素となっていますので、交雑も含めてチャレンジするのもありでしょう。

その他気になったことなど

冒頭でもお話したとおり、本作は日本語に対応しています。プレイする上では十分な程度には翻訳されていると感じましたが、ところどころ英語のままになっていたり、文字が枠内に収まっていなかったりするなど、完璧に最適化されているわけではありません。このあたりはアップデートでの改善を期待したいところです。

セーブは一日の終わりにオートセーブされるのみで、任意のタイミングでセーブをしたり、(ファイルをいじらなければ)セーブデータを分けたりすることはできません。シビアなバランスではないのでこれでも十分だとは思いますが、気になる方は気になるかもしれません。

【終わりに】ドット絵動物たちに癒やされよう

「Let’s Build a Zoo」のレビューでした。ドット絵で描かれる動物たちがかわいらしく、バランスがそこまでシビアでないこともあってのんびりとプレイすることができるゲームでした。私は今回モラル重視でプレイしましたが、その逆でプレイするとどうなるのかもまた楽しみです。

気軽に楽しめるシミュレーションゲームが好き、具体的に言うならばカイロソフト系のゲームが好きな方は結構楽しめそうな気がします。