「PowerWash Simulator」レビュー。快適さにこだわった高圧洗浄機ゲーム

インク塗ってますか?

スプラトゥーン3の3日間国内売上がSwitchソフトの最多を記録したとのことで、なんだかとんでもないことになっています。私も歴代で一番はまっていますが、その話はまた機会があれば。

今回紹介したいのは汚れを落とす方のゲームです。いわば「逆スプラトゥーン」ですね。ニッチなジャンルながらPC版で大きな話題となり、ついにはSwitchなど家庭用ゲーム機にまで進出した高圧洗浄機ゲーム、「PowerWash Simulator」をご紹介します。

高圧洗浄機がゲームで楽しめる

ひどい汚れに向かって水をすごい勢いで噴出し汚れを落とす高圧洗浄機。テレビCMなどで見たことがある人も多いのでは。私は現物を持っていますが、マンションやアパート住まいだったりするとなかなか使える代物ではありません。

しかしゲームの中ならそれができちゃうんです。昨今シミュレーターゲームが人気を集めていますが、PowerWash Simulatorはその中でもトップクラスのヒット作となりました。Steamでは執筆時点で25,000弱の評価を集め「圧倒的好評」を獲得しています。

汚れを落としたい願望は万国共通だったということでしょう。パブリッシングをスクウェア・エニックスが担当しているところを見ると、もしかしたら日本での売上が大きかったのかもしれません。

邪魔するものは何もない

正式リリースでいくつかのモードが追加されていますが、基本の「キャリアモード」は、建物や乗り物、公園などの汚れをコツコツと落としてお金を稼ぎ、それで新しい高圧洗浄機やパーツを買ってをひたすら繰り返します。

最初は比較的簡単に落ちる汚れが多いのですが、やがて建物が大きくなったり、細かい部分があったり、頑固なよごれがあったりして、一筋縄ではいかなくなります。ただそれでも、ひたすらに水をぶっかければきれいになっていくのが本作の良さなのです。

開発元がパブリッシャーを探していたとき、「お邪魔要素はないのか」みたいなことを言われたそうです。確かにシューター好きが多いからそういう要素が求められるのだろうなと思いつつ、一方でだから似たようなシューターゲームが乱立するんだろうなという思いになりました。

『PowerWash Simulator』には「邪魔ありの破壊サンドボックス」になりかけた過去あり。開発者が明かすゲームプレイ守られた理由とは(Automaton)

結果として開発者さんは、プレイヤーにストレスをかける邪魔は入れたくないとそれらの要求を拒否。アーリーアクセスでプレイヤーからお金を集めて開発を続ける方針をとり、それが大成功を収めたわけです。

PowerWash Simulatorのここがすごい

ここからは、私がプレイする中で見つけたPowerWash Simulatorのおすすめポイントを紹介します。

みるみる落ちる汚れ

真っ黒だった壁の汚れが水の力でどんどん落ちていくのは、シンプルに気持ちいいです。すべての箇所を洗い尽くしてミッションが完了すると、異常なまでに仕事した感があるんですよね。キーボードとマウスを動かしているだけなんですけど。

ひとつのミッションをやり終えるのに、中には数時間がかりになることもあります。それをやり終えた後の気持ちよさはひとしおです。もちろん、仕事途中で中断しても続きからできますので安心してください。

水の音

一般的な高圧洗浄機と比べると機械音は抑えめな気がしますが、その代わりに際立つのが水の音です。シューとかザーとか、勢いよく噴出される水の音がとても心地いいんです。

ちなみにこのゲームには洗剤もあり、これを吹きかけると汚れが簡単に落ちます。ただコスト的にたくさんは使えないことと、素っ気なさがあるのでそもそも使う気にはならないというのが私の感想です。

ほどよい判定

例えば建物なら「屋根」「壁」「雨どい」みたいに分かれているんですが、各箇所のおおむね99%くらいの汚れを落としきると、「チン!」の音とともに掃除完了となります。これが聞こえると途端に気持ちよくなります。

もし100%全部の汚れを落とさなきゃいけないとなると、本当に細かいところまで探しながらやる必要があります。そんな仕様だったらここまで評価されることはなかったでしょう。

さらに、ワンボタンで汚れを一時的に表示してくれる機能もうれしいところ。現実だったら目視で確認するのでしょうが、ゲームだとビジュアルの兼ね合いもあってそれが難しいですからね。もちろん、あえて使わないというこだわりもありでしょう。

のんびりプレイ

本作はライブ配信も人気なのですが、時間や敵に追われることなくプレイできるため、視聴者との会話を楽しみながら配信できるのがいいんだろうなと思います。

配信者でなくても、本作はマルチプレイに対応していますから、家族やお友達とおしゃべりついでにプレイできます。技量よりもコツコツやることが求められるゲームですので、ゲームが苦手な人でも安心です。

終わりに

ゲームになにを求めるか、それは人それぞれでしょう。ただ最近は、特にシューターで顕著なのですが、大手パブリッシャーが似たような作品を乱発して独自性が見えづらくなっている部分があります。

その点、PowerWash Simulatorは広い目で見ればシューターの一種ですが敵に追われることもないですし、シミュレーターゲームとしても一つの作業に特化しているのは異例と言えます。ストレス軽減に徹底的に配慮されている点でも好感をもてました。

PowerWash SimulatorはPCやXboxプラットフォームで発売中。SwitchやPlayStationプラットフォームでも近日発売予定です。