Switchでたまにある「クラウド版」ってなに?買う前に注意すべきこと
カプコンのバイオハザードシリーズなどがNintendo Switchで発売される際、タイトルに「クラウド」という言葉がついている場合があります。
クラウド版はそうでないゲームと何が違うのか、購入する前に知っておくべきことを解説します。
クラウド版を購入するメリット
クラウド版とは、ゲームのデータを本体に保存せず、サーバーと通信を行いながらゲームをプレイするサービスのことです。この方法を取ることのメリットは2つあります。
本体端末の性能に関係なく高画質のゲームを楽しめる
Nintendo SwitchとゲーミングPC、PS5などを比較すると、どうしても性能差があります。そのため、ゲームができるクオリティで動かすためには、グラフィックや一部機能などを削る必要があります。
そうして発売されるゲームもありますが、ゲーム体験で妥協したくないゲームにおいては、Switch版を発売しないという選択肢が取られることも少なくはありません。
しかし、クラウド版であれば本体端末の性能以上のものをインターネット通信を通じて届けることが可能です。最近では、PCのゲームをスマホで楽しめるサービスも広がりを見せています。
本体端末にデータを保存しないので容量を気にする必要がない
近年のゲームは10GBを超えるものも多くなっており、SwitchであればmicroSDカードの容量がすぐにいっぱいになってしまう人も多いのではないでしょうか。
クラウド版のゲームデータはサーバーから取得しますので、本体側にデータを保存する必要はありません。
引用:CAPCOM
クラウド版利用の注意点
便利なように見えるクラウド版ですが、注意してほしいこともあります。
インターネット環境が必須
ゲームのデータをサーバーから常に取得する必要がありますので、インターネット通信が行えない環境ではプレイすることができません。
安定した通信環境を確保するため、有線LANアダプターの使用、もしくはWiFiでも5GHzでの通信が可能なルーターの使用をおすすめします。
遅延が発生する場合も
通信環境によっては、ボタン操作から反応までの時間がかかる、つまり遅延が発生する場合があります。近年は技術の進歩により遅延は軽減されていると言われますが、それでも通常版と比較すると若干の遅れが生じます。
クラウド版では環境チェック用に体験版が提供されていることもありますので、まずは体験版をプレイして違和感がないレベルになっているか確かめてみるとよいでしょう。
あくまで利用権を購入しているだけ
クラウド版では、サービスの提供が終了するとゲームをプレイすることができなくなります。先日もGoogleが海外向けに提供していたStadiaがサービスの終了を発表し、ゲームがプレイできなくなる旨が発表されました。
Stadiaの場合は、購入されたゲームやアイテムの払い戻しが行われると発表されましたが、すべてのクラウドサービスにおいてこの対応が取られるとは限りません。セーブデータも同様です。
「Nintendo Switch バイオハザード CLOUDシリーズ」では、サービスが終了する6ヶ月前には公式サイトなどで告知が行われるとしています。クラウド版を購入する際は、こうした情報もチェックしておくと安心してプレイできるはずです。
【終わりに】Switchでもハイスペックなゲームを!
クラウド版は、スペックが追いつかないゲーム機やスマホでも高画質なゲームが楽しめるサービスです。
インターネット環境が必須である点など、通常版とは異なる部分もいくつかありますので、それらを確認した上で購入するようにしましょう。