Ankerの「Soundcore Life Q35」レビュー。コスパ最強シリーズのワイヤレスヘッドホンの実力は
Ankerといえば、モバイルバッテリーやプロジェクター、ポータブル電源などの分野でコスパの良い商品を提供しているメーカーとしてよく知られています。
そんなAnker商品の中でもひときわ注目されている分野がワイヤレスヘッドホンです。
「Soundcore」として展開しているワイヤレスヘッドホンシリーズのうち、真ん中の価格帯に当たる「Anker Soundcore Q35」を購入しましたので、レビューしていきます。
Ankerといえばセール割引だけど
Ankerはブラックフライデーなどのセールで割引することでも知られていますが、今回は何でもないタイミングでの購入となりました。
というのも、Amazonにおいてアウトレット品として安く販売されていたから。これは、倉庫内で傷がついた商品や返品になった商品のうち、状態が比較的いいものを手頃な価格で販売する仕組みです。
こちらは外箱に傷がある程度という説明だったので、それほど気にすることなく購入しました。お値段は9,000円弱。今のところセールでもここまで安くならないんじゃないかな?
Q35実機レビュー
アウトレット品って大丈夫なの?
Amazonのダンボールを開封してみると、外箱に「検品済」のシールが。外箱から商品を楽しみたいという人はやめておいたほうがいいでしょうね。
中はこんな感じ。ざっとチェックしたところ、正直どこに傷があるのか分からないレベルで、これが割安で買えてしまうのはお得だと感じました。もちろん、商品によって差がある可能性はありますが。
ヘッドホン本体。耳のところにたくさんのボタンがあります。どこになにがあるか覚えれば、音楽などを聞きながら調整できるのはうれしいところです。
ワイヤレスでもハイレゾ音質
接続はBluetooth5.0に対応。前のバージョンと比べて通信範囲が4倍ほど広がり、最大400m離れていても通信が可能とのこと。また、通信速度も2倍ほど向上しており、結果として消費電力が抑えられるとのことです。
付属のAUXケーブルを使えば有線接続も可能ですので、状況によって使い分けるのもいいんじゃないでしょうか。
2023年末現在で「5.4」が最新ですが、現状では対応機器やサービスが少ないため、個人的には5.0あれば十分だと考えます。
本機はワイヤレス接続でも有線でもハイレゾ再生に対応していることもアピールポイントとなっています(iOSは非対応)。
ハイレゾとは、CDより原音に近い形で表現した音源のこと。より高い臨場感で音楽を楽しむことができ、近年ではAppleやAmazonなどが提供するストリーミングサービスでも、ハイレゾ音源を提供するケースが出てきました。
Amazon Music Unlimited会員であればハイレゾ再生に追加料金がいらないとのことですので、音楽にこだわりがあるなら、いいヘッドホンと合わせて利用してみるのもいいのではないでしょうか。
装着感はいいクッション性
続いて装着感。これは個人の好みが出る部分なので一律におすすめできるものでもないのですが、イヤーパッド(耳あて)はいい感じのクッション性があります。
私はメガネをしていますが、ある程度の時間装着していても、そこまで気になることはありません。
ワイヤレスでこの音質が出るとは
音質について。私が購入したヘッドホンは最高でも1万円程度ですので、本当にいいものを使えばぜんぜん違うのかもしれません。
とはいえ、少なくとも私が今までに使ってきたヘッドホンの中では一番音が良かったです。ワイヤレスヘッドホンは初めてですが、ここまでの音が出るんだなと感動しました。
対応アプリを使うことで、ノイズキャンセリングのモード選択や、イコライザーなども手軽に調整できるのも本機の魅力。私はそこまでいじらず使っていますが、分かる人がちゃんと調整したらきっとすごい力を発揮するんでしょうね。
ノイズキャンセリングは高機能
このヘッドホンで最大のアピールポイントとなっているのが、Anker独自技術というウルトラノイズキャンセリングです。ヘッドホンの外側と内側に合計5つのマイクを搭載し、アプリを使用することで環境に適したノイズキャンセリングを実現します。
ノイズキャンセリングといっても、大きく分けてパッシブとアクティブの2種類があります。パッシブは、イヤーパッドなどの形状や材質を工夫して雑音を遮断するもの。アクティブは本機のように、デジタル処理によって雑音を消去する技術です。
私自身は比較的静かな環境のエリアに暮らしているので、爆音下で音楽を聞く状況はなかなかありません。
それでも、室内でもエアコンやドアの開閉、外のおしゃべりなどが気になることはありますし、それによって気が散ることなく音楽を楽しむことができるのはいいですね。設定した途端にピタッと音がなくなるのは驚きです。
外音取り込みは期待したほどでは
また、状況によっては外の音が気になることもあるでしょう。本機には外音取り込み機能が搭載されており、ノイズキャンセリングの代わりに使うこともできます。
電車に乗っているときにアナウンスが聞こえるようにしたい、家族に呼びかけられたときに対応できるようにしたいなどに使い分けるのもいいでしょう。
ただ、使用時にザーというノイズが乗ってしまうのが気になりました。個人的には「標準モード」でも十分に外の音が聞こえるので、このほうがいいかなという感じはします。
バッテリーは十分
充電は左耳側から。USBケーブルが付属していますが短いのでちょっと使いづらいかも。Androidスマホの方なら、充電に使っているものでも代用可能です。
バッテリーの持ちですが、ノイズキャンセリング使用時でも最大40時間とのこと。もちろん環境によって上下はあるでしょうが、十分なレベルでしょう。
まとめ
「Anker Soundcore Q35」の紹介でした。
このシリーズはQ30がコスパ最強として知られており、ゼール時には7,000円を切るため、セールならQ30一択かもしれません。
とはいえ、タイミングによってはQ35、あるいは最上位のQ45がお得に買えたりもするので、お財布や音へのこだわり、使い方などを考慮して選んでみてはいかがでしょうか。