ヘッドセットはマイクにもこだわるべき理由。耳障りの良い声を届けよう!
ゲームの実況配信やマルチプレイのチャットなどの用途で近年売上を伸ばしているガジェットといえば「ヘッドセット」でしょう。
2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの流行による在宅勤務の広がりを受けて、非ゲーマー層での需要が拡大し、特に低価格帯のものを中心に品切れが相次ぐ事態にもなりました。
ヘッドセットというとヘッドホンの音質ばかりが注目される印象がありますが、もっとマイクの音質も気にするべきだと私は思っています。
ヘッドセットとは
最初に、ヘッドセットとはどのようなものか確認しておきましょう。
ヘッドセットとは、ヘッドホンとマイクが一体になったガジェットです。それぞれ機器に接続する場合と比べて手軽であるため、人気が拡大しています。
マイクが常に口元にありますので、一度セットすればマイク位置を気にして話す必要がありません。私のように、同じ姿勢でいることが苦手な方は特に重宝するでしょう。
また単体のマイクと比較すると、口元周辺の音を拾いやすい構造となっていますので、周囲の雑音を拾いにくいメリットがあります。さらにその性能を高めることを狙い、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドセットもあります。
「何万もするようなマイク+オーディオインターフェイス」みたいな環境と比較するとさすがに勝てませんが、最近はヘッドセットのマイク性能も向上しており、ゲーム実況動画を聞いていてもすぐにはヘッドセットと分からないレベルの商品も増えています。
自分の声を意識していますか?
ヘッドセットを購入する際、特にFPSプレイヤーが重視しているのは「ゲーム音がいかによく聞こえるか」だと思います。その理由は、BGMを楽しむというのもいくらかはあるものの、主要な動機は敵の動作音を聞き分けてスムーズに対策を取るためです。
それゆえ、ヘッドセットの評価サイトでも、ヘッドホン部分の性能を重視して評価しているケースが多いように感じます。
しかしそれはあくまでFPSゲーマー視点であり、それ以外のゲームを楽しむ方や、ゲーム用途以外で使用する方にあてはまるものではありません。
マイク性能が向上しているとはいえ、ヘッドセットによってその性能に差があるのもまた事実。「いかにもスピーカーから出ているような声」になっているヘッドセット(あるいはPC内蔵マイク)を使っている方もそこそこいます。
それでもコミュニケーションに支障はないかもしれませんが、長時間聞かされるとなれば正直苦痛ですし、それが重要な会議やプレゼンであれば、相手に与える印象も決していいものとは言えません。
なるべくナチュラルな声の聞こえ方に近いものを選ぶのがベターでしょう。
マイク越しの自分の声がどんなふうに聞こえているか気になる方は、ぜひ録音して聞いてみてください。PCがあれば簡単に録音できます。
YouTuberのレビューを参考にしよう
よほどのガジェットマニアでなければ、「ヘッドセットをいくつも買ってマイク音質の良いものを探す」なんてことはしないでしょう。
しかしマイクの性能に関しては、特に使ってみないと分からない部分ですので、そんなときはたくさん使っている人のレビューを参考にしましょう。
幸いなことに、YouTubeにはヘッドセットのマイク性能を比較している動画がたくさんあります。文章によるレビューももちろん参考になりますが、やはり音に関しては、実際に聞いてみないと分かりません。
最近視聴した中で参考になった動画を紹介します。
マイク音質以外も注意すべきこと
今回はマイク音質に絞ってお話をしてきましたが、それ以外にも検討すべきことはいくつもあります。
- 装着感、重さ
- 開放型or密閉型
- 接続方法(端子、有線無線)
- デザイン
などなど。使用される環境によっておすすめできるヘッドセットは変わってきますので、特定の商品を紹介することはしません。よく検討して購入してください。
環境の違いを考慮せず、一律にランキングを付けたようなサイトは、あまり参考にならないかと思います。
【終わりに】確かな品質のものを選びましょう
ヘッドセットを選ぶ際に案外見落とされがちな、マイク性能の重要性をお話してきました。
ヘッドセットに限らずあらゆるガジェットに共通するのですが、「安いのでいいや」とAmazonあたりでレビュー評価の良い安物を適当に購入し、すぐにグレードの高いものが欲しくなった経験はありませんか?
いわゆる「安物買いの銭失い」ですね。最高級のものを買えとまでは言いませんが、妥協できないラインを決めておくことは必要でしょう。
あらゆるシチュエーションで利用頻度が増えてきそうな予感のあるガジェットだけに、自分にとって納得のいくものを探しましょう。