Switchのオンラインプレイはいずれ有料に。先行するPS、XBOXのサービスと比較!
3月3日発売となる任天堂の新ハードSwitch。
据え置きと持ち運びを両立したスペックが注目を集めていますが、密かに話題となっているのは「オンラインプレイの有料化」という点です。一部まとめサイトが【悲報】とか言って過剰に煽ってますが、実はこれ、PS4やxboxoneでもやってることなんですよね。
オンラインプレイの有料化が当たり前になっている理由と、それぞれどんな付加価値を付けているのかまとめました。
オンライン有料化の理由
これまで任天堂ハードでは、スプラトゥーンやマリオカートなどでオンライン対戦を楽しむにあたり、特別な料金は発生しませんでした。(ドラクエXなど月額課金タイプは除く)
一方PS4やXBOX ONEでは、いち早くオンラインプレイの有料化に踏み切り、Switchでも2017年秋を目処に有料化(それまでは無料で提供)されることが発表されています。
オンラインプレイが有料化される最大の理由、というか唯一の理由。それは安定したオンライン環境を提供するためです。
一昔前に比べ、オンライン対応のゲームはかなり増えています。安定したオンライン環境を実現するには、サーバーを用意したり人員を配置したり、なにかとお金がかかるわけなのです。
そういった費用をどうしていくか考えたときに、ゲームソフトに上乗せするのではなく、オンラインプレイを楽しむ人からもらっていく。それがオンライン有料化の理由なのです。
参考記事:【E3 2013】ソニー吉田修平氏に再び聞く、PS4のオンラインマルチ有料化、リージョン仕様、『人喰いの大鷲トリコ』不在
オンライン有料というとネガティブなイメージが先行しがちですが、各社それを補うような付加サービスを充実させています。中には「付加サービスで元取れるんじゃね?」というレベルのものもありますので、それぞれ紹介していきます。
記載内容はそれぞれ最新機種に対応したものです。旧機種におけるサービス内容はそれぞれご確認ください。
なお、Switchは未スタートですので、公式サイトに記載されている暫定の情報となります。
PS4:PlayStation Plus
料金
1ヶ月476円+税
3ヶ月1,238円+税
12ヶ月4,762円+税
サービス内容
フリープレイ:PlayStationStoreで配信中のコンテンツからセレクトされたゲームを、回数、時間の縛りなくプレイ可能。過去にダウンロードしたフリープレイコンテンツは、PlayStation Plus加入中はいつでも再ダウンロード可能です。
ディスカウント:PlayStationStoreで配信中のコンテンツからセレクトし、割引価格で提供。
ゲームトライアル:PlayStationStoreで配信中のコンテンツからセレクトし、起動から一定時間が経過するまで無料で楽しめる体験版を提供。
先行配信:βテストへの優先参加や体験版の先行配信、コンテンツの先行購入などのサービスを提供。
スペシャル:特別なアバターやダイナミックカスタムテーマを提供。
オンラインマルチプレイ:ほかのプレイヤーと協力したり対戦したりするオンラインマルチプレイが可能に。
セーブデータ預かり:セーブデータをオンラインストレージに自動でバックアップ。同一アカウントでログインすれば、アップロードして別の端末でプレイすることが可能です。
自動ダウンロード:最近プレイしたゲームソフトの更新データのダウンロードを自動的に行うように設定することが可能になります。
自動トロフィ同期:指定した時間帯にトロフィー情報をサーバーと同期するよう設定することが可能です。
感想
フリープレイが目玉。毎月2本のPS4ソフトがプレゼントされます。メーカーによって提供に積極的なところとそうでないところがありますけどね。
とりあえずやってみることで、「実は楽しかったんだ」ということに気づくかもしれません。自分で買うとなると、ジャンルがどうしても偏っちゃいますからね。
PlayStation Plus公式サイト(https://store.playstation.com/#!/ja-jp/home/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/psplus)
Xbox ONE:Xbox Live Gold
料金
1ヶ月:842円
3ヶ月:2138円
12ヶ月:5378円
サービス内容
GAMES WITH GOLD:毎月2回、選りすぐりのタイトルを無料で入手することができます。PSのフリープレイ同様、一度ダウンロードしたソフトは、会員である限りいつでもプレイすることができ、再ダウンロードも可能です。
DEAL WITH GOLD:毎週、50~75%割引にて各種ゲームやアドオンが購入可能。
協力・対戦プレイ:世界中のプレイヤーとオンライン対戦を楽しむことができます。
ボイスチャット:仲間とボイスチャットをしながらプレイすることができます。Windows10PCとの接続も可能。
ホームゴールド:家族の1人が会員となることで、同じ家に住む人も同様の特典を受けることができます。
感想
細かな部分に違いがあるとはいえ、ゲームの無料配布や割引、核となるサービスはPlayStation Plusと同じです。弱点があるとすれば、そもそも日本ではXboxが普及していないことでしょうか。
Xbox Live Gold公式サイト(http://www.xbox.com/ja-JP/live/gold)
Switch:オンラインサービス(名称未定)
料金
年額2000円~3000円程度
サービス内容(暫定)
オンラインプレイ:対戦や協力といったオンラインプレイをするには、加入が必須となります。
ボイスチャット:スマホアプリを介して、待ち合わせやボイスチャットを楽しむことができます。
月替りプレイ:懐かしのゲームをオンラインに対応させ、一ヶ月制限なく遊ぶことができます。
割引販売:Switchソフトなどを特別価格で提供します。
感想
先行している2サービスに比べてかなり安いなというのが第一印象。これまで無料でオンラインを続けてきた任天堂ならではの配慮でしょうか。
そのかわり、サービス面ではちょっと弱い感じ。月替りのゲームは本当にその月しかプレイできないというのは惜しいなと感じます。
個人的には、PSやXBOXにあるような完全なフリープレイを、料金プラスでいいので付けてほしいなと感じる次第です。プランがいくつかあっても面白いかなとも思います。
Switchオンラインサービス公式サイト(https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/onlineservice/index.html)
付加価値を楽しめばむしろお得
現在のゲーム環境において、オンラインが有料となるのはやむを得ない部分があります。そのかわり各社とも、ゲームファンが楽しめる付加価値を充実させています。オンラインサービスに加入している方はフルに活用するべきでしょう。
ソフト一本分程度の値段で色々楽しめると考えれば、決して高いものではないと私は感じます。