ブログの更新頻度は大事だけど… 薄い記事の量産は誰も得をしません
収入を得ることを目的としたブログのノウハウを教えているサイトを見ると、「更新は頻繁に!」という文言を見かけることがあります。
記事がたくさんあったほうがブログが充実し、結果として評価も高まるという理屈で、一面では正しいことと言えます。
可能ならばしっかり更新したほうがいいとは思いますが、何でもかんでも更新すればいいってものではありません。
自分の実力を超えた更新頻度を実現しようと思うと、いくつかの弊害が生じます。
記事の内容が薄くなる
ブログを専業にしている方はほとんどいないでしょう。収入的に厳しいですし、有名ブロガーですら、他にいくつかの収入先を確保しています。
人によっては、家事をこなすかたわらでやっているケースもあるかと思います。
そうなると、ブログの執筆に割ける時間は限られてきます。その中で更新頻度を維持しようと思えば、内容は必然的に薄くなります。
薄い記事は読者をがっかりさせるばかりか、検索エンジンにも高く評価してもらえませんから、得られる収入も少なくなってしまいます。
そうであるならば、2日かかっても3日かかってもいいですから、しっかりとした内容のものを書いたほうがいいでしょう。
文字数を増やしたり無理やり特定のフレーズをたくさん入れたりしただけの記事がSEOで強い時代は、もうとっくに終わっています。
こちらの記事にあるように、専門的な内容で長く書けるのが理想です。
そうは言ってもなかなか難しいことですから、たとえ短くても、その情報を必要としている人に届き、そして満足してもらえるような内容にしたいですね。
ブログの方向性から外れてしまいがち
私自身もそうですが、いつも無限にブログのネタが湧いて出てくるわけではありません。
そんなときに「どうしても更新しなきゃ」という頭があると、とんでもないことを書いてしまいがちです。
- ブログの方向性から大きく外れた記事
- 何かを厳しく批判する記事
- 社会問題や政治に対して強い主張をする記事
などなど。下2つは、それがブログのメインテーマであれば問題はありませんが、そうでなければ特に繊細に扱うべきです。
例えば愛読しているゲーム系ブログに、突如として「○○という政党は信用できない!」「△△はテレビから消えればいいのに!」なんて文言が出てきたらどうでしょう?
もちろんその内容に同意できることもあるでしょうが、そうでなかった場合には不快感しか残らないでしょう。
なにより、「ゲーム情報を求めてきているのに、こんなとこでそんな激しい主張をされてもなあ…」という気分になりませんか?
人間ですからいろんな主張はあると思いますが、それはほどほどにしてブログの本筋を見失わないようにしましょう。
考え方に個人差が大きい政治や社会の問題は、特に慎重に扱いたいですね。
【終わりに】書く楽しさを忘れずに
一時期は「ブログだけで生活!」なんて夢のようなフレーズが飛び交いましたが、いまだにそんなことを言ってるのは、トレンドブログの商材を販売している人ぐらいです。
ごく一部の人を除けば、ブログの制作にかかる時間をアルバイトにでもあてたほうが、より多くの収入を得られることでしょう。
「アルファブロガー」なんて有名ブロガーがもてはやされていた時期もありましたが、今やSNSやYouTubeの普及により影が薄くなったようにも思えます。
そんな時代でもブログを続けている人は多分、「書くのが好き」なのでしょう。実際私は、こうして記事を書くことが趣味の一つになっている側面もあります。
量を追い求めて薄っぺらい記事を量産するのではなく、本当に自分が書きたいことを書くのが、ブログ運営にとっていちばん大切なことだと思います。
それが結果として記事の質につながりますし、ブログを継続するモチベーションにもなるような気がしています。