FF7リメイクの発売日が2020年4月10日に延期。誤解も多い分作についての情報を改めて整理します
スクウェア・エニックスは1月15日、PlayStation4用ソフト「FINAL FANTASY VII REMAKE」(FF7リメイク)の発売日を、従来の2020年3月3日から4月10日に変更することを発表しました。
期待していたファンも多いだけにネット上でもがっかり感が漂っているのですが、それと合わせて見られるのが、「第1作ってミッドガル脱出までなの?」という感想です。
分かりにくさもある分作という販売形態について、今分かっていることを公式情報ベースで整理します。
引用:FINAL FANTASY VII REMAKE公式サイト
ブラッシュアップのための延期と説明
まずは発売時期の延期について。プロデューサーである北瀬佳範氏はプロデューサーレターの中で、
最高のかたちで皆様のお手元にお届けするため、最後のブラッシュアップにもう少しだけお時間をいただきたく 4月10日への発売日変更の決断をさせていただきました。(公式サイト)
としています。
発売日が延期されるときのテンプレ的なコメントで詳細な理由は不明ですが、発売まで2ヶ月を切った状況での延期だけに、発売後アップデートでは対応できないなんらかの事態が生じたということでしょう。
こればかりは待つしかありませんし、こうなった以上は満足できる作品に仕上がることを期待するしかありません。
引用:FINAL FANTASY VII REMAKE公式サイト
第一作はミッドガル脱出まで。ただし分かりにくさも
さて、FF7リメイクが分作、つまりストーリーをいくつかのソフトに分割して発売していく形態になることは、発表当初から明らかにされていたことでした。
単純にグラフィックを向上させるだけではなく、新たなエピソードを追加したり、バトルシステムをアクションバトルに変更したりするなどして、1枚に収めることが困難なボリュームになっていることがその理由としています。
引用:FINAL FANTASY VII REMAKE公式サイト
2020年4月10日に発売されるのは「分作のうち第1作」であり、今後数年のスパンで作品が完成していくことになります。
今回話題となっている「第1作がミッドガル脱出まで」という情報は、2019年6月14日のプロデューサーレターにおいて、すでに明言されています。
引用:FINAL FANTASY VII REMAKE公式サイト
ゲームメディアでも取り上げられていますが、今改めて話題になっていることを考えると、周知が不十分であったことは否めません。
公式サイトの商品情報にも記載があり、Amazonなどのネットショッピングサイトでもその旨が明記されていますので、実際に予約する段階で勘違いする可能性は低いでしょうが…
「FINAL FANTASY VII REMAKE」というタイトルだけ見れば、そのままリメイクされると考えてもおかしくないですよね。ゲームのリメイクって普通はそういうものですし。
「Part1」とか「ミッドガル編」とかサブタイトルにつけておけばいいのにと思ったりもします。
三部作は公式発表ではない。何部作になるかはいまだ不明
FF7リメイクが何分割になるのかについては、現時点でいかなる公式発表もなされていません。
ネット上で広く出回っている「三部作」説は、PSで発売されたオリジナル版がディスク3枚組であったことから広まった説にすぎません。
一部ゲームメディアやまとめサイト、個人ブログなどが、さも三部作であることを決定事項かのように書いているため、勘違いしている方もそれなりに多いかもしれません。
ちなみにプロデューサーの北瀬氏は、海外メディアKotakuの取材に対し、「自分たちでも何作になるのか分からない」と語っています。もちろんそれが本音かは分かりませんが。
Just asked Yoshinori Kitase how many games are going to be in the Final Fantasy VII remake – he said he can't say yet "because we don't know ourselves."
— Jason Schreier (@jasonschreier) June 11, 2019
【終わりに】分作であることを今からでも明記してほしい
「FINAL FANTASY VII REMAKE」発売延期の報を受け、本作の発売形態について整理しました。
改めて思うのは、分作であることをタイトルで分かりやすくしてほしいということです。
みんながみんな、ゲーム情報を常日頃追っているわけではありませんしね。