「楽天オークション」「楽天レンタル」が相次いで終了！その理由と気になる代替サービスについて
8月5日、楽天の運営するサービス「楽天オークション」「楽天レンタル」のサービス終了が相次いで通知されました。
それなりに利用経験のあったサービスだけにやや残念な気持ちもありますが、楽天はこれらの代わりに代替サービスへの誘導施策も行なっています。それらのサービスが代わりになりうるものなのか調べてみました。
楽天オークション代替は「ラクマ」
楽天オークション終了のスケジュール
2016年8月4日(木) 15:30 新規出品者登録の停止、新規ショップ登録の停止
2016年9月1日(木) 0:00 新規出品の停止
2016年9月15日(木) 0:00 新規取引の停止（入札・落札が出来なくなります）、商品の検索停止
2016年10月15日(土) 0:00 取引完了期限
2016年10月31日(月) 取引代金の最終出金日（サービス終了）
2017年3月10日(金) 10:00 取引履歴の閲覧停止
ほしい商品があれば、9月15日までに落札しておく必要があります。
サービス終了の背景
楽天オークションはヤフーオークションに次ぐオークションサイトとして、長らくその存在感を発揮してきました。とはいえ、その出品数の違いは圧倒的です。いくつかのキーワードについてその件数を比較してみると、
| ヤフーオークション | 楽天オークション | |
|---|---|---|
| サッカー | 156,436 | 4,730 |
| マリオ | 17,236 | 3,865 |
| 時計 | 285,000 | 44,680 |
もう圧倒的ですよね。とはいえ、ヤフオクとの差はサービス開始時から変わらず「織り込み済み」でしょう。楽天オークションのとどめをさしたといえるのは、「メルカリ」をはじめとするフリマアプリの台頭です。
オークションのように価格が高騰してしまう心配のないフリマアプリは、スマホの普及とともにその取引量を増やしています。個人的には、商品が思わぬ価格で買えてしまう可能性のあるオークションが好きなんですけどね。
産経新聞の記事によると、16年2月には楽天のフリマアプリ「ラクマ」の取引量が、楽天オークションを超えたとのこと。ラクマに一本化しようと考えるのも無理は無いでしょう。
なお、ラクマに初めてログインした方に楽天スーパーポイントを300ポイント付与するキャンペーン（2016年8月4日（木）0：00～2016年11月1日（火）09:59）を行なっています。とりあえずもらっておいたら良いのではないでしょうか。
楽天レンタルは「ゲオ宅配レンタル」に一本化
楽天レンタル終了のスケジュール
2016年8月4日（木）16:00 「楽天レンタル」の新規会員登録受付 終了
2016年8月4日（木）16:00 「月額レンタル」プラン内でのプラン変更受付 終了
「スポットレンタル」から「月額レンタル」へのプラン変更受付 終了
2016年9月14日（水）15:00 「スポットレンタル」のご注文受付 終了
2016年9月30日（金）10:00 「月額レンタル」のご注文受付 終了
2016年9月30日（金）12:00 「楽天レンタル」サービス 終了
2016年10月31日（月）6:30 レンタルディスクの最終返却期限（弊社配送センター必着）
2017年1月31日（火）15:00 「楽天レンタル」 サイト閉鎖
サービス終了の背景
こちらははっきりとした理由は分からないのですが、音楽の定額配信サービス（Applemusicなど）や動画配信サービス（hulu、Netflixなど）の普及は確実に効いているでしょう。
楽天レンタルはスポットレンタルで旧作50円、送料は6～9枚なら620円で、旧作を9枚借りた場合1枚あたり119円でした。さらには定期的に旧作無料のクーポンを配っており、実質70円弱で借りられるという破格の安さだったのです。楽天ポイントが使えることもあり、私も愛用していたのですが残念です。
なお、楽天レンタルの終了にあたっては「ゲオ宅配レンタル」への誘導施策が行われています。ゲオ宅配レンタルに新規登録をすると、新作含む2本無料クーポンがもらえますので、とりあえず見ておいたら良いのではないでしょうか。
なぜゲオ宅配レンタルが代替サービスなのかといえば、もともと楽天レンタルの主たる業務はゲオが行なっていたことが挙げられます。ラインナップを見てもらえば分かると思いますが、まったく同じなんです。違うのは料金のみ。窓口が一本化されることは、ゲオにとってはメリットが大きそうです。
今後ゲオ宅配レンタルがどんな施策を打ち出すのかは気になりますが、料金面で楽天と同様のものを打ち出すのはなかなか難しいのではないでしょうか。
【最後に】時代の流れには逆らえないか
楽天オークションと楽天レンタルの終了は時代の流れを感じざるを得ない出来事でした。楽天は本業である楽天市場でも伸び悩みの傾向が見られるようで、先行きの見通せない業務を整理しておこうという意向が働いているのかもしれませんね。
特に楽天レンタルはお世話になったサービスですので寂しい思いもありますが、これを超えるほど私を満足させてくれるサービスの登場を願うばかりです。