課金してても無課金でも、お互い尊重しないと基本無料のソシャゲはもたない
スーパーマリオランの買い切りモデルがなにかと話題になっていますが、そもそもアプリに課金するか否かの議論は、ここ何年もずっとある話です。
そして、課金プレイヤーと無課金プレイヤーの不毛な争いも、以前ほどではないですがまだまだあるようです。
課金・無課金論争とは
課金勢と無課金勢の論争(というよりも罵り合い)でありがちな話がこれです。
- 課金勢のお陰で無料で遊べてるんだから、無課金勢は課金勢に感謝すべき
- 運営に金を落とさない無課金勢は客じゃない
- 無料で遊んでるんだから、ガチャがどうとか文句を言うな
- こんなゲームにそこまで課金するとかどうかしてるわ
- そんなにキャラ揃えて勝ってうれしいの?
などなど。まあそんなこと言ってるのはごく一部なんでしょうがね。ほとんどのプレイヤーは、お互いを認めあって(というか気にせず)遊んでると思うのですが、たまに暴走する人がいるようです。
無課金批判は不毛で筋違い
ソーシャルゲームが課金者のお陰で成り立っているのは、紛れもない事実です。ただし、だからと言って無課金者は遠慮してプレイすべきなのかと言えば、それは絶対に違います。
ソーシャルゲームのほとんどにおいて、「無料でも最後までプレイすることができます」をウリ文句にしていますよね。私はいつも、「そもそもソシャゲの最後ってどこなんだよ」と思うわけですが。
運営者がそう謳っている以上、無料でプレイするのはごく普通のことなんですよね。無料では満足できない人、もっといいサービスを受けたい人がお金を支払うというのが、ソシャゲのビジネスモデルなんです。例えて言うなら、花火大会に行くだけならただだけど、たこ焼きとかかき氷とか食べたいなら屋台で買ってねというのと同じ話なんです。
スマホゲームの課金者の割合は、調査によって差があるものの10%程度と言われています。運営を金銭面で支えているのが課金者。そして、普及役として支えているのが無課金者なんです。課金しなくていいという前提があるからこそ、多くのユーザーが流入し、そしてその中から新たな課金者が生まれていくのです。
無課金者を責めることも、課金者を罵ることも、ソシャゲをプレイしている人であれば意味のある行為ではありません。そもそも運営がどちらも容認している時点で、この論争が不毛なことは明らかなんですよね。
基本無料のもたらしたもの
もしソシャゲが課金前提で運営されていたら、今ほど広がりを見せることはあったでしょうか?ソシャゲが社会的地位を得る上で、基本無料というビジネスモデルは大成功だったと言えるでしょう。
一方で、サービスに対して適切なお金を払うという習慣を薄れさせてしまった点では罪が大きいとも言えます。ガチャというランダム性の高い仕組みは、お金を払ったからといって適切なサービスが受けられない可能性がある、なかなか問題のあるものだと思います。
お金を使って対価を得ることも、使わずに済むところでは使わないという考え方も、どちらも大切な価値観です。プレイヤーの側もそれを提供する側も、今一度そのあり方を考えるべき時期なのかもしれませんね。
ディスカッション
コメント一覧
このテの論争が不毛というのには同感です。
しかしゲームの普及には課金者も一役かっていますよね。ゲームの普及に課金者は不要でしょうか。
言い切ってるような表現で気になりました。
そしてどんな業界であろうと運営に最も大切なのは資金繰り。
「無課金で頑張ってたのにサービス終了なんてヒドいです」というギャグのようなセリフを聞きますが、こういう勘違いユーザーは困ります。
本文中では課金者によってサービスが成り立っていることを書いたつもりですが、伝わらなかったのであれば申し訳ございません。
ただ単に、運営側にとってはどっちも大切な存在だと言いたかっただけです。
古い記事へのコメントすいません。
無課金の人たちに求めるのは「盛り上げること」これは紛れもないことです。
無課金者<<<<課金者と、ソシャゲへの貢献度が劣っているのも事実な気がします。
極端な例となるかもですが、以下の4つの人間を想定します。
・課金していて、無課金を馬鹿にしないAさん
・課金していて、無課金を馬鹿にするBさん
・無課金で、課金している人を馬鹿にしないCさん
・無課金で、課金している人を馬鹿にするDさん
このリストで一番不要なのはどう見てもDさんだと思います。
そしてA,B,Cが残った世界では、Cさんがサンドバックになってしまいますが、
なんか平和な世界というか…一番バランス取れているんじゃないかなって感じちゃいますけどどうなんですかね。これぞ資本主義って印象ですけど。
コメントありがとうございます。
お金を払っている人が有利な立場を得て、優越感も得られるというのは、資本主義社会においては絶対的な真理でしょうね。
所詮顔も知らない同士なのですから、気にしなければそれで済んでいく話ではあるんですけど。