ソニーとマイクロソフトが提携。ゲームストリーミング分野に新たな展開?

2019年7月29日

ソニーとマイクロソフトが、広範な事業での提携を発表しました。

具体的な話はこれからとのことですが、その中にはゲームストリーミングに関する事業も含まれており、GoogleのSTADIA参戦を見据えた戦いがスタートしようとしています。

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ソニーがマイクロソフトのAzureを利用検討

ソニーとマイクロソフトのCEO
引用:ソニー

ソニーが発表した文書はこちらです。

それによると、両社は「それぞれのゲームやコンテンツのストリーミングサービスでの用途を目的とした、将来のクラウドソリューションをMicrosoft Azureを活用して共同開発することを検討」していくとのことです。

また、「ソニーのゲームやコンテンツのストリーミングサービスに、現在のAzureのデータセンターベースのソリューションの利用も検討」していくとのことです。

この提携で肝となるのが、Microsoft Azureの活用です。Azureとは、マイクロソフトのデータセンターを利用したクラウドサービスのことです。

ソニーはすでに、ゲームストリーミングサービスの「PlayStation Now」を提供しています。現時点では発売から時間が経った作品を提供していますが、将来的に新作に近いものも提供されていく可能性があります。

そうなると強固なサーバーが必要となりますから、クラウドインフラ市場で2位の規模を誇るAzureの基盤は大変魅力的でしょう。

またマイクロソフトも、ゲームストリーミングサービスの「Project xCloud」を準備しており、もちろんAzureの活用が計画されています。

具体的な活用方法はこれから検討していくとあるものの、ゲーム機市場ではライバル関係にある両社の提携は、大変興味深い話です。「共同開発」というワードも気になりますね。将来的なサービス統合も見据えているのでしょうか。

任天堂やAmazonは動くのか

googleロゴ
引用:Google

GoogleのSTADIAに関しては、現時点では大枠が発表されたのみであり、料金やラインナップなどの具体的な内容が示されたわけではありません。遅延問題も気になります。

Googleは今年夏に次の情報を明らかにすると述べており、そのあたりでおおよその形が見えてくることでしょう。ソニーとマイクロソフトの提携は、それを意識したものなのでしょうか。

ソニーが動いた、マイクロソフトが動いたとなると、次に気になるのは任天堂の動向です。ハードでもソフトでもトップクラスのシェアを誇る任天堂は、どこかの陣営に乗っかるのか、それとも独自路線を歩むのか。

ちなみにクラウドインフラの市場でトップのシェアを誇るのはAWS、つまりAmazonです。今のところゲームストリーミング関係の動きでは名前を聞きませんが、ゲーム配信プラットフォームの「Twitch」を傘下に持っているだけに、無視できない存在ではあります。

そういえばTwitchプライムでは、Nintendo Switch Onlineの1年利用権を特典として配布していますね。関係があるのかは分かりませんが。

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