「ハリーポッター:魔法同盟」(ハリポタGO)はポケGO以上に地方民に過酷だった
2019年7月に、Nianticの提供するスマホゲーム「ハリーポッター:魔法同盟」(通称:ハリポタGO)がリリースされました。(通称って書いたけど、ほぼこちらでしか呼ばれていない気がする)
未だに大ヒットを続ける「ポケモンGO」と同様に位置情報を活用したゲームで、よりRPG要素が強い特徴があります。
私も早速プレイしているのですが、ポケモンGOの初期よりもさらに地方民に厳しい仕様で、私はすでにプレイ継続が難しい状況になってしまいました。
正確に速くなぞるのは難しい
ゲームの世界観については、ポケモンのかわいらしさとは打って変わり、いかにも洋ゲーのファンタジーRPGという雰囲気が漂います。私はハリーポッターにそこまで詳しくないのですが、おそらく原作を再現した世界観なのでしょう。
フィールド上に表示されるマークをタップすると、バトルがスタートします。表示される線の通りになぞると魔法が発動し、成功すればバトルに勝利となります。正確になぞったり、スピードが速かったりすると、効果がアップし勝利しやすくなるようです。
単純ではあるものの、急ぐとずれてしまいますし、正確にやろうとすると遅いですし、それなりの訓練が必要な印象です。
レベル6に達すると、職業の選択が可能になります。スキルツリーで順に能力を解放しますが、こちらはフィールド上で発生するバトルではなく、砦で発生するバトルに関係する要素です。
なおバトルに勝利しても、モンスターなどが仲間になるわけではありません。記録簿に登録され、砦でのバトルに必要なルーン石の獲得につながります。
魔法エネルギーの確保が難しい
数日間はそれなりに楽しんでいた本作ですが、あるとき魔法が発動できなくなってしまいました。どうやら魔法を唱えるには、「魔法エネルギー」というものが必要になるようです。
現時点の魔法エネルギーは、バトル画面の左下か、「スーツケース」の「金庫」から確認することができます。
魔法エネルギーに自然回復はありません。課金以外で入手するには主に、
- デイリーミッション(1日10回復)
- 宿屋を訪問する(1回5前後。5分に1回可能)
- 温室(基本は素材を集めるところだが、低確率でエネルギーも回復。5分に1回可能。)
こんなところのようです。
宿屋や温室は、ポケモンGOでいうところのポケストップにあたる施設です。現状ではスポンサーが少ないこともあり、マップ上の施設はポケGOの初期と同レベルに少ない状況です。
さらに問題なのが、「なぜか私の住んでいるエリアには、温室しか見当たらない」ということです。SNSでも同じ悩みを抱えている人の声をちらほら見かけますが、そういう設定なんでしょうかね?
ポケGOであれば、ジムでもポケストップでもモンスターボールが取れますが、ハリポタGOは施設の役割が細かく分かれていることもあり、地方民にとっては極めてシビアなゲームになってしまっています。
1回のバトルでエネルギーを5くらい消費することもざらですし、デイリーボーナス程度ではまともに楽しむことができません。
多くのプレイヤーに楽しんでもらうことを考えるのであれば、エネルギー回復はどの施設でもできるようにしておくべきだったような気がしますね。2kmくらい歩いてもエネルギーが1もたまらない可能性がある現状では、プレイするモチベーションは生まれません。
魔法エネルギーは他にも、砦で挑戦可能な「砦チャレンジ」に必要となります。ポケGOのレイドと違っていつでも挑戦できるメリットはあるものの、エネルギーがないことにはどうしようもなく、挑戦するためのハードルはより高い印象があります。
そもそも砦自体、ポケGOのジムに比べると数が圧倒的に少ないですし。
【終わりに】ゲーム内容の評価すらできない
今後、地方民がハリポタGOを続けていくには、エネルギーの回復手段が充実してくれることが必要不可欠となります。仕様変更は絶対に必要ですし、そもそもの施設自体を増やす必要もあるでしょう。
Nianticの続編ということで高い注目を集めてはいますが、現状では「その他多くの位置ゲー」になってしまいそうな予感がします。最低限、ゲームの良しあしを判断できる程度にはプレイさせてほしいものです。