stadiaがリリースされたけど現状のままでは厳しそう。そしてxCloudが日本展開へ動き出し、Amazonも参入か?2019年秋ゲームストリーミングの話題まとめ
「ポケットモンスター ソード・シールド」に夢中になっていたので久々の執筆となります。
さて、この2週間ほどでゲームストリーミング関係でいくつかのニュースが出ていました。一応情報だけは追っていましたので、その整理と私の思うところをまとめていきたいと思います。
stadiaがサービススタート
引用:stadia公式サイト
サービス開始直前、当初「2019年内」としていた作品のリリースを繰り上げ、ローンチ時点でのタイトルを増やしたGoogleのstadia。
私自身はプレイできるはずもありませんので、とりあえずメディアの記事から伝わってくる情報しかないのですが、おおよそ事前に予想された通りのサービス状況になっているようです。
海外メディアの報告をまとめた記事が電ファミさんにのっていましたので、こちらをどうぞ。
Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」がついに始まる、現地での評判は? 技術的には及第点も将来性は不透明(電ファミニコゲーマー)
こちらを読むと、利点も欠点もおおよそ事前に報じられたとおりと言ったところでしょうか。ただメディア関係者の場合、サービスがスタートする前にプレイしているでしょうから、実際にプレイヤーが遊ぶ環境とは違いがあります。
具体的に言えば、プレイ人数がまったく異なりますので、通信環境の面でさらに不安定な状況が出ることも予想されます。このあたりは実際のユーザーレビューが伝わってきてからの評価となるでしょう。
現時点で伝わる評価を考慮したときに、既存のPCゲーマーやPS4、Xboxユーザーが移行する理由は特になく、何をアピールポイントにしていくかは難しいところです。
せめて完全定額なら魅力もあったのでしょうけどね。旬を過ぎた作品を今さら個別で販売されても、ゲーマーの心には響かないでしょう。最低限ラインナップに新作を並べるか、料金プランをより魅力的なものにするかのいずれかが求められるような気がします。
xCloudが日本でも
引用:xcloud公式サイト
Microsoftの展開するストリーミングサービス「xCloud」は、これまで北米地域などでプレビュー(ベータテスト)が実施されてきました。
それがこのたび、2020年に日本でもプレビューを実施すると発表しました。stadiaの場合は日本展開に関する情報がまったく明かされていませんから、これだけでも日本のゲーマーにとっては好感をもてる情報ではないでしょうか。
xCloudが2020年に日本進出 クラウドでXboxゲームが遊べるぞ(GIZMODO)
基本的な仕組みはstadiaと変わりませんが、なんせWindowsを作っている会社ですから、特にPCでの遊びやすさに期待したいところです。
すでに50作品のラインナップを発表しているのは、貧弱なラインナップだと酷評されたstadiaを意識してのものかもしれません。
Amazonがゲームストリーミングに参入へ
こちらは正式に発表されたものではありませんが、あのAmazonが高い確率でゲームストリーミング事業に参入すると、複数のメディアが報じています。
Amazonが2020年にクラウドゲーミングサービスを開始するとの報道。ストリーミング技術と整備されたインフラを活かすサービスに期待かかる(AUTOMATON)
Amazonというとショッピングサイトのイメージが強いのですが、クラウドサービス「AWS」は、MicrosoftやGoogleをはるかに凌ぐシェアを誇ります。
さらに同社の傘下にある「Twitch」は、ゲームを中心としたライブストリーミングの分野では、圧倒的な強さを見せつけています。
この安定した基盤を活かし、Amazonがゲームストリーミングに参入するということであれば、他社にとって大きな脅威となるのは間違いありません。
とはいえクラウド提供では実績のあるAmazonも、独自で開発したゲーム作品の評判は、必ずしも高いものとは言えません。
もちろん他社作品を中心にラインナップを充実させていくことになろうとは思いますが、後発となるだけに他を圧倒する魅力的な内容である必要があるでしょう。
Amazonプライムの中に組み込めば、相当インパクトがありそうですが…
【終わりに】普及するにしても相当先の話
他にもゲームストリーミング関連では、SIEの「PlayStation NOW」が先行してサービスをスタートさせています。こちらはダウンロードプレイも可能になっている点が大きな魅力です。
ゲームストリーミングが一つの未来であることは間違いなさそうですが、PCやゲーム機を使ってのゲームがなくなるかと言われれば、それは気が早すぎる話だと思います。
SIEやMicrosoftが、ゲームストリーミングの展開と並行して次世代ゲーム機の準備を進めていることからも明らかでしょう。
遅延やグラフィックの問題もさることながら、新作が当たり前のように投入される時代にならない以上、ゲーマーの関心を引くのは難しいと思われます。