今週話しておきたいゲームのこと(2020年4月11日号)。~ ゲーム業界もいろいろ大変~

7都府県で緊急事態宣言が出されたり、さらに追加で国に申請、あるいは独自で発表する自治体が出てきたりするなど、新型コロナウイルスの感染は今まさに拡大期という印象を受けます。

そんな状況で不要不急の外出に繰り出す人々が報道されるたび、怒りの感情が湧き上がる人も少なくはないと思います。

それは当然のことだとは思いますが、私たちがイライラしたところで、この期に及んで遊び歩く人たちの外出が収まるわけではありません。

ストレスを溜め込むことは体にも良くないですし、むやみにヘイトを煽るネット記事やまとめサイトなど、不要不急な情報を遮断し、心身の健康を維持することも大切な時期なのかもしれません。

さて今週も、今話しておきたいちょっとしたゲームの話題をまとめました。

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Switch爆売れ&生産遅延で転売価格が高騰中

新型コロナウイルスの流行を受け、在宅で過ごす人が増えています。

そんなときに貴重な娯楽となっているのがゲームで、WHOもゲーム会社と協力し、在宅キャンペーンを展開しているほどです。

とくに人気となっているのが、3月20日に発売されたNintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」で、多くの有名人もSNSでプレイ報告をしています。

現在はダウンロード販売も増えていますので、ソフト自体を入手することは可能なのですが、問題なのはSwitch本体が入手困難になっていること。

主な生産国である中国は、すでに新型コロナウイルスの流行が収束しつつある状況と言われていますが、生産体制が完全には戻っていないようです。

それに加えての需要の増加ということで、Amazonでは転売価格が7万円付近にまで上昇している状況です。

ネット通販で売り出してもアクセスが殺到する状況であり(もちろん転売ヤーもいるでしょう)、正規価格で入手することはかなり難しくなっています。

本当に欲しい人の手元に届くまでには、またまた時間が必要でしょう。なんだかんだ言っても、やっぱりゲーム機は強いですね。

XboxGamePassがまもなくリリース。PC版は425円から


引用:Xbox Game Pass 日本で 4 月 14 日より提供開始(Microsoft)

ラインナップされたゲームが遊び放題となる「XboxGamePass」の日本展開が正式に発表されました。

サービス開始は4月14日。Xboxと名前はついていますが、PCでもプレイすることができます。

こちらはゲームをダウンロードをして遊ぶことができますので、通信環境に関係なくプレイできるのは大きな魅力でしょう。(もちろん、オンラインプレイでは通信環境に左右されます。)

ラインナップはなかなか豪華で、

  • Microsoftの人気タイトル:「Minecraft」「Helo」シリーズなど
  • 国産タイトル:「デビルメイクライ5」「龍が如く0」など
  • 海外タイトル:「NBA 2K20」「ウィッチャー3」など
  • インディータイトル:「ロケットリーグ」「ARK: Survival Evolved」など
  • 懐かしのタイトル:「バンジョーとカズーイ」「メタルスラッグX」など

が揃いました。さらに売りとなっているのは、Xbox Game Studiosのタイトルは発売初日から利用できること。例えば「Minecraft Dungeons」も含まれます。

料金プランなど詳細は、公式サイトで確認してください。PCなら月額425円からと、かなり安い料金設定になっています。

プレイ環境が整っていることが前提ではあるものの、すごいサービスですね。Microsoftが本気出してきた感じがあります。

ここまでやられると、少なくともPCゲーマーのシェアをGoogleのクラウドゲームサービス「Stadia」が奪うのはかなり困難なように思えます。通信の不安がありますし、なにより買い切りですし。

MicrosoftはMicrosoftで、クラウドゲームサービス「Project xcloud」の準備を進めていますが、当面はダウンロード定額型が有利なのかなと思います。

緊急事態宣言を受け、CEROが業務を一時停止。ゲームの発売スケジュールに影響か


引用:CERO公式サイト

日本国内においてゲームのレーティングを行う機関である「CERO」が、東京都で緊急事態宣言が出されたことを受け、5月6日まで業務を停止することを発表しました。

日本国内で家庭用ゲームを発売するために、CEROの審査を受けることはほぼ必須になっているだけに、急な告知にゲーム業界では懸念が広がっているようです。

CEROの言い分としては、外部審査員が事務所に来訪して審査を行なう方式であるため、職員や審査員の在宅での審査業務はできないとのこと。

また事務所を閉鎖するため、郵便物や宅配便で審査資料を受け取ることはできないとのことです。

緊急事態宣言において、仕事は不要不急の外出には含まれないと明確に示されています。とはいえ感染拡大防止のためには極力の外出を避けたほうがよいのは確かですし、外部審査員の安全を確保する必要もあります。

ゲーマーとしては、ゲームの発売に影響が出る可能性があるのは残念です。一方で、審査を継続することでゲームに携わる方の間に感染が広がってしまうことは、もっと恐ろしいことです。

CEROの業務停止自体はやむを得ない判断だと思いますが、緊急事態宣言の根拠となる法律の改正案が成立したのはもっと前の話ですし、事前に告知しておくことは可能だったように思います。

欧米の審査機関は在宅での対応を進めており、業務に大きな遅れはないとの報道もなされています。日本企業における「対面」への異常な執着はなんなのだろうと、思わず考えてしまいました。

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