次世代機の登場と、PCゲームの密かな拡大と。PS5発売に寄せて
ゲームブログをたしなむものとして、今週はこのニュースを外すわけにはいきません。
11月10日にはXbox Series Xが、12日にはPlayStation5が発売となりました。大きな期待をもってやってきた彼らですが、日本における戦略には過去機種から変化の兆しが見られます。
静かに拡大しつつあるPCゲームの状況と合わせて語っていきたいと思います。
引用:PSブログ
次世代機から現行世代へ
次世代機と位置づけられてきた両機とも、発売をもって「現行世代」に。グラフィックやサウンドの強化、ロード時間の短縮など、これまでのゲーム機の常識を大きく変えていくことでしょう。
特にPS5に関しては激しい予約競争が繰り広げられており、欲しくても入手できなかったという方も多いかもしれません。後述の記事を読む限り、そもそも日本向けの出荷数がかなり絞られている可能性もありますので、なんとも言えませんが。
現状ではPS5が有利のように映りますが、わりと多くのゲーマーが実感しているのではないかと思う「PSの日本離れ」なんて状況もあります。決定ボタンが「バツ」に統一されたとか、初期ラインナップに日本向け作品が少ないとかはその一例でしょう。
というかそもそも、PS4のローンチ国に日本を含まなかったのに売上不振を嘆くって、なんか変な話ですけど。
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記事中にある「Microsoftによるコーエーテクモゲームス買収」が叶えば、無双シリーズなどをXboxやPCが独占することになるわけですから、これは大きなインパクトがあるでしょう。
それ以外に交渉しているといういくつかの会社、あるいはスタジオがどこなのか気になるところではあります。Mircosoftが日本のゲーム会社・スタジオに興味をもっているというのは、ゲーム業界ではもはや共通の認識となっています。
こういう話は大体、まとまるまでに出る噂は当てにならないものですので、意表を突くところが出てくるかもしれませんね。
確かにMicrosoftは今回、いつになくXbox Series X/Sの日本での売り込みに積極的のように思えます。日本でもサービスが始まっている定額制サービス「Xbox GamePass」は、自社タイトルの最新作が当日から遊べるなど、他社サービスと比べてもかなり充実しています。(PCでもプレイ可能。)
前述の「PSの日本離れ」みたいな動きを察知し、今が攻めどきだと見ているのでしょうか。日本の場合は多くのゲーマーの選択肢から最初にXboxが外されてしまっている状況ですが、少なくとも選択肢に入れるような状況を作ることが、Microsoftの当面の課題となるでしょう。
密かに拡大するPCゲームの流れ
ゲーマーならみんなPS5の予約競争に参加しているのではないかと思われるかもしれませんが、私は今のところその輪に加わっていません。もしかしたら初めて購入しないPlayStationシリーズになるかなという気がしています。
誕生日に買ってもらった「PS1」、お年玉で買った「PS2」、お小遣いをためて買った「PS3」、自分で稼いだお金で買った「PS4」。それぞれに思い出があります…
でも今となっては、高度な処理が必要なゲームなら趣味と実益を兼ねたPCで。そうでないゲームならNintendo Switchで。そういう役割分担が自分の中でできつつあります。
ゴリゴリのアクションゲームが好きな方はそうもいかないかもしれませんが、メインジャンルがシミュレーションゲームな私にとってはこっちのほうが都合がいいんですよね。
そういえば、「eFootballウイニングイレブン2021」は、日本でもついにPC版が発売されるとか。それ以外でも、「ドラクエ11S」「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」などコンシュマータイトルのPC向け移植も発表、あるいは実施されています。
国内ゲームメーカーのタイトルでは、海外ではPC版が発売されていても日本国内ではゲーム機のみというケースが少なくありませんが、今年に入ってから流れが変わりつつある印象があります。
オンライン授業に在宅ワーク、プログラミングに動画編集。こうして見ても、仕事でも学習でも娯楽でも、PCの重要性は増しています。
一時期は「PCはスマホに置き換わる」なんて言われていましたけど、現状はむしろ、スマホで不向きなことがはっきりしつつあって、「なんでもできる」PCの良さが見直されているのではないかという感じもあります。
新型コロナウイルスがもたらした急速なデジタル化がPCの普及を促せば、日本でもPCゲームのシェアが伸びていく可能性がありますし、その雰囲気をゲーム会社も察知しているからこそ、PCで発売されるコンシュマータイトルが増えつつあるのではないでしょうか。
今のところは「時間差」での発売にとどまっていますが、コンシュマー版とPC版が同時に発売されるようになれば、この流れは決定的なものとなるでしょう。
【終わりに】ゲームは楽しくてなんぼ
最新ハードが発売されるという、ゲーム業界では数年に一度のお祭り。予約販売が主流になったこともあり、やや静かなスタートという印象があります。日本人受けするゲームが現状少ない影響もあるでしょう。
クラウドゲームという新たな流れも出てくる中で、ゲーム機がしっかり存在感を示し、「やっぱりゲーム機だよね」という雰囲気が広がることを期待しています。
そして最後に、「ロード時間短い!」「グラフィックすごい!」はもちろん重要ですが、一番大切なのは「楽しいゲームがあること」なのですから、その部分でゲーマーの期待に応えてほしいなと思います。