輸送網構築系街づくりシム「Voxel Tycoon」のアーリーアクセスが4月15日スタート
最近は「A列車で行こう はじまる観光計画」や「ANNO1800」といった経営シミュレーションゲームをプレイしました。
かたや鉄道を中心とした街づくり、かたや貿易や外交・戦闘もある街づくりと雰囲気は異なりますが、どちらも面白い作品でした。
ANNO1800のほうはバトル要素もありますけど、経営シミュレーションゲームは基本的に自分との戦い。戦略がハマって資金がどんどん増えていくのをニヤニヤ眺める時間がたまらなく好きなんです。
さて今回は、2021年4月15日にSteamでアーリーアクセスが始まったPCゲーム「Voxel Tycoon」のご紹介。価格は2,570円(税込)です。
最初から公式で日本語に対応している素晴らしき経営シミュレーションゲームで、人や物資の輸送網の整備をテーマの一つにしています。「A列車で行こう」シリーズの箱庭系統の作品をもう少し街づくりに寄せた感じの雰囲気でしょうか。
執筆時点(2021/4/22)で「非常に好評」の評価(298件中)を獲得しており、好調なスタートを切っています。
引用:Voxel Tycoon(Steam)
交通網を整備して都市を育てる
「Voxel Tycoon」は、その名の通り「ボクセル」の世界を舞台にした経営シミュレーションゲームです。資源を採掘して商品を作ることでお金を稼ぎつつ、サプライチェーンや旅客ルートを整備して都市の発展を目指します。
利用可能な車両は、機関車や鉄道車両、トラック、バスなど50種類以上が用意されています。それぞれの車両に特徴があり、場面に応じて利用する必要があります。
列車が到着する線路を選択したり、停車地で積み下ろしの有無を設定したり、個別にタスクを設定することも可能です。橋やトンネル、信号を整備し、車両がスムーズに行き交う交通網を構築しましょう。
商品を生産するための資源は、坑道などから採掘します。破砕機や炉、製油所などで加工し、コンベアを接続し工場に輸送します。新たなテクノロジーの研究に資金を提供することで、新しい建物や生産チェーン、車両などが使用可能になります。
引用:Voxel Tycoon(Steam)
無限に広がる世界
「Voxel Tycoon」には、砂漠やツンドラなど、ユニークなバイオームが広がります。バイオームによって得られる資源も異なるのでしょう。世界の広さに制限はないとのことで、自由な街づくりが楽しめそうです。
この手の作品は見下ろし視点であることが多いのですが、本作では一人称視点も可能です。街を眺めたり、生産チェーンをチェックしたり、電車に乗ったりすることもできます。
都市には独自のニーズが設定されており、それを満たすことで成長します。都市が大きくなればより多くの人が訪れるようになり、それは収益の増大をもたらします。
ただ資源を掘ったり商品を作ったりすればいいというわけではなく、需要にあったものを提供する必要があります。もちろん人々の流れにも気を配りましょう。
引用:Voxel Tycoon(Steam)
開発状況について
「Voxel Tycoon」はアーリーアクセス初期の段階にあり、今後2年程度をかけて正式リリースに到達するとのスケジュールが表明されています。
とはいえ、すでに楽しく遊ぶのに十分な要素が揃っているとしていますし、いくつか投稿されている日本語レビューを見ても、その言葉に嘘はなさそうです。MODにも対応済み。
ただしレビューによると、チュートリアルに不親切な部分があるとのこと。最低限のことだけ教えて後は放り出される展開は、経営シミュレーションゲームではあるあるなので私は気にしていませんが、気になる方はチュートリアルの整備を待つか、先行プレイヤーの攻略記事を待つのがよいでしょう。
道路などの敷設がやや難しかったり、不自由であるという指摘もありますが、すでに新しいシステムに取り組んでいることが明言されています。
今後の開発では、鉄道以外の輸送モード(空や海)、マルチプレイなどさまざまな要素の追加や改善が行われる予定となっています。現時点の価格は2,570円(税込)ですが、正式リリース時には値上がりする可能性もあるとのことです。
詳細なロードマップに興味がある方は、公式サイトを確認してください。wikiへのリンク(まだ情報は少ないけど)があったり、MOD化の方法を解説していたりして、開発者の誠実さが伝わってくるサイトでした。
スペック要件(最低スペック)
Steamより。スペック要件は低め。
Windows
64bitプロセッサとOSが必要 | |
OS | Windows 7 |
プロセッサー | Dual Core 2GHz |
メモリー | 4 GB RAM |
グラフィック | 512MB VRAM |
DirectX | Version 11 |
ストレージ | 500MB 利用可能 |
MacOS
64bitプロセッサとOSが必要 | |
OS | macOS 10.12以降 |
プロセッサー | Dual Core 2GHz |
メモリー | 4 GB RAM |
グラフィック | 512MB VRAM |
ストレージ | 500MB 利用可能 |
【終わりに】
経営シミュレーションゲーム「Voxel Tycoon」の紹介でした。直近で「A列車で行こう はじまる観光計画」をプレイした際、交通網整備を軸にしたシミュレーションに面白さを感じる一方、「都市づくりにもう少し介入したいな」という思いもあったので、そのあたりの欲求を叶えてくれることを期待したいところです。
開発チームは主に2人で運営されているそうですが、丁寧なコミュニケーションを心がけていて好感をもてます。セールはないと明言していますので、遊びたいと思ったタイミングで購入するのがよいでしょう。