「プロスピ2021」「プロスピA」の動画画像投稿ガイドラインが公表に。桃鉄以降、KONAMI作品の規制緩和が進む
株式会社コナミデジタルエンターテインメント(以下KONAMI)は、2021年7月8日に発売されるNintendo Switchソフト「eBASEBALLプロ野球スピリッツ2021 グランドスラム」や、サービス展開中のモバイルアプリ「プロ野球スピリッツA」の個人における動画・画像投稿ガイドラインを公開しました。
2020年終わりまでは許諾を受けた企業以外による動画投稿・配信の収益化を原則として認めていなかったKONAMIですが、2021年に入ってからは積極的に許可していく流れができています。
一定のルールの上で動画画像の収益化が可能に
このたび公開されたガイドラインの概要は以下の通り。
- 対象は個人(企業や団体は別途、許諾を取る必要がある)
- プレー動画や画像を投稿可能。編集もOK。
- BGMや画像など一部だけを抜き出した動画は許可しない
- ゲーム内容に関して誤解を与える編集、選手や球団、球場に対する誹謗中傷はしない。
などの内容となっており、ガイドラインを制定している他作品と大きな違いはありません。
収益化を許可するサイトとしては、Youtubeやニコニコ、Twitch、Mildomなどが挙げられており、国内で一定のユーザーがいるプラットフォームはおおむね網羅しているかと思います。
調子くんのフリー素材も公開予定とのことですので、ガイドラインを熟読の上で動画や画像の投稿を行いましょう。
・『プロスピ2021』動画投稿ガイドライン
・『プロスピA』動画投稿ガイドライン
桃鉄の大ヒットで方針転換か
冒頭でも紹介したとおり、KONAMIは2020年終わりまで、許諾を受けた企業以外による動画投稿・配信の収益化を原則として認めてきませんでした。
その流れを変えたのが、2020年11月に発売されたNintendo Switchソフト「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」です。
シリーズの歴代最多をはるかに上回る、累計300万本のメガセールスを記録した同作でKONAMIは、当時では異例の対応として、ガイドラインを遵守した上での動画投稿を許可しました。
桃鉄の好セールスの理由はさまざまでしょうが、これまでにYouTubeにおいて2億回に迫る再生回数を記録している(※KONAMI発表)ことを考えても、動画投稿の許可が与えた影響は小さくないでしょう。
これ以降に発売されたKONAMIのタイトルでは、動画投稿ガイドラインを制定した上で、個人の動画投稿を許可することが多くなりました。(すべてかどうかは調査しきれていません。)
権利関係がめんどくさそうなプロスピ2021でOKが出されたことを考えると、今後発売されるであろうパワプロ最新作やウイイレ最新作でも、個人の動画投稿が可能になるとの期待も高まりそうです。