今週話しておきたいゲームなどのこと(2020年9月12日号)~全知全能プレイ~
一週間で気になったゲームニュースと、それ以外で日々私が感じていることを書き連ねていく連載コーナーです。
次世代Xboxの価格が発表に。廉価版も発売し勝負に出る
2020年末に次世代機であるPlayStation5が発売されるということで、最新情報にヤキモキしている方も多いかと思います。
同時期に発売されるもうひとつの次世代機が、「Xbox Series X」です。日本では正直、そこまで期待値が高いとは言えませんが、公表されているスペックを見る限りはPS5と遜色ないものと予想されます。
今週は発売日が2020年11月10日。販売価格は49,980円と発表がありました。さらに驚きのニュースとなったのは、廉価版に当たる「Xbox Series S」を発売すると発表したこと。価格は32,980円です。
スペック差はもちろんあるものの、基本的には「Xbox Series X」と同じゲームができるということですので、十分に競争力のあるゲーム機となるでしょう。日本国内に限定すると、対応作品が気になるところではありますけど。
この発表を受けてますます気になるのが、PS5の価格です。Xbox陣営が思い切った価格設定をしたことで、PS陣営もそれと同程度になるのではないでしょうか。ディスクありなら5万前後、なしなら4.5万前後と予想しています。
発売まで3ヶ月ほどとなり、「自称関係者のリーク」を待つまでもなく、そろそろ公式の価格情報が出てくることでしょう。そしてその裏では、大人たちのさまざまな駆け引きが繰り広げられているのだと思います。
【FallGuys】人気ゲームの宿命
相変わらず高い人気を誇るカジュアル系バトルロイヤルゲームの「FallGuys」。
しかし人気のあるオンラインゲームの宿命か、多くのチーターが報告されている現状があります。私もプレイ中に何度も遭遇しており、「空中浮遊」「瞬間移動」などの悪行を動画に収めてきました。
勝負の楽しみを放棄している彼らに、もはやかける言葉なんてありません。同じステージには立ってほしくないですね。
もちろん運営も手をこまねいているわけではなく、数千単位のチーターをBANしたと報告していますし、今後は何かと話題の「フォートナイト」でも実績のあるチーター検知ツールを導入するとのことです。
チーターに遭遇すると、それだけでゲームが白けてしまいます。そしてこれが長期間続けば、まともなプレイヤーの離脱も相次いでいくことでしょう。
運営のチーター対策が実を結ぶことを願うのと同時に、チートツール販売業者みたいなのをなんとかして壊滅できないものかと、思わずにはいられません。
それはそうと、今週のスイカマン(トマトエディション)
【今週のコラム】「実績がある人」の罠
たびたびお話しているような気がしますが、私はスポーツとニュース以外のテレビ番組はほとんど見ません。
その最も大きな理由が、人の悪口や暴言を吐く人たちがやたらともてはやされているからです。
リアルの世界でもそうなのですが、悪口や暴言の対象が自分ではなかったとしても、自分が言われているかのように暗い気分になってしまうのです。
今週はゲーム業界でこんな残念なニュースがありました。いつものことながら、業界に近い立場にあるメディアでは報じられていません。
ゲーム企画コンテスト「PERACON 2020」の審査問題で、粗暴な言動が疑問視されていた審査員が処分を受ける。不適切なコメントがあったとして(AUTOMATON)
もちろん、素晴らしいゲームを作る上で激しい議論が必要になることはあるでしょう。しかしこの件に関しては、ただの誹謗中傷にしか思えません。そもそもこれは制作現場ではなくコンテストなのです。
ある程度社会に認められた立場を獲得すると、まるで自分が全知全能にでもなったかのように、上から目線で他人を攻撃する人たちが一定数います。
いわゆる「中二病」的な、とりあえず世の中に噛み付くというのとは異なり、「過去の業績」がその発言に一定の正当性を感じさせてしまうのが厄介なのです。
しかしそれは、その人の業績を評価されているだけのことであって、それ以外のジャンルでの優劣を評価しているわけではないんですよね。
過去の実績がある種の防波堤のような役割を果たしてしまうようでは、やがてそれが決壊したときに、より大きなダメージが本人に入ってしまいます。
「ざまあみろ」という思いもありつつ、そんな防波堤がもとからなければ、多くの被害者を生み出さずに済んだということですから、手放しで喜べる話ではありません。
テレビでも、スポーツでも、他の色んな分野でも、業績は業績として認めつつも、他の仕事を任せるときはやはり、ちゃんとその人の人間性を見ていく文化に変わっていってほしいと思う次第です。