2019年は2作品がサービス終了にディスガイアRPGの長期メンテ… フォワードワークス産アプリの現状をチェック

2019年8月4日

「勇者のくせにこなまいきだDASH!」「ソラとウミのアイダ」と、2019年に入って立て続けにスマホアプリのサービスの終了を発表したフォワードワークス。

SIEの子会社として設立され、PlayStationの豊富なIPを活かしたスマホアプリをリリースしている同社ですが、現状はどうなっているのでしょうか。

iPhone用ゲームアプリの売り上げランキングから、フォワードワークスの現状を探っていきます。(データはAPPLION様より。集計期間は1月8日〜2月6日。)

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みんゴル


2018年7月リリースの、「みんなのGOLF」スマホ版。ひっぱりアクションの簡単な操作で爽快ショットを打つことができます。最大8人までのオンラインプレイにも対応しています。

短時間で遊べるように設計されていますが、むしろゲーム機版のみんゴルを知っていると、「じっくり遊んでこそみんゴルだよな」という感想をもちました。

  • 月平均売り上げ:156位
  • 月最高売り上げ:111位

勇者のくせにこなまいきだDASH!


2018年2月リリース、2019年4月サービス終了。「勇者のくせになまいきだ。」をスマホ向けにアレンジしました。ゲーム性自体はそれなりに評価されていましたが、ユーザーの定着にはつながりませんでした。

私も初期にプレイしていましたが、確かにパズル部分自体は面白かったです。やり方次第ではなんとかなった気も。

  • 月平均売り上げ:圏外(200位以下)
  • 月最高売り上げ:圏外(200位以下)

光と音のRPG アークザラッド R


2018年8月リリース。PlayStation初期の名作RPG「アークザラッド2」の続編として制作されたシミュレーションRPGです。

シナリオや音楽に対する評価が高く、現状フォワードワークス産アプリの稼ぎ頭になっています。

  • 月平均売り上げ:126位
  • 月最高売り上げ:72位

ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ


2018年9月リリース。こちらもPlayStation初期の名作RPG「ワイルドアームス」のスマホ版です。

世界観がよく再現されていると評価する声もありつつ、バトル部分は白猫プロジェクトっぽいとの評価もちらほら。

  • 月平均売り上げ:圏外(200位以下)
  • 月最高売り上げ:圏外(200位以下)

ソラとウミのアイダ


2017年9月リリース、2019年5月サービス終了。サクラ大戦を手がけた広井王子氏の最新作で、尾道市を舞台に宇宙漁師を目指す少女の物語を描いた作品です。

ゲーム部分はモンスト風。ストーリーを評価する声は多かったものの、それだけでは厳しかったようです。

  • 月平均売り上げ:圏外(200位以下)
  • 月最高売り上げ:圏外(200位以下)

魔界戦記ディスガイア RPG【日本一ソフトウェアと共同開発】


日本一ソフトウェアの人気RPGシリーズのスマホ版です。シリーズの主人公やヒロインが一堂に会し、オリジナルストーリーが展開されます。日本一ソフトウェアとの共同開発タイトルです。

3月19日にサービスが開始されましたが、即日メンテ入り。ガチャシステムが原因と見られています。3月中のサービス再開を予定しているとのことです。

30日に制限付きで再開するものの、31日には再びメンテ入り。3月中の完全再開は難しそうな情勢です。最新情報は以下の記事で更新中。

メンテナンスはさらに長期に及ぶことが明らかになりました。詳細をまとめた記事はこちら。【追記:2019年4月14日】

けだまのゴンじろー フィットエンドラン【2019年4月20日サービス開始】

けだまのゴンじろーフィットエンドラン
引用:けだまのゴンじろー フィットエンドラン公式サイト

コロコロコミックの人気キャラクター「ごんジロー」を主役にしたランアクションゲームです。ギャグ要素が楽しいゲームで、20以上のステージが無料で遊べます。

プレイステーションのゲームがもとになっていたこれまでの作品とは違い、完全オリジナルとなります。低年齢層の色合いが強くマネタイズは難しいかもしれませんが、ディスガイアRPGが長期メンテに突入したタイミングということで、よいニュースを期待したいところです。

【終わりに】ガチャにこだわらず新しい発想がほしい

フォワードワークスのアプリをざっくりと紹介してきましたが、ランキングを見れば分かる通り、まあ厳しい状況ですよね。もっとも評価が高い「アークザラッド R」で100位以下というのは、なかなかつらいものがあります。

ストーリーや世界観は魅力的であるものの、それをスマホの基本無料ゲームでどう伝えるかに苦戦している印象があります。

フォワードワークスに限らず、ガチャを基本にしたゲームで新たなヒット作は生まれにくくなっており、売り上げランキングは数年サービスを続けているゲームで埋まっています。

新規参戦組は厳しい戦いになるとは思いますが、バトルロイヤル系ゲームのヒットに代表されるように、ガチャにこだわることなく新しい発想でチャレンジしてほしいと思う次第です。

© ForwardWorks Corporation

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