メンテナンスは3か月越えへ。ディスガイアRPGが見習うべきは先輩「アイドルマスターsideM」か?

2019年7月29日

フォワードワークスからリリースされている(現在は中断)「魔界戦記ディスガイアRPG」。日本一ソフトウェアが誇る人気RPGがソシャゲ化ということで、高い期待を集めてスタートしました。

しかしご存知の通り、ディスガイアRPGはサービス開始からメンテナンスが続き、ついには4月12日、約3か月以上のメンテナンスの見込みが示されるに至りました。

その経緯と私が推測する原因については、こちらの記事にまとめています。

本記事では今回示された対応をまとめるとともに、3月中のサービス再開を急いだことに対する疑問、および過去の長期メンテナンス事例から見る再起の可能性について考えました。

3月12日のお知らせで示された主な内容

魔界戦記ディスガイアRPGのタイトル画面
引用:魔界戦記ディスガイアRPG 公式サイト

公式からのお知らせでは、主に以下の3点が示されました。

  • 改修作業やテストを含め、サービス開始までに3か月以上が必要となる見込み
  • サービス再開後には、これまでのデータをリセットする
  • 新規インストールの一時中断

データリセットに関しては、メンテナンスの合間に運よくログインできた人とそうでない人の格差をなくすためとしています。

またその際にテスト用データが紛れ込む不具合もあり、とんでもなく強いフレンドを連れて高難度ステージを楽々クリアできてしまう状況も発生していたようです。

そうした状況を考えれば、データリセットはやむを得ない対応と言えるでしょう。

3月中のサービス再開にかける思いが生む疑念

メンテナンスに入って以降、公式Twitterではその状況が逐一報告されてきました。その中では執拗ともいえるほど、「3月中にサービスを再開する」と言及しています。

これだけ読めば「ユーザーを心配させないようにしているんだな」と理解できますが、その後の対応が疑念を呼ぶきっかけになっています。時系列で整理します。

  • 3月22日~28日:3月中の再開を猛烈PR
  • 3月29日:30日のサービス再開を告知
  • 3月30日夜:入場制限付きでメンテナンス解除
  • 3月31日朝:再びメンテナンス入り
  • 4月1日:今後の対応は決まり次第発表すると告知(以後公式Twitterの更新なし)
  • 4月12日:今回に至る

こうした流れを見る限り、3月中の配信再開を強引に進めたもののそれが失敗に終わり、4月1日以降は状況報告すらやめてしまった流れが見えてきます。

ご存知の通り、3月31日は年度末です。各地で「決算セール」が開かれることからも分かる通り、決算でいい数字を見せるために、企業ががんばる時期です。

3月中のサービス再開をアピールしたのは決算に合わせるためだったのではないか、そもそも3月19日のリリース自体、本来は出せる状態じゃなかったのに無理やり出してしまったのではないかとも思えてきます。

会社の都合で現場が振り回されたのだとしたら、もう同情するしかありません。あくまで推測ですが…

ディスガイアRPGは過去に学べるか

アイドルマスターsideM
引用:アイドルマスター SideM 公式サイト

こうしてディスガイアRPGのメンテナンス長期化が確定しましたが、これは数々のソシャゲが記録してきたメンテナンス期間と比較してもトップクラスのものとなります。

絶対王者はKADOKAWA産

現時点で過去最長とされているのが、「スクールスタードリーム」です。KADOKAWAからリリースされたこのアプリは、2016年3月~2017年1月までメンテナンスが実施されました。

そしてメンテナンスの最中にKADOKAWAがぶん投げて運営が変わり、さらにアプリ名も変わるという異例の経緯をたどりました。

当然のごとくサービス再開後も振るわず、2017年6月にサービスを終えています。「アイドル物のソシャゲが流行ってるからとりあえず乗っかっとけ」的な安易な姿勢が見え隠れする事例でした。

アイマス SideMが見せてくれる一筋の光

ディスガイアRPGにとって希望になりそうなのは、「アイドルマスター SideM」(バンダイナムコエンターテインメント)の事例です。アイドルマスターの世界観をモチーフにした作品で、男性アイドルが多数登場します。

こちらは2014年2月28日のサービス開始直後からプレイできない状況に陥り、3月31日に大規模改修が必要と発表。正式に再開されたのは7月17日のことでした。約4.5か月ですね。

長期メンテナンスはユーザー離れを引き起こしがちですが、もともとが強いコンテンツだったこともあり、その後は持ち直し。本記事執筆時点ではAppStoreの売り上げランキングで月平均80位を記録するなど、長寿アプリとして健闘しています。(データはAPPLION様より引用

もっともこちらの場合は、積極的なメディアミックス戦略もあってのこと。まったく同じようにはいかないでしょうが、熱心なファンを抱えるという点はディスガイアも共通しますから、立て直しは十分に可能であると思います。

【終わりに】フォワードワークスは大丈夫なんだろうか

「魔界戦記ディスガイアRPG」は、最近のソシャゲには見向きもしていなかった私ですら、ちょっと遊んでみてもいいかなと思える作品だっただけに、現状は残念の一言です。

SIEのモバイルゲーム開発部門として華々しくスタートしたフォワードワークスですが、ディスガイアRPGも含めて失敗続き。ソシャゲ業界の現状を考えると、存続を危ぶむ声が出てきても不思議ではありません。

また日本一ソフトウェアは4月11日、PS4/Nintendo Switch用ソフト「じんるいのみなさまへ」(共同開発はアクワイア)の発売日を1か月弱延期にすると発表しています。大丈夫なのかな。