レベルファイブが「二ノ国」の映画化を発表。作品への期待とゲームへの不安。

2019年7月30日

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レベルファイブのRPG「二ノ国」のアニメ映画化が発表されました。

映画自体は一定のクオリティのものが期待されますが、やはりこの件も日野社長が主導していると分かり、レベルファイブの今後が不安になっているところです。

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キャラクターは一新の完全新作。主演声優は山崎賢人さん

過去作品の続編ではない

二ノ国はこれまでに2作品が発売されていますが、映画は完全新作のストーリーで展開されます。

世界観やコンセプトはつながっているとのことですが、キャラクターも一新されますので、ファンとしてはどんな作品になるのかやきもきさせられる部分かもしれません。

映画の内容については詳しく明かされていませんが、二ノ国らしいファンタジー要素に、恋愛要素もプラスされているとのことです。

製作総指揮と原案、脚本はレベルファイブの日野晃博社長が務めます。ゲーム版二ノ国はスタジオジブリが制作協力をしていますが、本作でも監督はジブリ出身の百瀬義行さんが務めます。

声優ではなく人気俳優の起用は必然

キャストは主人公であるユウ役に山崎賢人さんが決定しており、それ以外のキャストは未発表です。山崎賢人さんは声優初挑戦とのことで、ファンからは期待する声が上がっています。

もともとレベルファイブはゲームにも積極的に有名俳優を声優として起用していますので、若手俳優でもトップクラスの人気・実力を誇る山崎さんが選ばれたのも必然かもしれません。

気になる公開時期は2019年夏。ゲームでは延期が多いレベルファイブですが、さすがにこれは遅れないと思います。たぶん。

ゲームの方は大丈夫なの?

疑問に思う人

なんでもこなすすごい人だけど

映画への期待とは別に、このブログに来てくださっているみなさんならたぶん、同じことを思っている人が多いと思います。

「映画の脚本書いてる時間があるならゲームのほう進めてくれ!」

ご存知の通り、レベルファイブの日野社長は、同社から発売されるゲーム、アニメ、映画のほとんどすべての作品において、プロデューサーや脚本など主要なポジションを担っています。

もちろんプロデューサーとはいえ、その作品にどこまで関わっているかに違いはあるでしょうが、責任者であることに違いはありません。

ゲーム、アニメ、映画、漫画、玩具などのクロスメディア展開は、妖怪ウォッチに代表されるように大きな成功を収めてきました。

目立つゲーム開発の遅れ

日野社長がすべてを見ることで連携がスムーズにいくという側面はあるでしょうが、やはり人間ですから限界もあるでしょう。それがここ最近常態化している、開発作品の発売遅れにもつながっているのではないでしょうか。

2018年末には「イナズマイレブン アレスの天秤」の遅れを開発会社のせいだとする動画が話題になりましたが、これも結局十分に目が届いていないがゆえに発生した問題ですよね。

大人にとっては半年先なんてすぐですが、子供の半年ってすごく長いですからね。その間にコンテンツ自体に飽きてしまうリスクは、大人よりずっと高いでしょう。

自分の子供時代を思い返してみても、流行って半年から1年くらいの間でコロコロ変わってましたし。

ファンあってのコンテンツ

女性ファン

日野社長はすごく優秀な人だけど

日野社長はすごく優秀な方で、プログラミングからシナリオ構築、プロデュースなどなんでも高いレベルでこなします。しかもそれらを確実にヒットにつなげてきた手腕に関しては、否定のしようがありません。

力の入れ方の割に期待はずれだったのって、スナックワールドくらいじゃないですかね?あと二ノ国は海外ではそこそこ受けましたが、国内ではいまいちでしたね。

ここで問題なのは、立ち上げ時期の勢いに対してそれを継続、失速するにしてもなるべく緩やかにすることができていないことでしょう。

ジバニャンもレイトンも。路線変更が裏目に

例えば妖怪ウォッチ。なぜアニメ版でジバニャンを主役からおろしてしまったのでしょうか。

一度はポケモンに取って代わろうかという勢いがあった妖怪ウォッチも、ポケモンGOでポケモンが復活どころかさらに強力になったあたりで、流れが変わってきました。

確かにテコ入れが必要な状況ではあったにしても、そこはいじってはいけない部分だった気がします。アニメのテイストも変わりましたし。

レイトンシリーズでも、主人公がレイトン教授から娘にバトンタッチ。レイトンシリーズといえば謎解きですが、それに加えてファンタジー的なストーリーも魅力だったんですよね。

それがアニメ化を前提にしていたためか、全体的に軽い感じになってしまいました。レイトンシリーズは全部購入していた私ですが、次も同じタッチなら考えざるを得ません。

もちろんこれは私の個人的な見解ですが、これらのリニューアルがうまくいったと考えている人は少ないと思います。

【終わりに】ゲーム部門の立て直しを願う

レベルファイブは良くも悪くも日野社長のワンマンで、これまではそれでうまくいった部分も多かったのでしょう。ただ度重なる発売延期や人気作品の迷走など、負の部分も目立つようになってきました。

レイトン教授シリーズからのファンとして、クロスメディアもいいですが、もう少し軸であるゲーム部門をちゃんとしてほしいと願ってやみません。

©2019 映画「二ノ国」製作委員会