ブレフロもテラバトルも。続編アプリがことごとく失敗する理由を考えた

2019年8月13日

テラバトル、ディバインゲート、ブレイブフロンティア。

この共通点は分かりますか? すぐ気づいた人は、スマホアプリの動向をよくチェックしている人でしょう。

リニューアルの判断は正しかったのか?

リニューアルが起爆剤にならず

記事のタイトルにしてしまっているのであれですが、答えは「リニューアルの成果むなしく終了してしまった(実質終了も含む)アプリ」です。それぞれまとめるとこんな感じ。

ディバインゲート:オリジナル版をリニューアル後終了。

テラバトル:2をリリースするも終了。その後1もアップデート対応終了(サービスは継続)

ブレイブフロンティア:2をリリースするもうまくいかず、1,2同時にアップデート対応終了(サービスは継続)

テラバトルとブレイブフロンティアはサービス自体は継続するのですが、ソシャゲで新規要素が追加されないのはもう終わったも同然でしょう。

それぞれに事情は異なるのですが、続編をリリースして間もないうちに、事実上の終了を迎えています。

共通するのはどれも、続編の評判が極めて悪かったことです。これが結局コンテンツとしての寿命を縮めてしまいました。

サービス終了かリニューアルか

続編をリリースするということは、前作がそれなりに成功を収めていたものの、だんだんうまくいかない状況になってきたということです。

ソシャゲはアップデートを繰り返しながらサービスを継続していきますが、それがうまくいかない場合、2つの方向性があります。

ひとつがサービス終了です。大手ゲームメーカーでは、スクウェア・エニックスやセガはスマホアプリの見切りが非常に早いですよね(その分リリースも多い)。

もうひとつが根本的な改修を行うことです。それを行う場合、既存アプリのアップデートで対応することは、プレイヤーの離脱を招くリスクがかなりあります。

特にガチャで集めたアイテムの価値が変わってしまうような改修は、非常に難しいでしょう。

なので別アプリ、あるいは完全リニューアル版として立ち上げることで、そのあたりを納得してもらおうとする意図があるのでしょう。

ただこのやり方がうまくいった例は、私の記憶にはないんですよね。なぜでしょうか。

リニューアル作戦がうまくいかない原因を、

  • 前作からのファン
  • 途中離脱したファン
  • まだプレイしたことのない人

それぞれの目線から考えてみたいと思います。

タイプ別。続編アプリがうまくいかない理由

前作からのファン:別ゲーになって離脱

ほかのプレイヤーが離れていく中でも続けていたプレイヤーは、そのゲームのシステムなりストーリーなりにそれなりの愛着があります。

しかしそれが変わればもう別のゲームになってしまうわけですから、「似てるけどなんか違う」という違和感を持ってしまいがち。

その違和感の積み重ねが耐えられなくなったときに、ゲームから離れてしまいます。

ソシャゲを長期間続ける心理の中には、「せっかく今まで続けてきたんだから」「今まで課金してきたものがもったいないから」といった思いがあります。

続編がリリースされることで、現在遊んでいるアプリのアップデート対応は終了しますから、それが辞める同期になってしまいます。

途中離脱したファン:今さら魅力を感じない

前作の時点で離脱したファンが、続編になったからといって戻ってくる可能性はほとんどありません。

なぜならそのアプリに飽きた、なにかが嫌になった、時間がなくなったなどの理由があって離脱したから。

多少変わった程度で、一度嫌気が差したアプリに戻ってくることはまずありません。

昔懐かしいゲームをやってみたいと思うことはありますが、ソシャゲの場合はある程度継続することが前提になってしまうので、それも戻りづらさにつながります。

新規プレイヤー:前作もプレイしていないのに…

では新規のプレイヤーを取り込めるかと言えば、それはほかの2つ以上に難しいことでしょう。

そもそも新規層が少ない

こういうゲームが目に止まりそうな層は、前作の時点でかなりの割合ですでに遊んでいます。

まっさらな状態で判断してくれる新規層自体が少ないので、厳しい戦いを強いられる可能性が高いのでしょう。

続編感

例えば「テラバトル2」「ブレイブフロンティア2」などの名称がついていたときに、「これは続編だから新規プレイヤー向けではないな」と感じてしまいます。

例えばゲーム機のゲームであれば、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などを挙げるまでもなく、ナンバリングで継続していく作品はたくさんあります。

それらは必ずしも前作をプレイしている必要はありません。もちろん前作をプレイしたほうが理解が深まりやすいというのはあるでしょうがね。

ただ歴史の浅いソシャゲの世界では、ナンバリングというのはなじみのあるシステムではありません。そのあたりが新規プレイヤーにとってひとつのハードルになっている可能性はあります。

システムが古い

いざ始めたとしても、システムの古さが気になってしまうこともあるでしょう。

続編でゲームシステムの改修をしているとはいえ、既存ファンを意識すると根本的な部分を変更するのは難しいことです。

そうなると数年前に作られたゲームシステムがベースにあるので、変化の激しいソシャゲの世界では、そのシステムはすでに古いものに感じられてしまうのです。

ずっと続けているプレイヤーなら気にならなくても、客観的に見ると「これは今どきないでしょ」と思われてしまうのでしょう。

それでも続編を出してしまう理由とは

無謀な戦いに挑む人。多勢に無勢。

成功体験を捨てきれない

そう考えると、どうしてサービス終了ではなく続編を制作する決断をしてしまうのかという疑問が残ります。

今回取り上げた3つのアプリを見ると、いずれも前作がそれなりの成功を収めたという共通点もあります。

  • 「これだけ人気を集めたゲームなのだから、やり方次第ではまだ復活できるはずだ。」
  • 「このまま終わらせるのはもったいない。」

そう考えてしまっている可能性はあるでしょう。

ただ先ほども分析したとおり、続編をリリースしたところでうまくいく可能性はきわめて低いんですよね。

長期運営が前提となっているソシャゲの世界では、続編という形式はなじまないのかもしれません。

長期運営してきたアプリほど、既存のプレイヤーを満足させながら新規プレイヤーを獲得することは、非常に難しいことであると感じます。

早期撤退が賢明か。ただスクエニ方式は?

そう考えると、すぐに手仕舞いをするスクエニの判断は正しいのでしょうが、「似たようなアプリをたくさんリリースしないで、一つに力を入れて頑張れ」と思わなくもありません。

短期撤退を繰り返せば、「ここのメーカーはすぐにサービス終了するから課金しても無駄」という認識が定着してしまうリスクもありますしね。

結局はリリースの段階でいかに魅力のあるものを提供できるかに尽きるのでしょう。

ただそれは、ゲームメディアを使って大々的に宣伝すればいいというものではありませんし、豪華声優陣を揃えておけばいいということでもありません。

あくまでゲーム自体の面白さにかかっているんです。

【終わりに】新しいトレンドに期待したい

2019年も始まったばかりだというのに、すでに多くのソシャゲがサービス終了を発表しています。

相変わらず厳しい世界ですが、バトロワ系に続く新しいトレンドはぜひ日本から出てきてほしいものです。