リングフィットアドベンチャーを半年がかりでクリア。過去最高のフィットネスゲームだと断言します
今年1月に購入して以来コツコツと続けてきたNintendo Switch用フィットネスゲーム「リングフィットアドベンチャー」。
このたび、メインモードであるアドベンチャーにおいてクリアを迎えることができました。
ゲームの性質上、クリアしたから終わりかと言われるとそういうものでもありませんが、ひとまずの区切りに到達したことは確かでしょう。
プレイ環境はこんな感じ
リングフィットアドベンチャーの1日のプレイ時間は30分程度。アドベンチャーモードでは、トレーニングの時間や強度によってクールダウンを促されるタイミングがありますので、そこで終了する流れでやってきました。
購入して4ヶ月くらいは、どうしても時間がない時を除き毎日プレイしてきました。それ以降は、2日トレーニングしたら1日は休みのペースでプレイしクリアに到達しました。
途中でトレーニングのペースを変えた理由は2つあります。
ひとつは、新型コロナウイルスに伴う強い外出自粛要請が終了したこと。毎日の散歩を復活させることで、運動時間が確保できる状況になったからです。
もうひとつは、筋肉の付き方の仕組みを学んだこと。毎日筋トレをするよりも、1日おき、2日おきのほうが筋肉の成長速度が上がるとのこと。
そこで、ある日は腕、ある日はお腹といった具合に重点的にトレーニングする部位を変え、効率を重視するようにしました。
体重計などを用意していなかったため、その効果を数字をもって示すことができないのは残念ですが、腕周りや太ももなどは明らかに効果を実感できています。
もっとも痩せにくいと言われるお腹も、少しへこませると筋肉らしきものが見えるようになってきましたので、効果はあったんだろうと思っています。(もともと太っていたときの「たるみ」があるので分かりにくいのです。)
トレーニングの時間帯は夕方にしました。空腹時は筋肉が分解されますので、おやつで軽く糖分を補給し、トレーニング後はすぐに夕食を取れるこのタイミングが、私にとってベストだと考えたからです。
お風呂で汗を流してスッキリするにもいいタイミングですしね。いろいろ模索した結果、ここが私のリズムにはまりました。
きついトレーニングでも続けられた2つの要因
普通のトレーニングであれば、半年に渡って30分程度のトレーニングを続けることは、私にとって困難なミッションだったことでしょう。
自重トレーニングなら飽きるでしょうし、スポーツジムなら通うのがめんどくさくなりそうです。
リングフィットアドベンチャーにおいてそれができた要因を考えると、ゲーム性と励ましの2点が大きいのではないかと思っています。
ゲームとして落とし込んだ任天堂のすごさ
まずはゲーム性について。
トレーニング系のゲームというとどうしても、回数やメニューをこなすこと自体が目的となりがちです。
いずれも工夫が凝らされていて面白いのですが、ゲーム性という部分に関してはどうしても不十分さがありました。
トレーニング系のゲームに熱中できなかったのはそのあたりで、続けるには結局、トレーニングをしたいという強い気持ちが必要でした。
しかしリングフィットアドベンチャーは、まさに「ゲーム+フィットネス(筋トレ)」という感じでした。
走ったりスクワットしたり空を飛んだりしながらステージを移動する。敵と遭遇すればフィットネススキルで攻撃する。レベルアップや装備で強くなる。
フィットネススキルにも待機ターン(いわゆるクールタイム)があったり、きついトレーニングほど攻撃力が上がったり、ちゃんとゲームであることを忘れさせない作りはお見事でした。
これを体験した多くのゲーマーは、スキルにクールタイムがある理由について、身をもって理解できたのではないでしょうか。
リングの励ましでモチベーションアップ
そしてもう一つの要因である励ましについて。
リングコンはゲーム内において「リング」というキャラクターで登場しており、トレーニング時に掛け声で応援してくれます。
厳しい言葉ではなく、基本的にポジティブであり、無理強いすることもありませんので、「もっと行けるぞ!」という気持ちになります。
春のアップデートで女性の声や日本語以外の言語も選択できるようになり、パーソナルトレーナーのように寄り添ってくれる存在として、大きな役割を果たしてくれています。
リングコンとレッグバンド、それを活かすジョイコンの存在
リングフィットアドベンチャーを語る上で忘れることができないのは、「リングコン」と「レッグバンド」の存在です。
いずれも本作専用のツールで、Nintendo Switch付属のコントローラーであるジョイコンをセットして使います。
リングコンは見事なまでに押し引きを感知し、レッグバンドは足の動きをしっかり把握してくれます。
目の前にトレーナーがいるわけではない自宅トレーニングにおいて問題になりがちなのは、「正しい姿勢でトレーニングができているのか」という点です。
もちろんリングコンやレッグバンドがあるからといって、正しい姿勢でできている保証はありませんが、ある程度はサポートしてくれます。
その度合いは、これまでに存在したどんな自宅トレーニング器具よりも優秀ではないでしょうか。
どうして任天堂が、ジョイコンをここまでハイスペックなコントローラーとしたのか、普通にゲームをやっているだけではなかなか見えてこなかった理由が、ここに来て理解できたような気がします。
ツールで補いきれない部分は、画面に表示されるトレーニングの姿勢を真似したり、自分の姿を鏡に写したりしながら正しい姿勢を意識し、トレーニングの効果を高めていくことが大切です。
「どこに効くトレーニングなのか」を意識すると正しい姿勢につながりますので、それを画面で示してくれるのはよいと思いました。
メニューのほとんどで音は問題にならない(とはいえ一部は注意も必要)
トレーニング系のゲームにおいて、どうしても気になるのは音かもしれません。
マンションやアパート住まいの方も多いでしょうし、一軒家であっても音が響くのは気になるものです。
リングフィットアドベンチャーにも「ランニング」のメニューはありますが、こちらは膝の上下で代用することができます。
トレーニングメニューの多くは、音を気にせず取り組めますので、基本的には環境に左右されにくいゲームではあります。
とはいえ、持久系に分類されるメニュー(ゲーム内で青で表示されるメニュー)のいくつかは、激しく動くものもありますので注意せざるを得ないかもしれません。
一通りプレイして、環境によって厳しいと感じたのは「マウンテンクライマー」くらいかなと思いました。他はやり方次第でなんとかなりそうです。
アドベンチャーモードでは自分の好きなフィットネススキルをセットできますので、例えば持久系でもスクワット系をセットしておけば、それほど問題にはならないでしょう。
私はリングフィットアドベンチャーをプレイするにあたり、こちらのトレーニングマットを購入しました。(タイムセール時に買うのがオススメ)
滑り止めや床に汗がたれない効果のほか、厚みがあるものであれば多少の防音にはなるのかなと思っていますが、計測したわけではありません。
さすがに半年も使っているといくらかの劣化もありますが、破けたりボロボロと崩れたりといったことはありませんので、品質は十分だと思います。
【終わりに】今後もトレーニングのおともに
リングフィットアドベンチャーを半年使ってみて、確かな効果が実感できたのはなによりでした。どれだけ楽しくても、効果がなければ続けられませんからね。
一応の区切りを迎えたとはいえ、新たに高難度ステージが追加されていますし、カスタムトレーニングのメニューを組んだり、ミニゲームでハイスコアを狙ったり、まだまだやることはたくさんあります。
人生の中で定期的な運動習慣は絶対に必要となるものですから、次によほど魅力的ななにかが現れない限り、リングフィットアドベンチャーをトレーニングのおともに使っていきたいと思います。
※定価で購入できるタイミングをおすすめします。