シンプル落ち物ゲーム「スイカゲーム」レビュー。時間が溶ける激安ゲームの魅力とは
Nintendo Switchのダウンロードランキングで突如として1位を獲得し、多くの配信者がハイスコアを競っている落ちもの系パズル「スイカゲーム」。
240円(税込)という低価格も要因の1つとは言え、売上は100万本を突破し、任天堂トピックスで取り上げられるほどの大ブームが発生しています。
プロジェクターづくりを本業とする会社が作ったゲームは、いったいなにが人々を引き付けるのでしょうか。早速プレイしてみました。
スイカゲーム中毒が発生する理由
スイカゲームは、ランダムな順番で落ちてくるくだものや野菜の落とす場所を決め、同じものをくっつけると「シンカの輪」に従って1段上に大きくなります。
どんどん落としてくっつけを繰り返し、箱が一杯になるとゲームオーバーという、極めてシンプルなゲーム性です。
この手のゲームは今までにもなかったわけではありません。ではなぜスイカゲームがここまでの流行を見せているのか、実際にプレイして考えてみると、
- 物理演算の絶妙さ
- くだもの、野菜のかわいらしさ
- 軽快な効果音やBGM
- プレイするごとに目標が上がっていく
などが挙げられます。
単純が故に何時間でもプレイでき、スイカを作ったら次は3000点、3500点、そしてダブルスイカといった具合に、どんどん目標ができていくため、まさに「スイカゲーム中毒」のような状況が発生しているのです。
くだものや野菜がくっつくときに、「ポンッ」という爽快な音とともに吹っ飛ぶサクランボ。隙間に入り込んでスイカの完成を阻むイチゴ。
小さいやつらが絶妙な感じで邪魔をしてくるもどかしさがありつつ、かわいい表情もあいまってどうにもにくめない不思議な魅力があります。
一見ただ落としていくだけのゲームに見えて、物理演算も頭に入れつつ、ちゃんと考えてくっつけていかないとだんだん苦しくなっていくのも、本作のやりごたえになっているのでしょう。
執筆時点で私のハイスコアは3300点ほど。まずは3500点、次はダブルスイカを目指して、もう少しの間はスイカゲームに励んでみようと思います。