ドラクエ12は開発中とスクエニ広報が回答。マルチプラットフォーム推進でFFは方針転換も

スクウェア・エニックスがHDゲーム(ゲーム機やPCで出るようなゲームのこと)のコンテンツ廃棄損として約221億円を計上すると発表したのは、2024年4月の終わりのことでした。

あまりにも巨額であったことから、同社の大型タイトルが開発中止になったのではないかとの憶測が流れました。その中には、初出の情報以来音沙汰がない「ドラゴンクエスト12」を挙げる意見もあり、ファンからは心配する声も聞かれていました。

ただし、その心配は無用のようです。スクウェア・エニックスの広報担当はブルームバーグ記者の質問に対し、ドラクエ12は鋭意開発中であると明言しました。

この記事では、ドラクエ12開発継続やスクエニ決算から見える今後の戦略を、ゲーマー目線で分析します。

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スクエニの今後を占うマルチプラットフォーム化

ドラクエ12は鋭意開発中

ドラクエ12の現状について言及されているのがこちらのX投稿です。

盛りだくさんの内容ですが、この投稿の下の方でドラクエ12が鋭意開発中であることに言及しています。

2021年に発表されて以来、なかなか生存報告がない状況が続いていましたが、ひとまずは安心といったところでしょうか。

FFの不振がマルチプラットフォーム化の引き金か

それ以外に注目するべき点は多く、この一年に大きな期待をもって発売されたFF16やFF7Rebirthが期待外れだったと社長が明言したとのことです。

PS5独占となった両タイトルの不振という結果を受けてかは不明ですが、スクウェア・エニックスが決算に合わせて発表した中期計画では、任天堂プラットフォームを含むマルチプラットフォーム化を強力に推進すると表明しています。

引用:新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
この中には、「主要IPおよびAAAタイトルは、カタログタイトルも含め、より多くのお客様に遊んでいただける環境をグローバルで整備」という一文があります。

スクウェア・エニックスにおける主要IPとは、言うまでもなくドラクエシリーズとファイナルファンタジー(FF)シリーズを指すのでしょう。

FFシリーズのナンバリング作品は、いつの頃からか現行世代機で最高のグラフィックで表現することにこだわり、その結果としてPSプラットフォームが重視されてきました。それが転換されるとなればかなり大きな出来事と言えます。

廃棄損はFFの戦略見直しに伴うものか

なお、大きな話題となった「コンテンツ廃棄損約221億円」がどの作品の開発を中止して発生したものなのかは、決算でも明らかになりませんでした。そもそも1作品とは限らず、複数合わせての金額である可能性もあります。

ここからは推測になりますが、額の大きさやマルチプラットフォーム戦略の推進の話と合わせて考えると、PS5あるいはPS6(未定)を見据えて制作を進めていた複数タイトルが対象ではないでしょうか。完全に中止したものもあれば、仕切り直しもあるでしょう。

その上、コンテンツ廃棄損の対象も多くは2027年3月以降に発表予定のものとしていますから(以下資料の下部補足部分)、ある程度の長期計画で取り組む未発表のビッグタイトルとなると、例えばFF7ではない別のリメイクプロジェクトの中止や、ナンバリングの方針転換によるものと予想します。

FF7Rの三作目という話もありますが、ストーリー完結前に中止にするならずいぶん思い切った決断だと言えます。前述のX投稿にあるように、二作目である「リバース」の売上が振るわないということで、動機としては十分ではありますが。

引用:新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)

一部には、ドラクエやFFのシリーズ打ち切りを予測する派手な見出しで読者を釣るような記事や動画もありますが、さすがにそれをやるとスクエニで売るゲームがなくなってしまうのでありえないと私は考えます。

ちなみに、この記事を執筆するにあたって調べていると、「ドラクエ・FF頼みに限界」と10年くらい前から言われているのには笑ってしまいました。分かりやすいタイトルを付けたいメディアの性なのでしょう。
スクエニ、「ドラクエ」「FF」頼みの限界(東洋経済オンライン)

5月27日「ドラクエの日」に注目

ドラクエファンとして、ドラクエ12の開発が続いていることが正式に確認されたのは朗報ですが、とはいえ発売時期について依然としてアナウンスがないのは事実としてあります。

ドラクエ12の発表が行われたのは2021年5月のことですから、そこからなんの情報も出てこないのはさすがにさみしいものがあります。

もし近々発表があるとすれば、注目したいのは5月27日です。例年この日にドラクエ関連の最新情報が発表されており、ここでなんらかの情報が出てくることが期待されます。

今回のスクエニの決算とは別に、ドラクエ関係では作曲家のすぎやまこういちさん、キャラクターデザインの鳥山明さんが相次いで亡くなっており、ファンとしてはどうしても嫌な想像をしてしまうんですよね。

そうした懸念を吹き飛ばす素晴らしいドラクエが世に放たれることを楽しみにしています。

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Posted by hiro